冬の伽藍 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社 (2002年6月15日発売)
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みんなの感想まとめ

煉獄の中での恋と再生を描いた物語は、主人公高森悠子が夫を失った悲しみを抱え、軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦との出会いを通じて新たな感情に目覚めていく様子を描いています。官能的な要素が匂う一方で、情景や...

感想・レビュー・書評

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  • 煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。エロス匂い立つ、長編恋愛小説。

  • 文庫の背表紙の「あらすじ」襴には”匂いたつエロス”だとか書かれていて、官能小説みたいな印象を受け、あまり期待していませんでしたが、全体的にそういうものはあまり感じず、情景や心理描写の美しい物語でした。「痴情のもつれ」とその昇華のお話です。

    第二章の書簡によるやりとりはフランス文学の『エロイーズ』を彷彿とさせ、第三章は不治の病や連絡すれ違い等の韓国ドラマ風味を感じましたが、携帯電話がない90年代の冬のお話は趣がありました。伽藍とは静寂な修行場の意。

    文末の唯川恵さんの解説では、「主人公の好色な義父への感覚は恋でも性欲でもない...」というような事を書かれていますが、やはり性欲の一種なのだと思います。

    〈おまけ〉
    主人公の女性にあまり魅力を感じないのは、性格が暗いからとか少しひねくれてるからとかではなくp.132〝たとえ義彦が千人の看護婦と寝て、五百人の看護婦を妊娠させ、五百人の胎児を中絶させたとしても、毛筋ほどの不快感もなかった。〟というようなタイプだからです。

  • ★3.5
    好きな作家さんのエッセーで語られていたので再読。
    改めて読むと「韓ドラみたいだなー」
    しかし盛り沢山な設定ながら風景も人物も鮮明で、特に主人公の友人が好人物で読後感がよかったです。
    韓ドラで見てみたい。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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