孤島の鬼 [Kindle]

  • オリオンブックス (2017年11月24日発売)
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  • 【ネタバレ・あらすじ】
    簑浦金之助は30歳前の青年で、総白髪となっている。簑浦の妻、緑には大きな傷跡がある。簑浦は手記で夫婦に起きた惨劇を語る。
    大正14年、職場の同僚・木崎初代と交際していた簑浦は、初代に婚約指輪を贈り、初代は家系図を返した。二人の間には諸戸道雄が恋敵として現れる。諸戸は男色家で、初代に求婚することで二人の関係を引き裂こうとした。
    初代が殺されると、簑浦は友人の探偵・深山木幸吉に調査を依頼するが、深山木も命を落とす。簑浦は諸戸を疑う。深山木の遺品からは、離島で監禁された結合双生児の少女・秀ちゃんの日記が見つかる。
    簑浦と諸戸は初代の出生の秘密が諸戸の故郷・岩屋島にあることを突き止める。島で丈五郎が行った人体実験と、秀ちゃんを含む犠牲者の存在が明らかになる。初代は丈五郎に家を乗っ取られた島の当主の血筋だった。初代と深山木の殺害は丈五郎の下僕たちによるものだった。
    簑浦と諸戸は地下道を探索するが、途中で諸戸が簑浦に襲いかかる。簑浦は島の住人に救われ、事件の全貌を聞かされる。諸戸は丈五郎に誘拐された子で、改造された秀ちゃんは初代の妹・緑だった。簑浦と諸戸は警察に救出される。分離手術を受けた緑は簑浦と結ばれるが、地下道での体験が原因で二人は老け込む。諸戸は病死するまで愛する人の名を呼び続ける。

  • 面白い。これが乱歩の世界観か…!

  • 軽い気持ちで読んだら結構ハードだった

  • 今まで読んできた乱歩作品から、相当にえぐい話が展開されるのだろうと予想していたのだけれど、予想に反してさわやかな話だった。 不遇に対する丈五郎の執念と、人体を改造して奇形にしてしまうという試みが、若干薄暗いくらいだろうか。 美醜に対する感性、つまり”美しいこと”への礼賛や、同性愛を”変わったこと”とする感覚など、現代の倫理基準からするとひっかかる部分は多数あった。ただ、口では変なことだといいながらも主人公の諸戸に対する恋慕はなかなか熱いものがあった。(まあ結局は男女の恋愛に着地するのがモヤモヤするけど

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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