- 筑摩書房 (2009年7月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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岩瀬大輔と茂木健一郎とスティーブジョブズは、この本を読んだことがあるのではないか、と思ってしまうほど同じようなことを言っている。
・サラリーマンの多くは前に進むことしか関心を示さない。前進だけがこれ人生と思っている。これではいつまでたっても、人生のゴールに入れない。折り返し地点を回ってからは、これまでとは反対のほうに走ることが前進。どうしてそんなほうへ走るのか、と聞かれたら「私のゴールはこっちなんだ」というだけの自信がなければ、人生のマラソンは完了しない。
岩瀬大輔
人生とは、電車にのって旅をするようなもの。目的地に早くいくよりも、いろんな景色を楽しみながら進んでいくほうが豊かな人生
茂木健一郎
セレンディピティの3つの要素。
偶然の幸運に出会うために必要な
行動(action)・・・考えるより、動け
気づき(awareness)・・・一点だけをみるのではなく周りに気づく
受容(acceptance)・・・自分の価値観を揺るがすようなものでも防御しない
・空白の時間の中から、自分の知的関心をそそるものを探し出して、自由な時間で育て伸ばしていく。それは当面の仕事となるべく関連の少ないものが望ましい。囲碁に例えるなら、石と石の間をぐっと離して、一見、関連のないような布石をすることだ。やがて、人生の収穫期に達した時、離れたように見えた石と石とが、おのずからつながって”盤上ことごとくわが陣地なり”という終局を迎えることができる。これがライフワークである。
スティーブジョブズ
connecting dots
人生、45歳で折り返し
人生80年として、最初の10年は物心ついていないとすると、10~45が往路、46~80が復路。昔の人は、出家という形で自ら折り返し地点を作った。いかに生きるかという考え方からいかに死ぬかという考え方に転じることだ。
今、勤めている会社に万一のことがあったらスペアを使って生きて抜かなければならない。自分の生きがいとして、人生の豊かさにつながるところで、能力の備蓄、可能性のゆとりを持つこと。
毎週末、毎日の自由時間はこうした精神的な貯金を作り、生涯の自由時間にライフワークの花を咲かせるために使われるべきだ。
それのために何をなすべきか。カクテルと地酒の比喩で考える。
カクテルを作ると、酒を造ったように錯覚するが、一滴も酒を作ってはいない。様々な酒を混ぜただけ。酒でないものから酒を造って初めて酒を造ったといえる。
我々の勉強も似たようなもの。カクテル式勉強に熱中してきたが、酒は一日にしてできるものではなく、ねかす、発酵のための時間が必要。
→この点は、思考の整理学でも同じようなことを言っている。
<分析から創造>
youtbueでとある動画を見ていて(脳科学と創造性というタイトルだったかな?)クリエイティビティの再現性について語られていた。クリエイティビティとは何か、というとらえ方は人によって解釈の幅がありそうだが、動画内ではロジカル、理詰めなどの言葉がクリエイティビティと対比する概念として語られていた。
ただ、著者のクリエイティビティのとらえ方はもっと広くとらえており、一切文章を書かない編集者であっても、自分自身で楽器を奏でるわけではない指揮者であっても、直接的には創造的ではないが、全体を生み出すという点では創造的だという。
既にあるものを材料に新たなものを生み出すことを(二次的)創造と呼ぶとすれば、学校教育などで、学習し知識を得て、理解をするということや抽象的な概念やモデルを理解するということも、個々人の中で、分解と編集が行われていると考えられるので、創造的な行為と言えるのではないだろうか。
2024/01/23追記
過去のメモ帳より
ライフワークとは生涯続けていきたいと思えること
ライフワークにはそのような思いにさせる特徴が3つある
・続けることで成長を実感できる
・時間を投資することで面白さが相乗する
・感じることで休息と充電ができる
ライフワーク作りのこつ
・能動的に自然に触れて感性を呼び起こす
⇒生命観に触れることで元気になる
・持続的な好奇心のために必要な情報を得る
⇒情報を集めることで一過性の好きから継続性が生まれる
・あこがれる情景を妄想する
⇒手にしたい成果や体験を妄想する
・本物に圧倒される
⇒本物を知ることで目指す先の憧れができる
・独りで始め、仲間を増やしていく
⇒自分のペースで始められるのが大事。続けていれば増えていく。
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ライフワークの考え方は第一章に書かれている。
本著は約40年前に書かれたもので、後半の記述は事例が古くて、批判的は表現は読みづらい。 -
p.2020/5/31
著者プロフィール
外山滋比古の作品
