私の個人主義 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • 講談社 (1978年8月10日発売)
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みんなの感想まとめ

個人主義や自由と義務、道徳について深く考察された講演録は、夏目漱石の人柄や思想が垣間見える貴重な資料です。自己本位や自由の概念が、単なる自分勝手な行動ではなく、他者への尊重と責任と結びついていることを...

感想・レビュー・書評

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  • 夏目漱石の講演録。大文豪のお人柄が少し窺える。個人主義然り、自己本位然り、言葉尻からすると自分勝手な様相に映るけど当然そうではない、責任や義務と表裏一体の自己本位。令和の世にこんなものを知ることができる幸せ。

  • (audibleで聴く)
    私の好きな動画の一月万冊で取り上げられてので、改めて聞いてみました。
    私が印象に残ったのは2つ
    1文学てわからない
    英文学をやっているのに文学ていまだよくわからないと言っている。
    これを聞くと日本人は西洋の考えをうわべだけしかわかってないのかと感じます。
    第二に自由」と「義務」、「自由」と「道徳」について語られる。 自分の個性が最大限発揮され、自由に生きるときには、 自分以外の他者の個性や自由を尊重しなければいけないということが 権力や金力の話を交えながら語られる。
    これを聞くと今のこの現在、倫理観を持った政治家や官僚はどれだけいるのかと問いたくなります。
    総合的に考えるとうわべだけの西洋価値観と倫理観がない政治家や官僚、専門家
    これで法さえ犯してなければ大丈夫だという考え。
    日本社会がダメに理由がわかります。
    一月万冊でも言っていましたが、日本人的な倫理観や法を改めて考える必要があるかと思います。 
    正直、これで言われることが今の日本そっくりなので、ぜひ、聴いてみてください。

  • 夏目漱石の講演会の内容を文字起こしした1冊。
    漱石の個人主義という思想に触れることができる。
    現代を生きる私たちも一度は読まなくてはいけない必読書。

  • 夏目漱石の講演録。
    漱石は「自己本位(個人主義)」という言葉を使い、自らの個性の伸長を中心とする行動原理を述べていて面白い。
    ※漱石は、個人主義を文芸活動における自らの信条としている

    自己本位という言葉は、自分だけでなく、他人の個性も尊重しようという考え方を込めていることがすごい。
    一人ひとりの生き方を尊重し合うことで、それぞれが心満たされる人生を送れるとい教え。
    つまり、昨今言われている「多様性の尊重」を1912年、100年以上まえに説いていた。

    個性を発展させることが幸福につながることは明白であり、つまり自己本位(自分と、他人の個性も尊重する)であれば人と組織、社会は幸せになる。

    自己本位になるためには、教養が必要であり、教養を学んだ人格者でなければならない。
    なので、多様性社会というのではれば、人格があってのうえで語られるべきである。そして人格を高める教育は、国の発展に必要不可欠である。
    「自己の個性の発展を仕遂しとげようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならないという事。」
    「倫理的に、ある程度の修養を積んだ人でなければ、個性を発展する価値もなし、権力を使う価値もなし、また金力を使う価値もないという事になるのです。」
    「もし人格のないものが個性を発展しようとすると、他を妨害する、権力を用いようとすると、濫用らんように流れる、金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。あなたがたはどうしても人格のある立派な人間になっておかなくてはいけないだろうと思います。」

  • ノブレスオブリージュ。あたり前に大切なのに今では教えられていないであろうことを、真正面から堂々と説いてくれる。個人主義の考え方も素晴らしいがそれ以上に、持てる者である恵まれた学生たちに、その責任と義務を問う真っ当さに胸打たれた。どんなに恵まれていても、自分が恵まれているとか、お金を持っている側だとは誰も思わないこの社会でぜひ再読されたい一冊。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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