ビリー・リンの永遠の一日

監督 : アン・リー 
出演 : ジョー・アルウィン  ギャレット・ヘドランド  ヴィン・ディーゼル  クリステン・スチュワート  クリス・タッカー  スティーヴ・マーティン  イスマエル・クルス・コルドバ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.25
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感想 : 6
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4547462115027

感想・レビュー・書評

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  • まだ10代のビリー・リンは、イラク戦争に出征し、敵に包囲された状態で狙撃された軍曹を救おうとし、軍曹は戦死したものの、アメリカに帰国後、戦友たちとともに「ヒーロー」としてたたえられる。

    本作は、そんな彼らがスタジアムに呼ばれ、アメフトの試合の合間に観客のまえにさらされる1日を、戦場での回想とともに描いている。

    回想といっても、ほとんどPTSDのフラッシュバックに近い映像の挿入。花火が上がり、火薬が破裂するたび、兵士たちは恐怖のために硬直してしまう。

    なかでも主人公のビリーは、姉のはからいもありPTSDの疑いからイラクに戻るのをよそうか迷っている。しかし、世間は彼を英雄としてまつりあげ、ますます退路を阻む。

    この若い兵士の真摯な葛藤は、金と権力と、そして安易に消費される「ヒーロー」という便利な言葉とコントラスとなす。とはいえもちろん、無力な若者のほうに勝ち目はない。

    もっとも残酷なのは、唯一心が通じたと思われたチアリーダーの女性からまっすぐな目で、当然戦地に戻るのだろうとリンがたたみかけられる場面。

    リンの胸のうちで、残されたわずかな逃げ道が、音をたてて崩れ去るさまが見えるようだった。

  • 「戦場の英雄」と讃えられた若き兵士が国威発揚のプロパガンダに利用される。本作は「父親たちの星条旗」の焼き直しと言っていいでしょう。でもいいんです。太平洋戦争でやらかしたことをイラク戦争でもやらかす。アメリカはそういう国なんです。いかに性懲りもない国かということなんです。

    それにしても彼らの立たされた立場は辛い。せっかく戦場から帰還しても、彼らが安らげる場所はどこにもなく、結局戦場に戻るしかないのですから。これは「ハートロッカー」や「アメリカン・スナイパー」でも描かれた悲劇ですね。

    それと主人公の恋物語がなんと切なかったことか。彼が無事に戦地から帰ってきて、あのチアリーダーと結ばれることを願っています。あの娘はそんな性悪じゃない。人の痛みがわかる娘ですよ。

  • イラクで危険的状況から味方を助けた英雄とされる19歳が、仲間たちとアメリカのフットボール試合に招待される。映画化の話がきたりリムジンで移動するが…PTSDを自分自身たちが受け入れないのが痛々しい。何より惹かれたチアガールにすら戦場に戻ること、兵士というアイデンティティを求められる残酷さ。姉にずっと辞めるよう言われながら自ら兵士というアイデンティティを貫くが、他人に要求されたときのゲタを外された絶望感の落差が大きい。でなければできる仕事の給料が低い、だけの理由で…。戦争ってほんとうにやってはだめなことだつくづく思う。

  • 原題:Billy Lynn's Long Halftime Walkは、2016年制作のイギリス、アメリカ合衆国、台湾映画。
    イラク戦争を題材としたベン・ファウンテン(en:Ben Fountain)の小説『ビリー・リンの永遠の一日』(新潮社 2017年)をアン・リー監督が映画化。第20回ハリウッド映画賞でプロデューサー賞と作曲賞の2部門を受賞した。日本では当初、2017年2月11日に劇場公開される予定であったが延期され、結局劇場未公開となった。
    日本で未公開となった理由がイマイチはっきりしないが、戦争の大義とPTSDを扱った優れた作品となっています。ヴィン・ディーゼルとスティーブ・マーチンの出演も華を添えていますが、本物のデスティニーズ・チャイルドが出ていないのは残念でした。

    2004年、イラク戦争に出征していた19歳の青年ビリー・リンは、味方を助けるために銃撃戦の中へ身を投じる姿を偶然ニュースに取りあげられて、一躍英雄となる。
    一時帰国したビリーは全米各地を巡る凱旋ツアーへと駆り出される。だがやがて、ビリーはイラクへ戻るのをためらう気持ちが芽生えると同時に、自分が英雄として扱われることに違和感を抱き始める。
    そして、戦地へ戻る前日、凱旋ツアー最大の目玉としてアメリカン・フットボールのハーフタイム・イベントに招かれたビリーは、その大歓声の中で現実と戦争の記憶が交差する感覚に陥る。 (Wikipedia)

  • TVにて
    戦争の英雄と祭り上げられる中での,トラウマや葛藤,普通の人々との対比が際立って,また戦争に戻ることを選ぶ主人公の気持ち,とても見ていられなかった.

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