労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  いつもエッセイ風の読み物が面白い著者だが、今回はかなり気合入れて歴史の記述をやってる。それほど、ブレクジットについて「わからない」「わかりたい」という思いが強かったんだろう。
     歴史的には英国労働者といえばゼネストで強硬に主張を通すというイメージだったのだが、今は労働者が白人対移民に分断されてしまって、政府に対して強い運動を起こせなくなっているというのが著者の見立てか。
     パイが少ない時に、パイをよこせという相手が、雇用者なのか隣人なのか。この雰囲気の切れ目はどこにあるのだろう。

  • こちらは「花の命はノーフューチャー」とは違って、イギリスのEU離脱、その背景にある労働者階級の歴史や現在の状況をきちんと説明した硬派な内容。でも説明がとてもわかりやすい。労働者階級の著者の友人知人、近所の人たちへのインタビューが著者らしくてとてもよかった。ごく普通の人たちの生の声って感じで。
    EU離脱ってきいたときはわたしも、移民排斥っていう面ばかりみて、心狭いなーとかいうふうに感じていたけれども、どうしてそうなるのか、EU離脱賛成派の、いわゆる白人労働者階級の人たちが実際にどういう状況かなんていうことは考えてもみなかったけど、知ってみると、そうなる気持ちもわからなくはないなとも思うし、著者の言うとおり、本当に、なんであれ、他者の立場に立って想像してみることって大事だなと思った。

    ブレイデイみかこさんの著書を読んでいると、あらためて、イギリスも興味深いなあと。最近ずっとドラマ「ザ・クラウン」(S2最高におもしろい)を見ていたのでなおさらかも。

  • いつもどおり興味深かったし,結論部分でなるほどなぁと思った。日本も同じ境遇にあるように思うのだが,違うんだろうか。

  • 少し前の話だけれど、何故イギリスがEU離脱を選んだのか、というのを、生のイギリスの声を通して書かれていて分かりやすかった。
    単なる“右傾化”ではない、と。

    イギリスにおける現在の「白人労働者階級」状況。その労働者階級のおおよそ100年の歴史(大まかなイギリスの政策を通じて)。

    これを読んでいて感じたのは、アメリカの大統領選挙のことと、日本で起こりつつある、あるいは目に見えない(見えにくくなっている)状況に通じるものがある、と。

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