- 早川書房 (2017年11月25日発売)
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感想・レビュー・書評
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三次世界大戦後の世界、米国と中国の核戦争の傷跡、ガニメデの生物を使った録音機、ヨーロッパと米国は統合されドイツは属州として併合、タイムマシンで歴史改変を狙うイスラエル首相、ネオナチの台頭、火星への移住、法律で禁止された精神分析、シミュラクラである大統領・・・投入されたアイデアの数もさることながら現在世界とオーバーラップする部分もあり精神的にまいった状況で読むと不安定感が増してよい。バラードの短編と奇妙な地続き感があり、さらにパラノイア的な世界に入った。バラードと並行して読むの危険だな。
ディックはロボットとかアンドロイドという言葉は使わずシミュラクラとかレプリカントとかの造語で偽物っぽさをより浮立たせているところがすごい。今でいう「不気味の谷」問
題を先取りしているところもあり、じゃ本物ってなんなのかをいつのまにか考えさせられている。こんなとり散らかった作品でも深いね。最後はシミュラクラとは関係ない別の話になっていて唖然。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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