神様のカルテ2 (小学館文庫) [Kindle]

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  • 小学館
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感想 : 15
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感想・レビュー・書評

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  • 第一作とは違って一止の口調にはすっかり慣れてスムーズに最初から読めた。
    今回は前作よりも辛い別れがあり、読んでいても自然と顔が曇ったりもした。しかしそれ以上に登場人物の温かさに救われて、読後はスッキリしたものだ。
    新しい登場人物も増え、これから先が益々楽しみなシリーズとなった。
    色々な感想はあるが、このシリーズを読んで一番思うのは「死ぬまで夫婦仲良く暮らしたいなぁ」というしみじみとした思いだ。

  • 『スピノザの診察室』を読んだ後、神様のカルテを読み始めました。 これはカルテの2冊目…このシリーズもいいな‥と思います。それぞれの人物がいとおしく、好きです。シリーズ3冊めに行きます。

  • 何とも心が温まるお話。イチさんの語り口調がとてもクセになる。イチさんとハルさん、とても素敵な2人だなぁとしみじみ感じる。

  • 2023.08.18

  •  染み入るような文章と、美しい情景が胸を打つ、あたたかなお話でした。

     地域医療に携わる内科医のシリーズ2作目です。1作目と地続きの世界で、安心してストーリーに入っていけました。
     主人公と大学の同期のメンバーの参入と、古くから病院を支えてきた老戦士たちの来し方が、時に経糸になり、緯糸になり、昔から織り続けられている一枚の大きな反物の模様となって表れてくるような、不思議な感覚になりました。
     1作目からの世界観を追えばこそ、新メンバーの参入が嬉しく、主人公と心やすい相手であるためやりとりが軽妙で楽しく、楽しいだけではない心情が二人をより強く結ぶようで、こんな友人関係を築くことができた二人を羨ましく思います。
     缶コーヒーと、まるで降り注ぐような星空。
     寒々しくも、美しく、凛とした情景。
     私も、長野の美しい山を、星を、見に行きたくなりました。

  • 久しぶりに神様のカルテを読んだ。
    一止さんやハルさんは素敵だな。
    「医者の話をしているのではない。人間の話をしているのだ。」
    なぜか心に響いたな。自然体でいれるのはいいね!!

  • ドラマで見ていたので、図書館で手に取ってみた。
    この間は古狸が病気になって、病院の屋上から星空を見て亡くなったあとも、ゆうじん、かぞくの思い伝わって来て、涙ボロボロでした。

  • 人はみな、支えられ支えあいながら生きている、と改めて実感させられる1冊。
    悲しくも心温まるお話。家族、友達っていいな。

    --
    心に響いた場面
    「医師の話ではない。人間の話をしているのだ。」
    「理想にばかり走ろうとする青臭い人間が、私は嫌いだ。
    しかし、理想すら持たない若者はもっと嫌いだよ。」

    社会で生きていく上で果たす役割。そして譲れない信念。
    自分がどう生きたいのかを考えさせられた。

  • 今作でも感動。1より好きかも。全体的に優しくて温かい感じがするのは、登場人物らが信頼関係で結ばれているからだろう。中でもドクトルと男爵の会話が好き。夜中に救急で運ばれたことのある身としては、こういった病院にただただ感謝。

  • 1巻の方が泣けました。
    みな、純粋すぎて美しすぎますわ。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

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