日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか (毎日新聞出版) [Kindle]
- 毎日新聞出版 (2017年10月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (491ページ)
感想・レビュー・書評
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普墺戦争、普仏戦争を経たヨーロッパの微妙なパワーバランスの中で、勃発した日露戦争、あるいは各国の思惑と、急成長する産業・技術の組み合わせ、国民国家という意識の情勢によって凄惨な戦いとなった第一次大戦は、しかし日本人にとっては馴染みの薄いものである。
そのため、なぜ戦争行為が起きるに至ったのかを当時の背景や出来事を交えながら解説する前半のパートは、少し退屈に感じながらも読みすすめるにあたって間違いなく必要な知識であった。
第一次大戦そのものよりも、そういった部分に紙幅が割かれているので、戦史としては別の本を手にとったほうが良さそう。開戦〜終戦までは概ね全体の4割ほどの記載に留まる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020/04/21日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか (毎日新聞出版)板谷敏彦
面白い!歴史が①テーマ②イベント③データ
データの裏付が強み
Money=本質 戦費→国債・外債そして賠償金
ex 「ケインズの債権・債務認識」平和の経済的帰結
日本の歴史観はガラパゴス 世界標準から乖離 英雄談
「Why?」に応える歴史本だがアカデミック
著者の判断意見があるから面白い 暗記はダメ
第一次世界大戦 異常な戦死者の数 虚しい戦死
グローバル化も、技術革新も、人類が統御できない中で
政治は不在 戦線膠着し 個別戦闘で戦死者が積上がる
1916年11月米国大統領選ウィルソン再選 17年4月参戦
§7日本参戦
1915年対華21ヵ条要求袁世凱 大隈重信・加藤高明
第5号秘密協定 信義則に反する 山縣有朋取り下げ