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Amazon.co.jp ・電子書籍 (297ページ)
みんなの感想まとめ
力強いドラマが展開されるこの作品は、凶悪な押し込み強盗や陰謀に立ち向かう主人公の姿を描いています。九紋龍こと辰一の生い立ちや、火消し鳶の矜持が物語の中で深く掘り下げられ、彼の執念が読者の心に響きます。...
感想・レビュー・書評
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〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第三作。再読のため電子書籍で登録。
『男は馬鹿だが、中でも火消はもっと馬鹿なのさ』
改めて読んでいくと火消たちの『馬鹿』さが格好良い。
自分の命を危険に晒して江戸の民を救おうとする。普段は手柄を争って喧嘩したり睨み合ったりする火消の組同士が、いざとなれば一致団結する。
火を消すためならどんな無茶でも無理でもやってしまう。
そんな馬鹿なと思うような展開であっても、このシリーズだと許して読んでしまう。
序章ではこれまでの二作で江戸の町を混乱に陥れた黒幕と田沼意次が直接対決。互いに牽制し合った会見ではあるものの、黒幕が〈ぼろ鳶〉をターゲットにしていることが分かりハラハラする。
そして本編では〈に組〉のラスボス・辰一が登場。
火事現場に現れては大暴れ。〈ぼろ鳶〉メンバーも酷い目に遭う。
もう一人、〈ぼろ鳶〉のお家元・新庄藩藩主の親戚・戸沢正親も登場。
火消の予算削減に加え、方角火消の役を返上すると言い出し源吾ら〈ぼろ鳶〉メンバーは大混乱。
読み進めると、辰一の大暴れにも戸沢正親の一方的な命令にも意味がある。
辰一の身の上を改めて知ると、大変な人生だなと驚く。
しかし生き別れの弟の行方は分からないまま。また辰一の育ての父の結末は。その後の展開を忘れているのか、書かれていないのか。今後気を付けながら再読してみよう。
もう一つ、改めて知る新庄藩の困窮度。ここまで貧乏だとは。それを知れば確かに江戸の民を守ってる場合じゃないかも、と思う。
〈ぼろ鳶〉存続と新庄藩の経済復興。その両立を託されたのがなんと、源吾の妻・深雪。しかし『勘定小町』と知られた彼女にこれ程適した役目はないかも。
勿論見事応える深雪だが、それ以上に戸沢正親もまた民を思うよき『御連枝様』だった。
〈ぼろ鳶〉の三枚目・新之助の格好良いシーンも入れてくれたし、加賀鳶もチラッとの登場ながらしっかり仕事をしてくれた。
『無欠な者などおりません。それを補い合い人は生きているのです』
という星十郎の言葉通り、皆が自分の得意分野だったり優れた能力を出し合って火事だけでなく様々な困難を乗り越えていくところが気持ち良い。
そこには黒幕の暗い野望や汚い横やりなど入る隙間がない。それが楽しく読める一番の魅力なのだろう。
※羽州ぼろ鳶組シリーズレビュー一覧
https://booklog.jp/users/fuku2828?tag=%E7%BE%BD%E5%B7%9E%E3%81%BC%E3%82%8D%E9%B3%B6%E7%B5%84詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
力強くてダイナミックで実に泣かせる。あとがきにそう書いていたけど、今回もまさにその通り。凶悪な押し込み強盗、辰一、御連枝様…、読みどころ満載。
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火つけをし、その混乱を餌に押し込み強盗をして皆殺しにする千羽一味。その行為を異常とも思える執念で憎む九紋龍ことに組の辰一の生い立ちが明らかになる。火消し鳶の執念と矜持も見事だが、勘定小町こと深雪の活躍が締めくくる。
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前作までと違い巨大な陰謀との闘いではなく、盗賊絡みの話。平蔵との交誼は続くが、直接の登場がないのは寂しい。
藩の事情で窮地に追い込まれる松永とぼろ鳶。
ぼろ鳶と他の組との争いの謎が徐々に解けていくのが面白い。親子の情、正義とは何か、当然火事場の見せ場など盛り沢山の内容で楽しめた。
藩主代行の高潔さと領民を思う心根に思わず涙。
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アクションエンターテイメント作品でとても面白かった。人情味溢れているのはシリーズに一貫しているが、本作は陰謀と張り合うミステリ系ではなく、凶悪な押込み強盗とやりあうアクション系だった。
毎回少し風味の違う面白い時代小説を生み出す今村先生の腕が見事だと思った。 -
鬼平がいなくなって寂しい。 でも、ちゃんと繋がってる。 大丸のボンボンがでてきた。 これも「くらまし屋」とシンクロしてる。 なんか感動するねんな。 火消したちの男気に目がうるうる。 今年、花粉が多いのに症状がひどくならないのは 羽州ぼろ鳶のおかげかも。
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