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みんなの感想まとめ
切ない物語が描かれ、読者を深い感情の旅へと誘います。時代物にあまり親しみがない方でも、著者の圧倒的な筆力に感服することでしょう。物語は、登場人物の生死や激しい場面が多く含まれ、特に幼い「ほう」が加賀様...
感想・レビュー・書評
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少し切ない物語。切ないままで終わることはなかったので、少しの安ど。
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時代物はあまり読むことはないが、とても素晴らしい物語だった。宮部みゆきの圧倒的な筆力に感服している。読書は、現実から離れて自分の知らない世界、時代に連れて行ってくれる。いろんな感情や複雑で繊細な機微を教えてくれる。幼く健気な「ほう」が悪霊と忌み恐れられる加賀様によって侮辱的な呆の名から「方」になり、「宝」の名を与えられていくくだり、宇佐の「ほう」を想う温かく優しい慈しみの心に感動した。
この作品は、登場人物が何人も死んでしまうことや、寺院や塔屋が炎を挙げて燃え上がる激しい場面が多く、さらに活気を帯びながらも漁師や引手の騒々しさを感じる場面が強い。その中で静かな場面を挙げるなら、加賀様とほうの手習いの時間。言葉少なく表情が読めない中にも、優しい眼差しで温かな思いを感じる、心が触れる静かな時間であっただろうと思う。印象に残ったのは、宇佐が、ほうの暮らしや身の上を案じ、朝夕、涸滝の屋敷の方角に向かって手を合わせる場面。誰かを慈しむという意味を感じる物語だった。 -
出来れば全著作を読破したいと願う、数少ない「超」お気に入りの著者の一人。
その未読作を読了。上下巻ほぼ900ページの大作を、ほぼ丸一日で一気に読み切ってしまった。
...そのくらい、面白くて、読み止めるのが難しい。やっぱり凄い書き手なのだ。
その感想は、文庫の下巻末に収録された著者自身によるあとがきや、芸能界でも有数の読書家と知られる故・児玉清氏による情熱溢れる解説を読むことで、さらに明確な輪郭と共感を強める。
実際、その小島氏も感嘆した通り、何よりスゴイのは、史実の上では実在しない架空の「藩」とその地理、街並み、政治、組織、文化、庶民の営み、天変地異、等々を、みごとに「まるで史実が如く」描き切っているところである。スバラシイ。
加えて、両手の指でも収まらない多数かつ個性的な登場人物たちの描き方にも巧緻極まれり。主人公たちのみならず、主たる脇役それぞれにもくっきりした相貌や性格、心情が与えられ、読み進む読者のアタマの中ではあたかも映画やテレビドラマを観ているかの如くシャープな「映像」すら結像出来る。
そう、その意味ではまさしく、いずれは力量ある監督の手で映像化を望みたい。二時間程度の尺では到底収まり切れないだろうから、NETFLIXあたりで配信する連続時代ドラマの大作としてではどうだろう。
江戸時代の藩政を舞台に壮大な物語を紡ぎ出し、当時の暮らしや庶民の悲喜こもごも、政治とカネの裏表に加えて、著者お得意のオカルティックな味付けも味わえる盛沢山の楽しみが詰まっていたことには大いに満足。ただ唯一、彼女の物語としては、あまりに多くの登場人物が大切な命を落とす。中には無垢な幼子たちまでも。これには正直、若干の違和感というか、一抹の苦みを憶えたのは事実である。 -
深い。
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人の運命なのでしょうか…
翻弄される命…
涙が止まりませんでした
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