大家さんと僕 [Kindle]

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (134ページ)

感想・レビュー・書評

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  • カラテカ矢部と大家さんの交流を描いた、ほのぼの漫画。

    87歳にしてなおかくしゃくとした大家さん。そのお嬢様振り、飄々としていてユーモアセンス抜群のキャラが光る。矢部の絵もいい。この本の中で大家さん、永遠に生き続けるんだろうな。人生の最後に矢部と出会った大家さん、幸せだな。

    続きも読みたい!

  • ほのぼの系のイメージでいつか読んでみたかった本、読了。

    そういうふうに読むべきではないのだろうけど、
    大家さんって恵まれた方なんだと思う。
    伊勢店で日常的に買い物ができたり、具合が悪くなった時に心配して駆けつけてくれる家族がたくさんいたり、(おそらく彼女が望んで)自宅をリフォームしてもらえたり…
    確か亡くなったはずだったけれど、(他人の私の想像で)幸せな最期を迎えられたのではないかと思う。

    考え方も柔軟で(もちろん譲れないところは多分にありそうではあるけれど)、
    新しいことを受け入れる余裕がある。
    そんな彼女を単純に羨ましいと思う。


    ごく最近、近所の一人暮らしの女性が亡くなった。
    足腰もしっかりしていらして、杖なども持たず、毎日のように何処かへ出かけられているのをお見かけしていた。

    それが、いつの頃からか見かけなくなった。
    お隣さんの話では、夏頃転倒されて、そのまま入院されてるらしい。
    怪我自体はそれほど重篤なものではなかったらしいが、複合的な要因で亡くなったようだ。
    彼女の話では、遠方に住む御子息が代わる代わるお見舞いに来られていたよう。
    最期は、家族葬でお見送りされたそうだ。
    行き来は少なかったのかもしれないが、彼女もまた幸せだったのではないだろうか。

    実家の父と母を思った。
    そして、自分のことも。

    そう遠くないうちに、両親も、そしてそのうち私も土に還る日が来る。
    人の死に、人生に、意味などない。
    意味を見出すのは、見出したいと思うのは何かを期待しているからなんだろうな。
    とはいえ、期待することも悪くないと最近は思えるようになった。
    誰かの中に何かを少しでも残したい。
    今の私は少なくともそう思っている。

    • 美華恵さん
      この本は、人情にほっこりして、自分の老後に不安になって。でも、ほっこりのほうが大きいです、私にとっては。
      この本は、人情にほっこりして、自分の老後に不安になって。でも、ほっこりのほうが大きいです、私にとっては。
      2023/10/06
    • 蛍烏賊@行き当たりばったりさん
      コメントありがとうございます。
      こういうご近所付き合いは、特に最近は難しいですね。
      母の代でもあまりなかったように思います。

      人生...
      コメントありがとうございます。
      こういうご近所付き合いは、特に最近は難しいですね。
      母の代でもあまりなかったように思います。

      人生の最期はこういうふうにすごしたいものですね。
      2023/10/07
  • 詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。
    http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1503.html

    2018年11月に 友人から 「なんか人気あるよ!」と教えてもらって 読むことにしました。
    作者 矢部 太郎 さんのことは、全く知らない (TVも見たこと無い) まま、予約を待つこと2年近く。
    手にとった本は、たわいもない日常の暮らしが、超ほのぼのと暖かく 親近感を覚えます。

  • このゆるり感とほんわか感が素晴らしいなぁ。漫画ならではの表現力。久しぶりに、ゆるやかな空間と人間の交流を見る。日本で失われたものは何かを教えてくれる。
    2018年に手塚治虫文化賞を受賞している。
    作者は、芸人で、主人公も売れない芸人。しかし、大家さんは俳優と思ってる。
    大家さん、87歳。慎ましやかで、控えめで、時代がずれているのがいい。
    好きなタイプが、マッカサーと羽生結弦という。好きな漫画はのらくろ、フクちゃん。
    大家さんの中では、時間が止まっているのだ。
     美味しいもの食べに、伊勢丹に行く。大家さんは伊勢丹では顔馴染みで人気がある。
    ほうじ茶、銀杏拾い、ひな祭り、わたあめ。ノスタルジックだ。
    大家さんは、矢部の誕生日には、おはぎに、仏壇のローソクをさして灯してくれる。
     やさしさが、満杯。日本が、どっかりと座っている。大家さんの挨拶も「ごきげんよう」である。
    大家さんはいう「歩くののろくてごめんなさいね。年だからもう転べないのです。矢部さんはいいわね。まだまだ何度でも転べて」という言葉遣いが素晴らしい。
    矢部の大家さんに対するリスペクトがいいなぁ。

  • 最初はちょっとおせっかいのようで、大家さんとの距離感に戸惑っていた矢部さんも、毎日のお付き合いの中で少しずつ距離を縮めてお付き合いをしていくようすが何とも良かったです。

    二人のジェネレーションギャップが何ともおかしくて、ほのぼのしてしまいました。
    大家さんもとてもお上品な話し方で、こういう話し方をされる方も今の日本、かなり希少でしょうね。伊勢丹で何でもお買い物をされているようなので、裕福なのでしょう。
    大家さんも矢部さんもいつの間にかお互いを大切に思い合い、一線はあるけれど、かなり近しいご近所さん。
    隣にどんな人が住んでいるか分からないというような状態が珍しい事ではなくなった今、こんな付き合い方ができるなんて、何だか、ちょっとうらやましくも思いました。

    この後の作品も読みたくなってきました。

  • よい。友人にも読ませたいと思ったから、かなりよい。

  • 大家さんがステキな人でした

  • ほのぼの暖かい気持ちになりました!

  • 前から話題になってて気になってました。更に、末っ子の小学校の図書室の2022年度貸出回数ランキングで上位に入っていて、子ども達も楽しめそうと思い購入しました。

     39歳の矢部さんと87歳の大家さん、その差は48歳。年代の違う方との交流は躊躇してしまうけど、お互いを思う気持ちがあれば年の差超えられるんだなと思いました。お2人が穏やかで常識的な方だから奇跡的にうまくいった気もしますが。。。優しい気持ちになれて、ふふっと笑える本でした。

     ちなみに貸出回数ランキングで、『大家さんと僕 これから』と『「大家さんと僕」と僕』が5位以内に入ってました。漫画だし、読書が苦手な子が借りたのだとしたら、本好きになるキッカケになってると良いな。平成生まれの子ども達もお2人の関係性を素敵だなと感じてるのなら嬉しいな。今は隣で読書苦手な中2の息子が読んでます。続編も買おうかな。

  • 「ほのぼの」という表現がぴったりのカラテカ矢部とアパートの大家さんとの日常マンガ。ヘタウマな画力がまた味わいがあり、大家さんと矢部のすれちがいもユニークで楽しい。

    忙しい世の中でベストセラーになるのがよくわかる、ほっこりコメディ・イラストエッセイ。

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著者プロフィール

1977年東京都東村山市生まれ。芸人・漫画家。吉本興業所属。1997年に「カラテカ」を結成。お笑い芸人としてだけでなく、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している。はじめて描いた漫画作品『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、シリーズ累計では120万部を突破。その他の著作に、絵本作家である父との幼少期の思い出を綴る『ぼくのお父さん』、人気者になりたい動物たちの楽屋での姿を描いた『楽屋のトナくん』、認知症患者とその家族の日常を描いた『マンガ ぼけ日和』がある。2021年から手塚治虫文化賞の社外選考委員を務める。

「2024年 『おひさま 矢部太郎の漫画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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