2011年の棚橋弘至と中邑真輔 (文春e-book) [Kindle]

  • 文藝春秋 (2017年11月16日発売)
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  • 【新日本プロレスを再生した月と太陽の生き様】新日本プロレスを危機から救った二人のエース、棚橋弘至と中邑真輔。異なる方法論を取りながらも彼らの人生は絡み合っていく。

  • 柳澤健のプロレスノンフィクション
    「XXXX年の○○」シリーズ。復活しながらもあっという
    間に休刊の憂き目にあった雑誌・ゴングに掲載された同名
    の連載を大幅加筆(そもそも最終回が掲載されてない筈)、
    単行本としてまとめられたモノ。

    今や日本のプロレス団体で「一強」と呼ばれる新日本プロ
    レス。しかし、ゼロ年代と呼ばれる2000〜2009年まで
    の暗黒期は、我々の記憶に新しい。物心ついた頃から人生
    の一部となっている新日本プロレスが、もうどうにもなら
    ないところまで追い込まれた。僕ですら「消滅」が本当に
    あり得ると思っていた。でも・・・。

    ・・・新日本には、棚橋弘至と中邑真輔が居た。
    二人とも新日本の歴史をほぼ否定し、新しい時代にマッチ
    する団体にシフトチェンジしようと懸命にもがいた。その
    姿勢はいわゆる“すれっからし”と呼ばれる我々のような
    世代を盛大にカチンとさせたのだが、彼らは関係無い、と
    ばかりにブレずに突っ走った。その様をずっと見させられ
    た僕らは・・・。
    知らない間に彼らに魅了された。気が付けば、新日本の未
    来を彼らに託していた。なんとか出来るのは、お前ら2人
    だけだ、と。

    その後。
    新日本は見事にV字回復を果たし、オカダ・内藤・飯伏と
    いう次の世代を担う選手も登場した。全ては棚橋・中邑の
    お膳立て。これだけ愛社精神に溢れ、自分たちが出来るこ
    との全てをやり尽くしたプロレスラーを、僕は彼ら2人の
    他には知らない。

    キーワードは「ストロングスタイル」。
    新日本の象徴と言うべきこの言葉に、違う方向から敢然と
    立ち向かった2人の偉大なプロレスラーの軌跡を、いろい
    ろな人たちに知って欲しい。プロレスファンだけでなく、
    中小企業の社員、経営者なども。最高の人材に適所を与え、
    モチベーションを刺激すれば、最悪の状況からも復活出来
    るのだから。

    驚くべきことに「XXXX年の○○」シリーズでいちばん
    印象深い作品となった。柳澤健という希有な作家に感謝す
    ると共に、100年に一人の逸材とキング・オブ・ストロン
    グスタイルに敬意を表したい。最高でした!

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「Sports Graphic Number」編集部等に在籍。2003年に退社後、フリーとして活動を開始。デビュー作『1976年のアントニオ猪木』が話題を呼ぶ。他著に『1993年の女子プロレス』『1985年のクラッシュ・ギャルズ』『日本レスリングの物語』『1964年のジャイアント馬場』『1974年のサマークリスマス』『1984年のUWF』がある。

「2017年 『アリ対猪木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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