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感想・レビュー・書評
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マキは、一方的な暴力をふるっている少年の横顔に見惚れた。この子なら使える。戦力になる。
貢はマキを無視して、うずくまっている少年の脇腹をさらに蹴りあげる。
スピードと呼ばれる覚醒剤。アンパンと呼ばれるシンナー、トルエン。それに睡眠薬。草と呼んでいるマリファナや、コークと呼んでいるコカイン。
「貢っていうの? あたし静」 「あたしは由美子。よろしくね」 「そしてあたしがいちばんきれいな夏美」
「そう。スナック神宮寺っていうの」
「神宮寺……たいそうな名前だな」 「狛犬の本名よ。神宮寺家康っていうの」
「ルシファーっていうの。ブルースがかかるんだ、ちいさな音で。すごく通好みの、センスのいい店。また、マスターがすてきなのよ」
「幸子?」 「うん。狛犬の子供」 「あいつに娘がいるのか?」
「幸子って、鏡なんだよ。幸子に対して貢はどんな態度をとるか……幸子には貢の本当の姿が映るんだ」
「哲学の本のまとめにこうある。――権力の支配の究極は、暴力である。そして権力とはいかなるものであっても、悪である」 支配の究極は暴力。そして、悪。
同じ公団住宅に住む女子校生の由香里はセーラー服のまま連込みホテルにはいり、成熟しきった女のように貢をむさぼり、門限に遅れるからとタクシーに飛び乗って家に帰る。
そして狛犬。 マキ、夏美、静、由美子といった娘たちに少女売春をさせて儲けているという。
青森県にある酸ヶ湯(すかゆ)温泉の名物「ヒバ千人風呂」にある浴槽の一つです。湯温が約43度とやや熱く、入浴時の温まり具合が「熱湯」に比べて四分〜六分ほど(短め)であることから名付けられました。「四分六分の湯」は、別源泉であるぬるめの「熱の湯」(約41〜42度)と組み合わせて入ることで、より高い温泉効果を得られるとされています。
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深夜2時、渋谷。少年院から出たばかりの貢は北勢会のチンピラを蹴り上げていた。そこへ止めに入った美少女、マキから、元警察官“狛犬”を紹介される。貢は、社会からはみでた「ドロップ・アウト」たちの共同体に見せられていく。だが、その狛犬を執拗に狙う北勢会・村内がいた……。セックスと暴力を通じて、人間の愛憎劇を描いた、花村ワールドの切ない愛情物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
花村萬月の作品
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