ノーマンズランド 警部補 姫川玲子 [Kindle]

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  • 光文社
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感想・レビュー・書評

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  • 星は3.5 です。面白くないわけではないけど、今までの姫川玲子シリーズに比べるとちょっと物足りない感じがする。ハードボイルドさがだんだん抜けてきて、男女関係機微が前面に出すぎてきたような気がする。姫川の一人称だけでなく、何人かの主要人物の一人称表現は、以前からだったっけ?今回はえらくそれが気になる。キンドルで読んだせいか、振り返って読み返すのも面倒なので、そのままにしてしまったが、結局、本題の女子大生殺しは解決したのか?

  • 政治的な色が強くてその点がすこし難しく感じられた。そして題材を考えただけで、もうどうにもならない事件なんだろうなと思えてしまって、最初から読むのが辛かった。なんだかこういう、手遅れでいまさらどうにもならない事件が最近とくに多いような気がする…
    以前よりも慎重になり考えてから動くようになった姫川主任はすこし新鮮。成長しても犯人や被害者に感情移入してしまう危うさはいまだに持ち合わせていて、姫川らしいと思う。どうあっても犯人側の人間であるのは危ういけれど、そんな姫川だから目が離せなくて惹かれてしまうというのはすごくよくわかります。
    まだ続編がありそうな終わり方をしているので、次回作が気になります。ところで女子大生を殺したのは大村ということでいいんですかね?

  •  あいかわらずのエンターテイメント。一気読み。

  • 昨年の10月に読んだのだが、旅行中にKindle版で読んだので、記録を忘れていた。なので、細かいところまではすでに覚えていないが、久々の姫川を読めて良かった。やっぱ、二階堂ふみじゃなくて、若い頃の竹内結子やなあ。まあ、今さらは無理やけど。今回の話は、古い拉致事件が絡むので、結構難しい。まあ、このシリーズはいつも重くなるのではあるが・・・

  • 今まで読んだことがないくらい長い長い長編小説のほんの序章と思うとものすごく面白い気がする。

    この巻だけだと宙ぶらりんで終わった感は否めないけど、次回作への期待値は膨らんでいる。

  • ブルーマーダーの出来が良すぎた、かな

  • 楽しみにしていた姫川玲子シリーズ。

    読み始めると、姫川は慕っていた同僚Hの死にショックを受けている。あれ??Hさんって死んだっけ??時系列順に読んできたのだが、一冊読み飛ばしてしまったw

    それはともかく、今回の事件は容疑者がすぐに浮かび上がるが、他の署に別件で逮捕されてしまう。状況を問い合わせるが一切応じてもらえない。仕方なく周辺を調べていくと腑に落ちない点が出てくる。

    今回の事件には北朝鮮の拉致事件が絡んでくる。フィクションの小説とはいえ、拉致被害者遺族はこのような無念さを抱えて暮らしているのかな、と考えさせられる。

    今回の話から新キャラクターが登場。検事の武見諒太だ。初めはチャラいキャラでチョイ役かと思ったが違っていた。「ヒーロー振るつもりはないが、俺は生まれついてのナルシストでね。守るべきは守る、戦うべきときは戦う、そういう自分が好きなんだよ。」だそうだ。主役みたいなキャラが登場して今後が楽しみだ。姫川とは恋仲になっていくのだろうか?

    若い頃の、まっとうな刑事だった頃のガンテツのエピソードも語られている。平気で汚いこともやる奴なんだけど、最も真相に近づくキャラなんだよね。

    次は読み飛ばした話を読みたい。Hさんはどのような活躍をし、亡くなるのだろうか?

  • 氷山の一角。これからの敵が強すぎるでしょ…

  • 姫川玲子シリーズは大好きな作品だが、今回は政治色の強い内容となっており、少し戸惑った。誉田作品は最近同様に作者の政治的信条が色濃く反映されてしまっており、純粋にエンターテイメントとして作品を楽しみたい一読者としては違和感を覚えてしまう。

  • うーん

  • 「姫川シリーズ」の最新作ということで意気込んで読んだけど、本筋から少々離れた事件で、それも国家的問題がからんできて、案の定の結末。

    なんだか、肩透かしをくらった気分。

    姫川らしさ、というか、姫川色が今ひとつ。

    捜査の展開もぼんやりしていて、さらに、元姫川班の仲間の活躍もあまり見られず、ま、意気込んで読んだ割にはスッキリしなかったという思いが残る。

    で、「姫川らしさ」とは何ぞやと考えたが、捜査に入ったら、自分の直観に従ってつき進む潔さがあり、その潔さが事件を引っ張っていっていることか。

    ただ、「ガンテツ」の背景や、これまでとは違った日下の姫川に対する思いが少し描かれて、そっちのほうが面白かった。

  • これをテーマにする以上はこの結末しか無いと冒頭からわかってしまう内容だった。
    政治的現状を鑑みるといたずらに希望的観測を喚起する物語は書くべきではない様、個人的には思う。 その意味で落とし所はここしかないと思った。
    ただ、ベストセラー作家が自身のヒットシリーズの中にこういった作品を残すことに充分意味はある。
    作者はある程度リスクを取って世に出したのでしょう。

  • 姫川玲子面白い。一気読み。最後が気になる。次回も期待です。

  • 面白かった。
    今までのガンテツが灰色なら今作は黒(後ろが)
    ガンテツを黒さを測る基準にしてごめんなさい。

    9条、改憲か守るのかどっちが正しいのか。

    拉致された家族の平和は失われるのに 平和を守るって何だって思った。3日ほど迷った。(ただ個人的には、2011後の政府がやる事を信じられないので改憲を任せたくない派です。)

    たけみが持ってたパイプ、なんか鴨志田っぽくない(根拠はない)そういう所にパイプ持ってるの鴨志田っぽい。バオリンは後で調べます☆

    初海兄が気になる。全く出てこなかったけど、家族の動きを知らなかったはずない気がする。

    47㎏の被害者にちょいぽちゃってあって吃驚した。わかる。細い女性はそういうよね。私太めだから、胃腸風邪なった時しか40㎏台なった事ない(3日何も食べられなくてそれでも48㎏にしかならず)。。日本の痩せの基準の厳しさを感じた。みんなもっと太ろう、私は痩せるから(苦笑)

  • 姫川玲子シリーズ。
    女子大生殺人事件を追うことになった玲子たちだったが、
    有力な容疑者はすでに別件で別の署によって逮捕されていた。

    なんとか情報を引き出せないかと粘る玲子は、非協力的な
    所轄の態度に違和感を覚え、少しずつ疑惑とその証拠を
    見つけていって・・・といった展開。

    この流れに各章の冒頭に犯人と思しき人物の回想録が語られ
    北朝鮮による拉致が深く関わっていることが分かっていく。

    大雑把に紹介すると、こんなところでしょうか。
    事件の本筋よりも今作では、ガンテツや葉山、菊田の
    背景や思いが明かされていることの方が重要かも。
    ガンテツですら好きになりそうな展開でしたよ。

  • 誉田哲也・ストロベリーナイトシリーズ、待望の新作。
    前作、同じく人気のジウシリーズとのコラボ「硝子の太陽」
    から1年半。ザッツ・クールビューティーの姫川玲子は、
    やや哀愁の漂う年代(^^;)に差し掛かっており、その部分
    がやや寂しくもあるのだが・・・。

    今回のテーマ、ある意味タイムリーな「北朝鮮による拉致」。
    そのテーマが見えてくるのは中盤に入ってから、という構
    成がすばらしい。物語はもちろん「重い」のだが、お馴染
    みのストロベリーナイターズオールスターがほぼ全て登場
    し、全員がそれなりに活躍するのだから、完全に目が釘付
    けの状態に。このシリーズの誉田哲也は百発百中。打ち損
    じたところを観た覚えが全く無い。

    そして、初期の頃に漂っていた恐ろしいまでのグロさが、
    なんと復活。久しぶりに読んでいて目を背けたくなるよう
    な拷問描写があり、古くからのファンなら必見。個人的に
    は、やっぱりちょっと苦手ではあるんだけど(^^;)。

    ジェットコースターのような展開に加え、鋭すぎるテーマ
    選択と魅力的なキャラクター。ストロベリーナイトシリー
    ズは、事実上警察小説の最高峰と言って問題無い気がする。

    この原作をベースにした映像化にも期待。
    果たして竹内結子は、どんな演技を魅せてくれるのか?
    ご時世的には期待薄なんだけど・・・。

  • 最近、小説は登場人物の誰かに感情移入しながら読むことが多いが、今回は完全に犯人に移入。
    自分ならやり場のない怒りをどこにぶつけていただろうか、忘れて自らの幸せを見いだせなかったのだろうか、そんなことを考えながらピアノコンサートの帰り道に読んだ本

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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