- 講談社 (1986年5月10日発売)
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感想 : 7件
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みんなの感想まとめ
剣術の奥義を極めた著者が、自身の経験をもとに書き上げた兵法書は、勝利と生存を追求する厳しい道を示しています。剣は凶器であり、勝つためには敵を斬る覚悟が求められますが、その過程での精神的な自律や鍛錬も重...
感想・レビュー・書評
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「剣は凶器。 剣術は殺人術 どんな奇麗事やお題目を並べてもそれが真実」
宮本武蔵が、自身が極めた奥義をしたためた兵法書が五輪書です。
いかに目の前の相手を殺害するか、そのたったひとつの目的を達成するための鍛錬法を書き残しました。
剣の道は潔い。
勝利するは敵を斬り殺すこと。敗北は殺されること。ただそれだけ。
負けたら明日はありません。生きてさえいれば再び殺害するチャンスに恵まれます。ゆえに、負けは絶対に許されません。明日を生きるためには目の前の敵を斬り捨てるしかありません。
古典書を現代にむりやり当てはめて、古典の有り難みを分からせようとするムーブメントが喧しいのですが、本書も例にもれず端書きにもビジネスパーソン云々とありました。
しかし、それって要するに、「明日を切り開く 人を殺害する力」とか「あなたも英雄になれる とっておきの殺人術」「斬殺力をたかめよう」とかいうふうに解釈するわけですか。
五輪書が書かれた当時は剣で以って敵を斬殺すること即生きることが日常的な営みのひとつでしたが、現代で人殺しはただの犯罪者ですから、そうした軽薄な読み方は愚の骨頂だと思います。
精神を磨くために、仏道(ただし、ゴミな禅だがな)や芸術への理解を促していたことは、日本人らしい考え方を示しています。
また、剣の道に身を投じてからは生涯のすべてを武に捧げ、妻も子もいませんでした。
一点の曇りもありえない。心のすきを作らない。少しの狂いも許さない。己を厳しく律する。
こうした生きること即殺人術となる透徹した在り方が、潔くてかっこよかった。
現代の生活とはまず切り離して、当時の精神を読み取ることが本書の愉しみ方の第一歩だと僕は思います。
しかしまあ、現代ではむざむざと自殺する人が後を絶ちませんから、人間関係などに悩んで悩んで自死するくらいなら、まずもってその憎たらしい相手を殺してやれとえいっと思い直して一流の剣豪がしたためた実践の書を紐解き、剣の道に入門するのも一興かと思います。
ある程度鍛錬が進んだそのあとで、自死するのか、敵を斬殺するのか、見極めてみるってのはいかがでしょうか。 -
巌流島での決闘後、30年かけて会得した兵法の極意が記された、五輪書。中高生の頃、柔道に向き合っていた時代の自分に読ませたいと思った。武士道とは死ぬことと見つけたり、という宮本武蔵の言葉を何度も先生から聞かされた。おっかないけど、練習のあとはいつも腹いっぱいになるまで牛丼を食べさせてくれる良い先生だった。
武士として生きていくことは、生き延びるということで、つまりは勝たなければならない。その過程には人の命を奪うことだってある。畜生にならないように、自律することが必要で、五輪書はそのための精神鍛錬の指南書なのではないだろうか。覚悟と自律、それを実行することの、現代では狂気的な精神性を感じるが、どこかでその徹底した教えは美しいとも思える。
真似することは出来ないけど、克己の精神で、豊かに暮らすための知恵はたくさんあるように思う。朝鍛夕錬、千の道を鍛とし、万の道を錬とすの道のりを一歩ずつ進むしかない。歩み続けることで、変化する。現代にも通ずる要素だと思う。一日中、SNSを眺めてばかりで時間を溶かしている場合ではないと、はたと気づくことができる。
また、兵法の具体的なテクニックは、ビジネスシーンにも応用できそうだ。緊張と弛緩、相手の戦意をそぐことや、切っ先を抑えることで主導権を得ることができれば、負けないビジネスパーソンとなれる。打ち負かす必要はないけれど、競争社会で生き抜くためのメソッドだなと思う。無駄な仕事はしないこと。
10,000日って、26年〜27年ぐらいかかるんだけど、武蔵が五輪書を書き上げるにいたった年数もそれぐらい。計らずして納得感が増す。自分に10,000日も続けられることがあるかはちょっと思いつかないけれど、心に留めておきたい。
現代においても小さな一歩から着実にこなしている人が、適切な方向に向かって適切な努力をしていたら、そりゃ大成するよね。そうやって歩みを続けることが必要だとわかってるけど、なかなかできない。そんなときこそ、五輪書を思い出そう。無駄なことはせず実直に、鍛錬の道を。
五輪書が目指した、強い心を手に入れるために。 -
宮本武蔵は死を前にして『五輪書』、そして「独行道」を書き残した。絶対不敗の武芸者が、体験の中から紡ぎ出した言葉を、わかりやすい現代語訳、解説を付し紹介する書籍。
『五輪書』は、「地・水・火・風・空」の5巻から成る。
武蔵の50年にわたる命がけの修行の総決算といえる、兵法の極意書だ。「独行道」は、武蔵が死ぬ7日前に書かれた。21カ条から成り、彼の生き方をあらわす、自戒の書である。
人は師匠があると、師匠にあまえる。武蔵は「我に師匠なし」と言いきって、ただ自己のみを信じ、自らの体験だけから、自らの武道を極めた。
敵とたたかう間に、同じことを何度も繰り返してはならない。武蔵は「山海の心」――敵が山と思えば海、海と思えば山と、意表をついてしかけるのが兵法の道だと説いた。
細心さだけでは臆病になり、大胆さだけでは無鉄砲になる。武蔵は、鼠の細心さと午の大胆さを兼ね備えた「鼠頭午首」が大切だと説いた。これは兵法に限らず、人生でも必要なことだ。
人生は後悔しても何にもならない。兵法に生命をかけ、非情な合理主義者であった武蔵は、後悔するのは無駄だとし、「我、事において後悔をせず」と言った。
武蔵は、徹底した無神論者でもあった。仏神を尊敬するが、頼ることをしなかった。そんな武蔵が晩年にたどり着いた世界は、まよいの雲の晴れた「万理一空」の境地だ。何ものにもとらわれず、死んでも迷いはない、という境地、悟りである。
武蔵は「身ひとつに美食をこのまず」と言い、兵法の道に役立たないことを一切しなかった。我々には難しい、その生き方を学ぶことで、人生の困難に打ち勝つ道を見いだせるだろう。 -
さらっと
著者プロフィール
鎌田茂雄の作品

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春に、仕事場の若い男の人が、自死されました。私は、その人の声が、あまりに小さいので、「聞こえない。」と言ってしまったことがあります。バッシング受けたので、直ぐに謝りましたが……。私、優しさがなかったです。ショックでした。私、このようなこと、ちょくちょくやらかします。
人に、優しくしたいです。
夜型さん、お返事ありがとうございます。
僕も、人と、喜びを二倍に、悲しみを半分にできる人になりたいです。
ありがとう。
僕も、人と、喜びを二倍に、悲しみを半分にできる人になりたいです。
ありがとう。