果し合い [DVD]

監督 : 杉田成道 
出演 : 仲代達矢  桜庭ななみ  益岡徹  原田美枝子 
制作 : 加古隆 
  • ポニーキャニオン
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988013497894

感想・レビュー・書評

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  • どうやったら面白い時代劇ができるか、時代劇が復活できるのか。たまに妄想してます。

    私が思うに、「面白い時代劇を見てみたい!」という潜在的なファンはけっこういるのではないか。でも「何から見たらいいか、どれがお薦めなのかわからない」、とっかかりがないのでは?と。

    私も初心者なので「時代劇 おすすめ」と検索してみると、出てくるのは最近のダセェ作品ばかりでイラッとする。もっとカッコいい作品を薦めればいいのに、お薦めしてる奴らがなーんにもわかってない。なんでハードルを下げてバカみたいな作品を薦めるのか?

    私の中で、これは初心者にお薦めなのでは?という作品がみっつある。
    ・『剣客商売』(池波正太郎原作)
    ・『隠し剣 鬼の爪』(藤沢周平原作、山田洋次の3部作)
    ・『蝉しぐれ』(藤沢周平原作、NHKの内野聖陽版)
    ↑この3つには恋愛ドラマという共通点がある。うち藤沢周平作品が2本。


    あと、時代劇を見ない多くの人が誤解しがちなことがいくつかあると思う。

    ・「時代劇って、水戸黄門や暴れん坊将軍みたいなやつでしょ?」
    (たしかにそうだけど、そうじゃないよ。俺が好きで見たくなる時代劇とは違うなあ。自分が好きじゃないものを人には薦めないし。)

    ・「時代劇って大河ドラマでやってるやつでしょ?」
    (大河ドラマは史劇(歴史劇)がほとんどだから、時代劇とは少し違うかも。本で言うと、時代小説と歴史小説の違い。池波正太郎は時代小説で、司馬遼太郎は歴史小説の人だよ。)

    ・「時代劇って、昔のことでしょ?」
    (たしかに舞台はそうだけど、作者も我々も現代の人。だから、人間の有り様は現代人だったりするよ。)

    藤沢周平作品(に限らずだけど)の主人公たちの考え方は、現代人に近い。だから読者が共感する。江戸時代の封建制、武家社会という古い考え方の中にいる、我々と似た思いを持つ主人公たちなので、そこに軋轢が生まれる。ドラマが生まれる。悲恋が生まれる。
    私のお薦めの2/3が藤沢周平作品になったのは、そういう点が理由だと思う。


    さて『果し合い』。こちらも藤沢周平原作。時代劇専門チャンネルで製作されたが、BSフジで放映されたのでやっと観た。我らがモヤ!仲代達矢さん主演……もうおじいちゃんなのよね。山﨑努と並んで、生き残ってるレジェンド俳優のひとり。

    少し前にモヤさんのドキュメンタリー番組も見たが、高齢になって耄碌されてるのが辛い……しかしそこも含めて今のモヤの魅力なのだ。この作品でも、モヤ〜っとしたジジイで笑える。

    庄司左之助(モヤ)は武家の次男坊で部屋住み、子供ナシ。同居している甥一家からは疎まれ、唯一の理解者は大姪の美也(桜庭ななみ)のみ。その美也に良い条件の縁談があるが、本人は別の男が好きで板挟みになる。実は、左之助にもとある過去があった……。

    監督の杉田成道さんは『北の国から』や『優駿』の人。この人の演出力はあまりない、普通だと思う。というか、やはりテレビマンだなあと思う。映画の監督ではない。

    しかし、キャストがとてもいい。甥夫婦の益岡徹&原田美枝子。左之助の過去のヒロイン役に徳永えり。そして、桜庭ななみ。このチョイスが素晴らしい。桜庭ななみは『西郷どん』にも出てたが、『スカーレット』の時が面白くてポテンシャルを感じた。まだまだいけるはず。この作品は少し前なので、初々しさがある。

    若い頃の左之助役は進藤健太郎という無名塾の方らしい。つまりバーター的な?他に高橋龍輝…フォーゼに出てたらしいが見てない。男性キャストの方が私はよく知らないから、目立ってないのが良い。

    全体的にはまあまあな内容だが、左之助が脚が悪く引きずっているのを見ると、『炎上』でモヤが演じていた戸苅を思い出す。また、『椿三十郎』のオマージュ的になっているシーンもあったりして面白い。

  • 『あしでまとい 御城下の秘技  井戸正善 著 アルファポリス文庫』を読んで思い出す。また観てみようかな。

  • そんなことより仲代達矢!最高だな!!
    としか言えない哀愁たっぷりの時代劇。
    武家の二男・長男はどこかいい縁組とかあればいいけど
    それも何もなければ一生隅で部屋住み。
    果し合いっていうなんとも物騒なタイトルだけど
    実際見ると愛の物語…なのか?
    なんか武家生きにくさをすごい考える内容だった気がする。
    もちろん二男・三男もそうけど
    武家に生まれた女性たち。
    親が決めるのがそりゃ当り前の世の中だったんだろうけど
    なんだか儚いというか、報われないというか。
    最後後半部分にやっと長年夢だった左之助さんの
    本当はこうしたかったんだ!みたいなのが叶えれてよかった~とは思うけど
    最後全くスカッとしない。
    けどすげー面白い。

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