栗本薫・中島梓傑作電子全集1 [伊集院大介 I] [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 絃の聖域
    中学か高校以来、超久しぶりに読んだ。旧家の内部の事件ということであまり時代性を反映していないので、古臭さはあまりなし。「尊属殺人」という用語が出てきてびっくりしたが。
    オチが京極夏彦の絡新婦に似ていたな。あちらよりはシンプルだけど。
    芸というものの底知れなさや凄さの描写が良かった。

    優しい密室
    女子高の雰囲気やカオル君の自意識過剰さの描写がリアル。カオル君が詰めの甘い推理でどんどん突っ走るのが読んでいてハラハラする。密室のトリックは、どうやって紐を首に引っ掛けたのかがよくわからなかったな。

    鬼面の研究
    大介とカオル君の関係性に萌え。あと「優しい密室」では偏屈な性格で生きづらさを感じていたカオル君が、性格はほとんど変わらないままでちゃんと大人として居場所を見つけて生きているのがうれしい。
    村の住民による犯行に見せかけて企業の内部抗争という真相は新鮮で面白かった。物理的なトリックはだいぶアクロバティックだったが。あと、あまり本筋に関係ない人も殺してミスリードを誘うという手口は「絃の聖域」とちょっと似ていたかな。

  • 伊集院大介の初期作品『絃の聖域』、『優しい密室』、『鬼面の研究』、『伊集院大介の冒険』、『伊集院大介の私生活』、『伊集院大介の新冒険』の他、エッセイや対談、母親の育児日記などが収録されている電子書籍ならではの超大ボリューム。小説はすべて既読で本も持っているが、久々に再読して伊集院大介に浸った。
    読んだのはかなり昔だが、驚いたことに短編1つ1つに至るまでほとんど覚えており、やはり私にとって栗本薫は特別な作家なのだろう。
    まあ今読むとミステリとしてはかなりいい加減なところもあり、万人にお勧めはできないかもしれない。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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