お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 本書ではお金とは何かという視点から、経済全体に話が展開されている。これからの時代は、今までの仕事のやり方では生存競争から没落してしまう可能性が高くなる。本書では、個人で1つの経済圏を作ることが可能になった今、中央集権的な金融システムから、分散型の社会に移行していくと述べられている。確かに、インターネットの普及が、人やモノの、時間的・空間的制約を取り払い、個人の新しい取り組みへの敷居を極端に下げていることは事実である。これからはより一人一人に焦点が当てられる時代になり、その中で、個々の自己実現を後押しする社会が形成されることは、素晴らしいことだと思う。

  • 自分の価値がお金だけではないことは非常に共感。もっと自分のお金以外の価値をあげていきたい。

  • 最近、自分の価値観と会社の価値観がズレきていて気持ち悪いと感じていたが、ズレが発生している理由が本書でわかった。

  • 3つのベクトルが未来の方向性を決める
    お金
    感情
    テクノロジー

    脳の仕組みとして「報酬系」つまり欲求が満たされると快楽になる機能があります。
    それはお金に限らず情報でも快楽物質が分泌されます。
    モノからコトへ移っても消費が減らなければ経済に悪影響はないかもしれませんが今やゲームのように架空の報酬でも脳が満たされることがわかっています。

    1つめっちゃ気になったのが中国の無人コンビニです。
    これは新しいテクノロジーを使っているのではなく
    「すでに存在する決済の仕組みとスマートロックを組み合わせて、無人化を実現しています」
    とあります。
    これを全国津々浦々配置できることができたら…
    マクドナルドと同じでハンバーガー屋ではなくコンビニのフランチャイズ業が不動産投資業として成り立つのではないでしょうか。
    そうなると現在資本を持っているか否かでその時のチャンスを掴めるかが決まります。
    ある程度普遍化したらREITみたいに分散投資になるかもしれませんが一番良いロケーションは今の資本家のモノでしょうね。

    資本主義から価値主義へ
    あらゆる価値を最大化しておけばいつでも換金できる。
    お金は価値を資本主義経済の中で使える形に変換したものに過ぎない
    資本主義では価値が見出せなかった情報に価値が生まれる。
    本書に書かれてるエッセンスかもしれません。
    今後は利潤の追求では利益は出しにくく逆に社会的に価値のある取り組みは共感とともに出資が得られるのかもしれません。

    先程と逆のことが起こるまでの過渡期はやっぱり金も情報も持ってる人が強いんですよねσ^_^;

  • 夏からちょこちょこ読み続けた本、後半一気に読み進めることができた。

    経済とテクノロジーの未来について、詳しくわかる良本。読んでていろいろと学ぶことができた!

  • 著者はまず「経済の本質とはなにか」を丁寧に紐解きます。現在は中央集権的な国家が存在することを前提とした資本主義が経済のスタンダードとなっていますが、今後、ブロックチェーンによって「分散自立化」が進むと、経済が「資本」ではなく「価値」を中心としたものに移行していくと予想します。これまで資本主義経済では評価できなかった”共感””熱意”といった内面的な価値や社会全体の持続性を高めるような社会的価値を評価できるようになり(VALUやタイムバンクといったサービスが先行事例)、動産・不動産ではなく社会的なネットワークが資産となり、人々はお金を稼ぐためではなく、人生の意義を見つけるために働くようになる、と予見します。

  • 必読書

  • これからの経済がどう変わっていくのかが書かれていた。
    価値主義になり、個人が経済圏を形成できる。そのためには、独自性・オリジナリティが大事。

  • 面白かった。
    以下、やや自分が意訳しているかもしれないが。

    ・経済は自然の弱肉強食の原理を模したもの。
    ・お金は価値の交換の道具に過ぎない。
    ・トークンエコノミー(国家の通貨でない価値と交換できるポイント)が進むと、国家以外のものがチカラを持つようになる(すでにgoogleとか国家以上の影響力)
    ・ベーシックインカムが浸透していくと、既存のお金(通貨ベース)に見いだされる価値が下がってくる。食うために働く必要はなくなり、承認や熱意を持つこと、他の人に熱意を持たせるような価値観を生み出す人たちが価値を持つようになる

    ・お金と感情を切り離す(お金=いやしいもの、という発想を捨てる)

  • 内容と感想
    価値は大きく三種類に分かれ、有用性の価値、内面的な価値、社会的な価値がある。この発想を持つことはこれからの社会を生きていくうえで非常に有用だと感じた。資本主義においてはもっぱら、お金や資産といった目に見える形であり、とらえやすく有用性のあるものに価値の重心を置きがちである。自分自身もこの本を読むまではそうだった。たとえば、バイトの選択でも時給がいいほうを選択し、内面的な価値(うれしいという感情や何かができるようになるという達成感)はないがしろしてきてしまった。しかし、これからは内面的な価値や社会的な価値にも注目して様々な選択をしていきたいと思った。
    この本の中では社会がどのような変化を遂げていて、これからの経済がどのようなシステムになっていくのかについて大胆な予想がされている。大まかな要約を以下にする。先に述べた三種類の価値のうち後者の二つがより重要視されていくというトレンドがある。

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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