新撰組顛末記 (角川新書) [Kindle]

紙の本

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

制作 : 木村幸比古 
  • KADOKAWA (2017年11月10日発売)
3.67
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (225ページ)

みんなの感想まとめ

新選組の歴史を深く掘り下げた作品で、特に永倉新八の視点から描かれる物語が魅力的です。著者は、永倉の主観を通じて、新選組の隊士たちの人間関係や心理描写を鮮やかに描写しています。近藤勇との複雑な関係性や、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  明治の終わり、小樽に暮らす杉村義衛翁による新選組の記。彼は若い時、隊士の中でも屈指の剣の使い手、永倉新八だった。
     有名隊士の中で、大正二年まで生きた永倉新八。古い文体ながら情景描写が上手くて躍動感ある文章は、たぶん永倉の言ったことを書き綴った人物の脚色も入っているんだろなと想像します。
     いくつかの新選組ものを読んでいますが
    ・近藤勇は、伊藤甲子太郎を最初から疑っていた。
    ・永倉が藤堂平助を逃がそうとしたのは、近藤の指示。
    という点を初めて知りました。
     新選組を題材にした物語を描いた名だたる小説家が、おそらく皆読んでいると思います。同じものを読んでるんだな、と思うと感慨深いです。

  • 世には新選組のファンを公言する人々が多いらしい。私は新選組に興味を持ったこともないのでよく知らなかった。マンガ「るろうに剣心」に斎藤一が出てくることで,少し興味を持ったくらいだ。一体なぜそんなに人気があるのか。手ががりがないかと思っていて出会ったのがこの本である。なんと新選組の幹部の生き残りが明治維新以降に書いたもの(を現代風に読みやすくしたもの)らしい。新選組の始まりの顛末から解散に至るまでのことが記述されている。一人の視点で書いたものだから客観的な史実とは言えないかもしれないが間違いなく第一級の資料であろう。永倉新八と言う名前を始めてみたわけだが。
    しかし通して読んでみたところやはりその魅力は私には理解できない。正式に新選組と言う名前になる前のリーダーとはいえ,芹沢鴨と言う人間のロクデナシ度が凄まじい。とんでもない所業の数々だ。もっと早くに粛清されるべきだったと思う。近藤勇がトップに立ってからも内部粛清のようなことを頻繁にやっていて結局野蛮な組織であることには変わりない。当時の荒れた京都にあって警察組織のように機能したとか役に立ったことはあったのだろうけど,とても支持できる組織ではない。
    それにそもそも勤王の志で集められた浪士たちのはずなのにトップの意向だけで結果的に佐幕組織となっていたというのもなんとも理不尽な気持ちがする。

  • 以前から存在は知ってたけど、ちゃんと読むのは初めて。
    多くの新撰組を題材にした作品が重要な資料として、本書を挙げているだけあって、興味深い描写が出てくる。

    永倉新八が語ったものが元なので、永倉新八の主観になっていて、近藤勇との出会いから袂を分かつまでの関係性の変化が面白い。「同志であって臣下ではない」という心情が貫徹されている。

    近藤と袂を分かつあたりになると、ちょっと近藤を悪く書いてるけど、それは人間が主観で語れば心情も乗る。ただ、後に永倉が近藤、土方の顕彰碑を建立してるのを考えれば、彼にとって近藤や新撰組に対して、遺恨とかはなかったんだろう。

    あと新撰組の結成に繋がる浪士隊参加が永倉の提案になってたり、佐々木只三郎が「後に坂本龍馬を斬った男」になってるのも興味深い。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1839年(天保10)、江戸生まれ。本姓長倉。元は松前藩士。武者修行中に近藤勇に出会い浪士組に参加、新選組結成後は二番組長を務めるなど新選組草創期からの中心人物。甲陽鎮撫隊や靖共隊に属して戦うが、米沢より江戸へ帰還。松前藩への帰藩が許され、藩医の杉村介庵の婿養子となり杉村治備(後に義衛)と名乗る。その後小樽へ移り、樺戸集治監の剣術師範となる。数少ない新選組幹部の生き残りとして、板橋に近藤勇、土方歳三の墓を建立した。1915年(大正4)、病没

「2020年 『地図と読む 新撰組顛末記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

永倉新八の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×