国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書) [Kindle]

紙の本

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 講談社 (2011年7月20日発売)
3.75
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (203ページ)

みんなの感想まとめ

経済ナショナリズムの理論と政策について深く掘り下げた本書は、国民国家の重要性とその経済体制のあり方を考察しています。著者は新自由主義やグローバリズムを批判しつつも、国益に基づく戦略的な経済政策の必要性...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 経済や国際関係を専門とする学者による、経済ナショナリズムについて説明した本。経済の様々な理論に触れつつ、国民国家を中心とした経済体制の重要性を説いている。新自由主義やグローバリズムを強く否定しているが、国益となる場合は推し進めるべきと言っており、全く否定しているわけではない。またナショナリズムを肯定するものの全体主義は否定するなど、はっきりしない論術が見られる。結局、新自由主義主義者、グローバリスト、全体主義者などとの違いがよくわからなかった。国家が強いリーダーシップを発揮すべきとの意見には同意。
    「危機は、パラダイム・シフトを引き起こす契機である」p7
    「資本主義は、放置すれば必ずバブルとその崩壊を引き起こす」p48
    「新興国は、ネイションの統合力が弱く、分裂しやすい」p65
    「経済ナショナリストは、国家は、戦略的に重要な産業や先端技術を選択し、振興しなければならないと考える。自由放任や自由貿易に任せていては、そのような戦略的に必要な産業や技術を獲得できるとは限らないと考えているからだ」p76 (そうかな?)
    「長期的な視野に立った貯蓄や投資は、経済の持続的な発展に不可欠である。特に、経済発展の原動力である技術革新は、長期的で持続的な研究開発投資の産物である。そして長期的な経済活動へ向けてのモチベーションは、自分の寿命より長く存続する社会や共同体へのアイデンティティからもたらされる」p110(そうかな?)
    「経済自由主義は、全体主義を防ぐものではなく、むしろ、その原因である。市場経済に対する社会防衛の運動が、大衆民主政治と結びつき、全体主義という解決策に訴えるようになるのである」p135(違うのでは?)
    「政府は、どの産業が介入によって成長するかを常に正しく判断する能力に欠けるため、しばしば、不適切な産業を選択して、経済的に無意味な支援を行う」p147
    「産業競争力とは技術競争力とほぼ同義」p150

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

中野剛志(なかの・たけし)
一九七一年、神奈川県生まれ。評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治思想。九六年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。二〇〇〇年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。〇一年に同大学院にて優等修士号、〇五年に博士号を取得。論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『日本の没落』(幻冬舎新書)、『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】』(ベストセラーズ)など多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野剛志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×