帰ってきたヒトラー [Blu-ray]

監督 : デヴィッド・ヴェンド 
出演 : オリヴァー・マスッチ  ファビアン・ブッシュ  クリストフ・マリア・ヘルプスト  カッチャ・リーマン  フランツィスカ・ウルフ  ラース・ルドルフ  ミヒャエル・ケスラー  トーマス・ティーメ 
  • ギャガ
4.13
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感想 : 11
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4589921406109

感想・レビュー・書評

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  • すごいよくできている作品と思う。
    こうやって人はヒトラーを支持していくのか、と背筋が寒くなる。いろんな人に見て欲しいと思う作品でもある。

    ヒトラーは1945年4月30日に死なず、現代にタイムスリップしてきたという設定。最初は自分をドイツの指導者のままと思っていたが、すぐなにかがおかしいことに気づき、そして現代に適応し始める。面白がったクビ寸前のテレビ局ADサヴァツキがyoutubeで売り込んで、敏腕編集長にも認められ、バラエティーに引っ張り出される。
    あまりに流暢に堕落した国の現状、改革の必要性を語る姿に、「練習してきたの?」と聞かれて、ヒトラーはこう答える。「確固たる信念があるから、すぐに正しい答えが導ける」
    こうもはっきりと言えると、人は惹かれてしまうのだよね。最初は滑稽なモノマネとされながらも、発言権を得て徐々にファンを増やしていく。このSNS全盛の時代に、その勢いは凄まじい。時に中途半端とも言える右翼を切り捨てながら、政治活動のための基盤を、タレント活動の影で、ひっそりと作ろうとしていく。

    この作品の中でも、ヒトラーの残虐性にはなかなか焦点が当たらない。犬を射殺したり、ユダヤ人への差別意識を垣間見せたり、ごく一部だけ。というよりも、ヒトラーほど強烈な残酷さを持つ人物であっても、それが発揮される場面はごく一部なのだろう。家族をガス室に送られた、というユダヤ人老婆に言われ、本物である、と気づいたサヴァツキが騒いだ時には、サヴァツキ自身が精神病棟に入ることになった。

    いろんな社会問題に、右翼が台頭してきて、”愛国者”という大義名分で、排除の正当性を訴える。大量虐殺の歴史の中でも大きな役割を果たしてきた”強固なリーダー”の恐ろしさ、は改めてである。
    「怪物」と呼ばれたヒトラーを支持したのは「普通」の人々。排除の理論が作られかける今、歴史が繰り返そうとしている?僕らはもっと過去を学ばなきゃいけない、と思います。

  • 映像がチープ。ヒトラー役の方の演技がすごい。
    ヒトラーの良さを感じてしまった。
    悪を描ききれていない?

  • 全体はコメディで進むんですが、風刺映画。途中何度も街のひとへのインタビューシーンが出てくるんですが、それがとても怖い。ヒトラーの演説に人々の目が変わっていく様子、素の反応が映し出されているみたい。
    特にドイツでは「ヒトラー」というだけである程度道が開けるのかもしれないですね、賞賛するか石を投げるか面白がるか、人々の考えは色々だろうけど。
    オチまで良かったです。「誰の心にも私はいる」というセリフも良かった。

  • 面白かった。
    ヒトラーのやったことの如何は別にして、自分のやり遂げたいことを国家レベルで扇動して実行するカリスマ性は本当にすごい。

  • 良く出来てるブラックコメディーだなあ。

    ヒトラーが現代にタイムスリップして聴衆を再び扇動していくお話。

    だんだん視聴者も引き込まれていく感じがすごい。
    esといいドイツのこの手の映画は破壊力があってざわつかせてくれるのがなんともいえない。

    これができるのも映画だからこそだろうな。実際に物まね芸人がやったらさすがに・・・

  •  もし本物のヒトラーが現代にやってきたらどうなるのか。彼はどう振る舞い、人々にどのような影響を与えるのか。それを示してくれた作品です。
     前半はおもしろおかしい場面が多く、楽しく笑えるコメディー映画なのかと思っていましたが、少しずつ危うさを感じる描写が増えていき、最後には恐ろしくもなってしまいました。
     ヒトラーという強烈な印象を与える人間は現代社会においても場合によっては支持されてしまうものなのかもしれません。重苦しい現状を打破するためには突き抜けた思想を持った人(キャラクター)が好まれるのでしょう。
     ただ、彼の思想は時に過激で、それすら民衆が受け入れてしまったら悲劇が起きてしまいます。行き過ぎた考えを止める人間が必要になりますが、全員が危険な思想に染まってしまったら抑えようがありません。しかし、「ヒトラーは誰の心の中にも存在する」と作中で語られます。自分にもそういう一面があるのかと考えたらぞっとしました。
     コメディー的なおもしろさがありながらも、風刺が効いた社会派の映画としても楽しめる作品です。約2時間の観賞は決して無駄にはなりません。

  • Amazon Primeより。

    私はチャップリンの映画が好き。
    その中でも「独裁者」が印象に残っている。
    この映画の紹介にその印象を感じたので観た。

    コメディーの中にヒトラーが語る心地よい指摘がある。
    言い切る強さがある。
    格差が横行し不確実性が高い時代に、ヒトラーのような演説に酔いしれてしまう市民は多い。
    ヒトラーの思想の先にあるものを深く考えないで酔い痴れてしまう。

    今の時代も同じようなコトが世界で起きている。
    選んだのは誰なのか。
    怪物を作るのは誰なのか。
    選挙とメディアに考えて向き合わないと大惨事が起きてしまう。
    そんなコトも考えるが…面白い映画でした。

  • 右翼に傾く、今の現状に対する皮肉。

  • 現代人が、ヒトラーに引き込まれていく。
    人々の不満・不安が、分かりやすい偶像=ヒトラーを作ったのだと思わせる。

  • かなり笑えるコメディだと思って見始めたのだが、ことのほか怖い映画であった。
    まあ確かにかなり笑えます。
    そして笑っているうちにいつの間にか世の中は引き返せないところまで来てしまうのだなと。
    実際のドイツでもこのヒトラーがかなり好意的に受け入れられたようで、それはそれでわからなくもないんだよなあ。
    世の中が不安定なときはそれをぶっ壊してくれそうなかなりブッ飛んだ人間が支持を集めちゃうんだよね。
    ヒトラーを悪なだけではなく、その優秀さや人間味のあふれる感じで描いたのがまた成功の一因かもしれない。

  •  史実が散りばめられていて,風刺も効いていて面白かった。
     苦しい時代にはくだらない娯楽が必要…まさに今の日本のテレビもそうでは。

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