ナショナル ジオグラフィック日本版 2018年2月号<特製付録付き> [雑誌]

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2018年1月27日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (156ページ) / ISBN・EAN: 4910068470287

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  • 良い人、悪い人の脳の違い。扁桃体の大小が他者への共感性の大小に関わるらしい。日頃から他者に対して感謝や重要性を頭に思い浮かべれば大人になってからでも共感性を育むことができるとの事。
    鳥類の知能についての特集が面白かった。脳の大小が必ずしも知能のレベルと比例するわけではなく、ニューロンの密度が重要。特にカラスやヨウムは高度な認知を司る前脳の比率が高く、問題解決能力やコミュニケーション能力が高い。

  • 借りたもの。
    抽象概念と考えられてきた善悪という価値判断を脳のしくみから解明しようと試みる研究成果の紹介。
    他者を理解する能力が、善悪の判断の基礎であることが伺える。

    人間は社会性のある生き物であり、他者への共感能力(他者を理解する能力)は必要なものだった……そう考える人は多い。
    しかし、共感を得られない(内因的にも外因的にも)人は一定数存在する。
    「これが人間のすることか?」と思うような凶悪な事件、ジェノサイドなど……その時、それを行った人間の脳の作用には偏向したものがあるようだ。
    生来的(遺伝)な要因(サイコパス?)、トラウマ、戦争などの社会的な要因など……複雑な要因も絡み合っているためか、全ての事象の原因が一概には言えない。しかし、心神喪失や殺人などは、前頭前皮質の衝動を抑制する部分の活動が弱いという。

    二者択一ではないが、理系・文系の脳の傾向で、理系の方が共感能力に乏しいという傾向がある指摘に、姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』( https://booklog.jp/item/1/4163908722 )の加害者側の心理傾向の片鱗を見る。

    また、殺人を正当化する理屈の醸造の仕方。
    ミルグラム実験(アイヒマン実験)など、閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況から、人は他者への共感能力を簡単に失ってしまう。

    サイコパスについても言及。
    人は善悪を“感じる”が、サイコパスは“考えて”判断しているという。
    共感を覚えにくい遺伝子を持って生まれた子供が、共感性を育める教育につて。
    善い行いに報酬を与えることの有用性。

    別特集・鳥の知能について。
    鳥の脳と人間の脳の構造は違う。
    しかし鳥もある種は、道具をつくることができ、言葉をまねること、それによって人間とコミュニケーションができることを理解している。
    発声学習の起源を知る手がかり。
    共感能力がある。
    霊長類と鳥類が似たような状況に置かれたことが、構造が違う脳でも似たような発達を促した可能性を示唆。
    川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』( https://booklog.jp/item/1/4103509112 )を読んだばかりだったので、気になる。

  • 善と悪。脳の局在と性質について。この前読んだ『虐殺器官』では脳への理解、モジュール化が一つの大きな要素だったかなと思い出した。

  • 殺人を犯す。命をとしても他人を助ける。そこには脳の違いが明確に見られる。先天的(遺伝的)な共感部位がある場合もあるし、後天的に善くも悪くも育まれる部分もある。社会が殺人を正当化するとそれは良心の呵責なく行われるという。温かいつながりが大切。排除ではなく。

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