まんがでわかるまんがの歴史 (カドカワデジタルコミックス) [Kindle]

  • KADOKAWA
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第52回アワヒニビブリオバトル「マンガ」で紹介された本です。
    チャンプルー
    2019.05.07

  • まんがの歴史をまんがで学ぶ本

    手塚治虫すげーぐらいの認識だったが、
    そこには手塚先生の前後に脈々と続く時代背景と人々がいて作られていることを学んだ。

    # ポイントまとめ
    - 書き方編: ディスニーから学んだ「まんが記号説 」
    - 1920年代ディスニーを中心とするハリウッドアニメーションが日本を飲み込んだ
    - 「肉体」と「内面」をもつ日本のキャラクター
    - 少女まんがは別の系譜: ミュシャのアール・ヌーヴォーの絵などから影響を受けている
    - 大正時代、新聞連載まんが「正チャンの冒険」
    一大メディアミックス、身体性の発見
    - 大正アヴァンギャルド: まんがは現代アートだった。
    - KADOKAWA: メディアミックスの会社
    - 「桃太郎 海の神兵」:戦時下の文化映画としてのアニメーション、戦艦のリアルズムと記号的キャラの融合

    - 日本まんがのキャラ特徴
    1. 記号性 <= ディズニーより
    2. 死んだり成長したり <= 戦争の経験より
    3. 心をもっている <= 戦争の経験より

    映画的手法 <= エイゼンシュテインの文化映画経由
    ストーリー = 小さな物語と大きな物語の葛藤

    - 罪と罰: 手塚の実験
    - 新宝島

    - 手塚の実験を受け継いだ2グループ:
    岩森章太郎らトキワ荘グループ
    辰巳ヨシヒロら「劇画」グループ

    - 70年頃まんが: 身体と内面を表現の対象として認識しながら、悲劇的な結末に終わっていく作品が多数生まれた

    漫画好きの人にオススメしたい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

漫画家。キャラクターデザイナー。代表作は劇場アニメ化もされた「ヨヨ・ネネシリーズ」、『三つ目の夢二』、『多重人格探偵サイコ』のチビキャラ版『多重人格探偵サイチョコ』など。

「2019年 『カイと怪獣のタネ ③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ひらりんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×