読み切り
P246
とにもかくにも、まず「問い」を持つ。 「問い」を持つために、「問い」が落ちている場所に行く。 皆がいるような整地された場所には、あまり落ちていないから、誰も踏み入れていないような足場の悪い場所に行く。まずは、その場所に行くところ
P490
先生が知らないのだから、教えようがない。 いつだってそうだ。学校の先生は「お金」の話をしてくれない。してくれないわけじゃなくて、「できない」と表現したほうがいいかもしれ
P562
お金は「信用の一部を数値化したもの」という定義に基づいて、「表現者は信用の面積を拡大化させたら、それだけで生きていけるのでは?」と考え
P578
恩は必ず返ってくるようで、今の時代、その〝返し方〟をクラウドファンディングやブロマガなどに誘導すれば(言葉は悪いけど)、ダイレクトにクリエイターの活動資金に繋げることが
メモ返ってくるための導線は引いておく必要がある
P843
人は未体験のものに出会えた瞬間に感動するけれど、そのくせ、未体験のものには、あまりお金や時間を割こうとはしない。 時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって「確認作業」で、つまりネタバレしているモノにしか反応してい
P867
そもそも、「行かない」と判断した人が 10 万人いようが100万人いようが、結局のところは、会場に足を運んでくれる人の数しか記録されないんだから、ダイナミックに情報を発信して分母を増やせば、「行かない」という人が増えると同時に、「行く」という人が増える。「行く」という人が増えればそれで
P901
見せたいモノを2番目に置くことで、本当に見せたいモノのファン以外の人に、本当に見せたいモノを見つけて
メモ伝え方が9割と同じで、自分の頭の中身をそのまま出さず、相手のメリットに合わせる。
P970
娯楽を〝間接的に〟取り上げる方法が一つだけある。 それは「今、ハマっている娯楽よりも、もっと面白い娯楽を与えてあげる」という
P975
「なんで、イジメっ子にそこまで歩み寄ってやらないといけないんだ!」という声もあると思うけど、目的は、「イジメを無くすこと」だからね。イジメっ子のエネルギーを押さえつけるのではなく、別方向に流してやれば
P984
皆、戦争なんて無い世界を望んでいるのに、どういうわけか世界から戦争は無くならない。 これだけ叫んでも無くならないわけだ。もしかしたら、僕達は戦争の無くし方を間違ってたんじゃ
P987
方法は、デモに行く、政治家になる……など、いろいろあるけれど、どの方法が効果的で、結局どれが一番正解なのかは正直よく分からない。 ただ、受け止めなきゃいけないのは「戦争は無くならなかった」という事実。そう考えると、どの方法も応急処置で、癌を叩けていないような気も
P999
人間の中に『好き』という感情があるからだ。そんなものがあるから、好きな物を他人から奪ってしまう。また、好きな物を奪った奴を憎んで
P1,125
てくるスタッフも多くなってきて、昔に比べて、「あの山を登るゾー!」と皆を引っ張る〝監督業〟にまわる機会が増えてきた。 こうなってくると、スタッフの活かし方が腕の見せ所。 「俺が伝えたい世界はこうだから、ここはこうしろ。そしてここは、こう! でもって、ここは……」と逐一指示していくと、たしかに自分の思い通りにはなるけれど、それ以上にはならなくて、なによりスタッフが窮屈そう。 僕は文化祭みたいなノリを一生続けたくて、この世界に入った。なので、一緒に汗を流すスタッフのモチベーションを下げるわけにはいかない。 だけど、「皆さんの好きなように表現してください」と言うと、本当に各々が好きに表現してしまって、まとまりがなく、目指している場所に辿り着かない。 チームの雰囲気は良いかもしれないけれど、それで仕上がった作品は面白く
★ P1,133
やはり指示は出さなければいけないのだ。しかし、指示を出してしまうと、それ以上がないというジレンマ。 この問題をクリアするには、「指示を出さずに指示する方法」しか
P1,139
このスタッフをまとめるために僕が用意したのは会場の雰囲気を描いた簡単なイラスト1枚と、僕の好きなアイリッシュの曲を3~4曲。それをスタッフ全員に聴いてもらって、「この曲に合う世界を作ってください」と伝えた
メモスモールマネジメントをしない。自由を与えることで、工夫をする
P1,143
皆、それは自分達で考えて出した答えであり、自分達の作品なので、モチベーションがとにかく高い。 スタッフ全員、1秒でも長く現場にいようとしたし、空間が完成し、個展がスタートした後も、「自分達の作品」を見て欲しくて、スタッフが率先して集客に奔走してい
P1,147
自分の世界を表現してくれるチームの力を最大化する時に必要なのは、〝スタッフそれぞれの作品にしてあげる〟という
P1,231
親や先生が考えている「子供向け」というのは、「子供なら、こういうものを好きであってほしい」というエゴでしかない。 親の段階で振るいにかけて、子供には選択肢なんてありゃしない。親は、クマさんや、お馬さんで、ニコニコ笑っている我が子を見たいわけだ。 それにより、「理解できるものしか与えないことで、理解できないものを理解する」
P1,235
可能性を奪っている。 生きる上で何よりも尊い「成長」という行為をそぎ落としちゃっているわけ
P1,278
スマホの時代でも、紙とペンの時代でも、やるヤツはやるし、やらないヤツはやらない。原因はツールじゃないんだよね。 そして、今はスマホの時代だから、スマホを取り上げられて、力ずくで紙とペンを渡されると、とっても不便なわけ
メモ辞書の時代は、パラパラ漫画してたり、手紙回してタリ、エロい言葉探してたりしてた。
P1,395
物事を効率よく拡散させるには議論を生むことが必要で、反対意見が必要だ。 そこで仕上げに、反対意見を生む「マズ味調味料」をふりかけてやることが大切
P1,517
お客さんの胸を躍らすために大切なのは、プラスを追い求めることはもちろんのこと、それだけではなく〝マイナスをデザインすること〟がカギになってくる。 ディズニーランドの入場ゲートなんて良い例だね。 駐車場があれだけ広くて、受け入れ態勢はバッチリなのに、チケットを買った後の入場ゲートで超並ばされるでしょ? あんなもの、レーンを増やせば解決するじゃない? でも、あのストレスがあるから、ようやく中に入れた時の解放感が生まれる。 95 点のサービスからの100点のシンデレラ城よりも、 20 点のサービスからの100点のシンデレラ城のほうが、シンデレラ城がより楽しくなるんだ
P1,928
失敗したところで終わるから「失敗」が存在するわけだ。 何度失敗しようが、 その度に工夫し、 ネガティブな過去をポジティブなものへと転換し、 成功するまで続ければ、 それらの失敗は全て、成功のために必要な部品となる。 失敗なんて存在しない。 失敗を存在させているのは、いつだって自分自身だ。 たしかに、どうにもならないコトが世の中にはあるけれど、大丈夫。 大体のコトはどうにかなる。 あなたが何かに挑戦し、結果が出ずにジタバタしているとき、外野にいる連中は、「迷走してるの?」と、あなたのことを笑うだろう。 そんなときは、こう返してやればいい。 「うん。迷走してるよ。キミみたいに、誰かが舗装してくれた道を歩いてない
P1,935
大丈夫。きっと上手くいくよ。 コケたら起きればいい。 踏み出そう。 ドキドキし