日本の15歳はなぜ学力が高いのか? 5つの教育大国に学ぶ成功の秘密 (早川書房) [Kindle]

  • 早川書房 (2017年10月15日発売)
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  • ロンドンの教師がPISA成績のよい国々(フィンランド・日本・シンガポール・中国・カナダ)の教育現場をこの目で見たくて渡り歩く、という旅行記。
    国際派ではない普通のローカル教師の目には、日本の教育システムってこういう風に映るんだ!と新鮮。”日本ではクラスという単位で画一的なアイデンティティを持ち、その連帯責任は、男女一人ずつの生徒を「学級委員」にすることで具現化される”という指摘には感嘆。その発想は無かったわ。
    シンガポールについては、「この国の教育モデルは、知能に関する時代遅れで不正確な理解に基づいている」と一刀両断。むむむ。
    旅行記としてはとても面白かったものの、我が子の教育へのヒントがあったかというと微妙。最後に成果と公平性を高めるための提言があったけど、例えば文中の「学校」「子ども」を「会社」「(若手)社員」に置き換えると、実に理想というか野党的。これではシステムは動きませんなあ。

  • ふむ

  • 詳しくはこっちに書いた。
    https://medium.com/ecosystembymakers/cleverland-76b1f0a5da71

    圧倒的な一冊。マスターピース。
    著者ルーシーはプロの教師で教育研究者のイギリス人。彼女はPISAランキング上位の日本、フィンランド、中国、シンガポール、5ヶ国の教育事情を調査し、筆者の国イギリスの含めて比較して本書をまとめた。
    教育研究のプロが、この5カ国を充分な時間をかけて調査した。それだけでも一読の価値はあるが、本書の魅力はそれにとどまらない。


    ■最高の旅行冒険記でもある
    彼女の調査方法がまたすごい。
    お仕着せの学校訪問、地元の教育関係者がアピールのためにアレンジした理想コースを避けるために、彼女は自力で各国の教師に、公開されているメールアドレスを頼りにアポイントをとり、ホームステイさせてくれる教師を探す。
    そして教師の家に泊まり込みながら、1ヶ国のなかだけでも複数の学校に潜り込んで教鞭をとり、1ヶ月以上生活をともにする。その中で子どもたち、教育関係者、両親特に母親と様々な対話をする中で、文化含めてその国が教育に期待してるものを抽出する。その旅行記としてだけでも面白い。
    僕は彼女が調査した中で、日本と中国とシンガポールには、住んでいたしかなり詳しい。その僕から見て、彼女のこの3カ国での体験は、文化の深いところをきちんと捉えている。教育にまったく興味がない人でも、そうした文化を比べるだけで、読む価値は十二分にある。


    ■学ぶとは何か、発達とは何か
    他の優れた本と同じように、著者ルーシーは、日々の具体的な事例から「知能とは何か」「学ぶとは何か」という普遍的な問いまで深く考える。それが本書の内容をすごく普遍的なものにしている。おそらく人工知能の研究者や企業のマネージャー、大学教授などでも、本書からの学びは多いだろう。
    教育云々を除いても、この本はすばらしい。
    それだけに、この邦題はないよ..原題のCleverLandのほうがよかったのでは。日本の話、全体では20%ぐらいだし、この本の面白さは比較そのものよりも、その向こう側の普遍的な問いにあるんじゃないかな…
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    以下は長くなるが、教育について読みながら書いたメモ

    https://medium.com/ecosystembymakers/cleverland-76b1f0a5da71

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