- マガジンハウス (2017年11月16日発売)
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みんなの感想まとめ
家事や育児の負担を軽減しつつ、仕事を続けることの重要性を説く本書は、現代の女性が直面する不条理な社会を鋭く分析しています。特に、専業主婦を選ぶことで生涯にわたり2億円もの損失を被る可能性があることを指...
感想・レビュー・書評
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一人で年収800万円、共働きで1600万とか・・・非現実すぎて萎える。平均年収400万で、平均すら届かない非正規カップルも山ほどいるのに。あと、実家の両親に育児を外注するって、近年は晩婚化で親も高齢化してきて孫の世話するほど体力残ってないよ。むしろ育児と介護のダブルパンチのリスクもありうる。
専業主婦だと生涯年収2億をドブに捨てると言ってるが、そんなに稼げるかな。退職金なしとして、大卒の23歳~65歳の42年間正社員として働くとすると、2億÷42≒4,761,904。もちろん新卒時と30代、40代の年収は違うと思うけど、476万なんて大企業のエリートしか目指せない金額では?
20代でいろいろな仕事を体験して30代までにスペシャルなものを見つける、というルートが提案されている。確かに若者の失業率は欧米に比べて低いけど、それは新卒一括採用が強いことの裏返しでもあるのでは?新卒主義のせいで、新卒で就職できなかったら人生終わりみたいな風潮は今でもある。まあ既卒でも20代半ばくらいまでなら以前よりは受け入れられやすくなってきたけど、逆にスペシャルなものを見つけられなかった30代、20代前半で学生結婚して子供の手が離れて再就職しようと思った女性、夢(バンドマンとか司法試験とか教員とか)を追い続けて30歳前後で諦めて就職しようと思った人は年齢だけで差別される。結局若者しか再挑戦のチャンスが与えられていない。そりゃ子ども産む人も減るわな。「いったん正社員のキャリアを断ってしまうと、よほどのことがない限りパートか非正規の仕事にしか就けない」→これこそが構造上最も大きな問題なのでは。
フリーエージェント、スペシャルなものを持っている人ならいいだろうけど(それこそ男性が得意とされる論理的職業、今はやりのエンジニアとか)、バックオフィス(正社員でも非正規でも)しかしたことない人は絶望的だよね。30代未経験では正社員も無理、フリーエージェントも無理となると、それこそ非正規しかない。そういう意味ではいくらでもやり直しがきく、女子大学生向けの本。
<メモ>
・欧米でも1970年代までは、女性は結婚したら家を守り子育てに専念するのが当たり前だったのが、20年で価値観が変わった→「専業主婦はかっこ悪い」「正しい生き方は働き続けること」
・そのうち103万や130万の壁もなくなっていく
・幸福の3つの土台は人的資本(働く力)、社会資本(友人や家族の絆)、金融資本(お金)。人的資本が最も大切
・仕事は3つに分けられる。クリエイター、スペシャリスト、マックジョブ(バックオフィス)。
クリエイター(拡張可能)…歌手、(映画)俳優、作家、起業家
スペシャリスト(拡張不可能)…医師、弁護士、劇団俳優
マックジョブ…時間給、事務系の非正規、責任の所在なし。創造性や独創性は不要。いずれロボットに代替される。
・海外ではフルタイムかパートの2つだが、日本では正社員か非正規かの2分。サラリーマン(正社員)の中にスペシャリストとバックオフィスという異なる仕事をする人が混在している。
・安定とやりがいは両立せず、どちらもないサラリーマンの幸福度は低い
(新卒でたまたま入った会社で転職に出会って自己実現する可能性は宝くじに当たるようなもの)
・40代になれば転職もかなわず、ひたすら会社にしがみついて「置かれた場所」で苦行に耐えるのが日本人の労働観
・やりがいと収入、安定を備えたスペシャリストの仕事の1つは看護師
・男性は名誉にかかわる仕事(警察官、消防士、軍人)は収入が低くても幸福度が高く、女性は「ひととかかわり、感謝される仕事」が高い。教師など教育関係、心理学者や精神療法士、介護・看護など。
・とりあえず就職して、向いてないと思ったら転職する
・かといって次々と職種を変えていくのはキャリアにならない。派遣社員がその典型
(ただし自分の専門を決めてその職種だけ引き受けるなら別)
・キャリアアップというのは「好き」の中から「できる」を絞り込んでいくこと、面接でその過程をきちんと説明できること
・適職探しはまわりのひとたちが「すごいね」「君がいてくれて助かったよ」とほめてくれる仕事で、だからこそ好きになる
・恋愛もそれと同じで、親や友人からの紹介がうまくいく
・結婚も仕事探しと同じで、好きな人と一緒に暮らしてみてうまくいくか体験する
一緒に暮らして働き続けるだけなら仕事も友達も何の変化もないから、「入籍」などという面倒なことをして苗字を変える必要はない
・出産を機に専業主婦になるのは子育てに専念したいからではなく、仕事への不満や生き詰まり感から。残業・転勤できないと受け入れてもらえない
・家事を「ワーク」としてお金に換算することは夫婦関係に破壊的な結果をもたらす
プライスレスだったものをプライサブルにしてしまう
・日本の女性の人生を大きく変えるのは結婚ではなく出産
良妻のプレッシャーは弱くなってきたが、賢母の社会的圧力は強く子育ての失敗や放棄は許されない
・子供を産むと非正規か、マミートラックの仕事しかなく収入が大きく下がってしまう罠がある。その罠にはまらないためには、「子どもを産まなければいい」というのがシンプルな回答
子どもが欲しければ育児は祖父母(自分の両親)、家事は家政婦に外注、外国で子育てしながら働くかフリーエージェント
参考文献
・『幸福の「資本」論』
・『超ソロ社会』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事と育児の両立に悩んでいるため、数年前に読んだ本書を再読。
結論から言うと、家事は徹底的に手を抜き、育児も外注できることは他人を頼り、できるだけ仕事を続けようと思った。
日本という国、社会は、一見男女平等に見えても、女性が子供を産むと差別を実感する社会といえる。
バリキャリの女性ほど結婚しないのは、女性にとって結婚は自由を失い、友達と疎遠になり、家族との付き合いが減り、仕事ができなくなることという四代損失だから。この損失は単に家族がもてるという特典だけでは埋め合わせができない。
特に今の時代は、自由や自己実現がとても大切な価値になったため、経済的不安のないハイスぺ女子にとっては結婚出産による損失が大きすぎてとうてい割に合わない。
そして、日本女性の人生を大きく変えるのは結婚ではなく、出産だということが分かる。
今の社会は矛盾だらけだが、社会を変えるのは労力も時間もかかり、失うものが大きすぎる。
それよりも、この社会を前提としたうえで、自分はどうやって幸福になるかを考える方が健全である。
「みんなが幸福になる方法はないけど、あなたが幸福になる方法はある」のである。
自分にとって都合の良いようにルールを使うのは当然のことである。
「子供は両親が自分たちの手で育てなければならない」という強迫観念は、戦後に生まれたもの。また、世界を見渡せば少数派であることも分かる。
著者は今時珍しいシングルファーザー家庭。男で1人で息子を育てたらしいから本書についてとても説得力があった。
デキ婚というのは意外だったけど。
まとめ
・これからは専業主婦は何ひとついいことがない
・好きな仕事を見つけてそれをスペシャルな仕事にする
・スペシャルな仕事をずっと続けて生涯現役になる
・結婚するならダブルインカムのニューリッチを目指す
・フリーエージェント戦略でかっこいいファミリーを作る。
今の日本に必要なのは「働きながら子育てできるし、こんなに幸福に暮らせる」というロールモデル。 -
賢い女性になろうよと促してくれる本。本書は、専業主婦という生き方を選択すると、生涯年収の見込みとして2億円損するという点から、仕事を辞めずに働き続けることを推奨する。そうは言っても、この国は女性にとってあまりにも不条理。特に出産を機に女性は社会から差別される。その事実もきちんと踏まえた上で、それでも専業主婦になったところで何一つ状況は改善しないと説く。本書は女性が正しく感じるべき怒りに寄り添い、その上で会社員ではなくフリーエージェントとして働くことを解決策として据え置く、良心的な書物だった。
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「働かない」という選択がいかにもったいないことなのか。
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若い女性の3割が将来なりたいと答えた専業主婦だが、専業主婦にはお金も自由もなく、自己表現できず、子育ては報われず、最貧困のリスクもある。2億円をドブに捨てている。会社を辞めても、仕事をやめるな。
最初はタイトルを見てFX?と思いましたが、女の子たちに働いた方がいいと伝える戦略としてすごいと思いました。期間限定ですが、フリーで読めるようにしたこともすごい。 -
表紙絵とタイトルが安っぽいゴシップネタの様に見えるが、内容は至って真面目な本。橘玲氏の本の中では若い人を想定してか異様に読み易い書かれ方なのでスイスイ読めるだろう。女性の社会進出を積極的に説いているが、結果的に未婚率の増加や出生率の低下に繋がっている様な気がしてならない。発達した資本主義の中では、人類はより幸福を追求してゆく過程で、人口減少に歯止めがかからず自滅の道を辿る他選択肢は無いのかもしれない。最後に「旦那デスノート」が紹介されていたが、日本の底辺の家庭の姿がありのままに投稿されており、正直なところ衝撃を受けた。読者の方々には是非ご覧あれ。
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◆こんなご時世だからこそ読んで欲しい1冊
昭和時代は当たり前だった専業主婦。
令和の現在では富裕層のみに許された特権と言ってもいいでしょう。
10年・20年後も笑って暮らせる未来を手にするためにも本書を読んでお金を手にしたいものです。
しかし、能力ある女性ほど結婚するメリットが減るのもどうなんですかねぇ。
悲しい現実です。(そんな女性とめぐり逢いたい・・・) -
わりと緩めの内容だなーと思いつつ最後まで読んでみたら、ターゲット層は十代、二十代の女性っぽいので、納得感はあった。
amazonのほうに本当にちゃんと読んだのか?と思われる批判があってちょっとアレだが、望むと望まざるとに関わらず、こうならざるを得なくなっていくだろう。
その時に日本としてちゃんとそういうメンタリティが形成されているかというと不安しかないが。
この本は日本会議の人らが見たら卒倒しそうだなぁ。 -
ずいぶん以前に読みました
もう内容を覚えていない、、、
しかし橘さんの本は基本的に大好き -
”
<キーフレーズ>
<きっかけ>
タイトルが強烈だったので…” -
【日本も変化している】
確かに周りでも最近、女性は結婚しても、子供が生まれても会社を辞めることはありません。社内的には姓も変えません。
辞めるとしても転職の場合がほとんどです。
20年前は寿退社がほとんどだったと思います。
また、専業主婦だった人も今では何らかの仕事(パート含めて)をするようになってきています。
ご主人(1馬力)の稼ぎがよくて裕福な家庭以外は、ほとんどの家庭で主婦も働くようになったと感じます。
いい・悪いは別にして、単純に世帯収入が増えるのは事実です。
また、わたし自身も生涯仕事をすることを目論んでいます。
もちろんフリーエージェントです。
フリーエージェントになって十分な収入を得ることができるかだけが心配ごとです。しかし、こればっかりはやってみないとわからないと楽観的に考えています。
逆に、フリーエージェント生活をするとそれほどお金が必要でなかったり。。。そんな気がしています。 -
面白かった。OL向けかと思いきや現代社会に四苦八苦してるリーマン向け。幸せの6タイプは言い得て妙。プア充を満喫しています。
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かつての日本でのスタンダードであった「専業主婦」がいかに時代からズレて来ているかを表した著作。
まあ書いていることは至極ごもっともなのだが、視点として抜けているのは、今の日本がひどく低賃金で昇給の見通しもない中、共働きを選択せざるを得ないというのが現実という事実。つまりかつては共働きと専業主婦という選択肢があったものが、専業主婦という選択肢がなくなってきたということ。
読めば確かにそうだと納得できるが、読まなくてもわかっていることなので、いったい誰が何のために読んでいるのか、ものすごく不思議。 -
わかりやすい。だからこその物足りなさもある。
依存しない関係って大事。
子どもを育てるのは親ではなく、仲間というのは目からウロコ。 -
煽るタイトルだけど真面目な本。「人に依存しないで勉強し続けろ、女も仕事をしろ」という主張は西原理恵子と同じ。(と思って読んだら巻末の「ブックガイド」で著者本人が西原さんの本を紹介していた。) タイトルは女性向けと見えて、男性にもすべからく関係する内容。家族や同僚との関係についても色々と考えさせられた。息子に早速読ませる。
著者プロフィール
橘玲の作品
