パターソン [DVD]

監督 : ジム・ジャームッシュ 
出演 : アダム・ドライバー  ゴルシフテ・ファラハニ  永瀬正敏 
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988021146777

感想・レビュー・書評

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  • ミニシアターブームより少し下の世代として。
    中高当時にハロルド作石「ゴリラーマン」を読んでいたら「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のポスターが出てきて、なんだこれは……と謎だった。
    その後パソコン通信などで名前を知ったはいいが、糞田舎のレンタルビデオショップにジム・ジャームッシュなどあるはずもなく、2007年頃にようやく見た。
    モノクロ映像やカットの処理や音楽や凄いと思ったが、その後追いかけられないまま、ようやく手を伸ばしてみた。
    見てよかったー。

    あらすじをコピペすると、
    ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼は秘密のノートに詩を書きとめる詩人でもある。妻の隣で目覚め、出勤し、帰宅し、犬の散歩をしてバーでビールを飲む。そんな決まりきった生活をおくる彼の人生の中のある七日間のささやかな事件や意外な出会い。
    ……いってみればこれだけ。
    なのに、これだけのルーティーンな日々の中に、どれだけ豊穣な細部があるのか、及びもつかない作品になっている。
    なんでも町山氏いわく全体が詩になっているのだと。
    ウィリアム・カーロス・ウィリアムズという実在の詩人が書いた「パターソン」を、結構そのまま埋め込んで映画が進む、まるで全体が暗号のような作りになっている、現代詩は単語ひとつひとつに注釈がつけられるくらいの情報圧縮が行われているが、それと似た映画なのだと。
    表面を撫でても素敵だし、深読みしてもいいし、美味しいな、とつくづく。
    ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」とかに手を伸ばすときには、この映画もセットで思い出せたらいいな。

    印象だけつらつら書けば、
    ・武蔵野市に住む武蔵野さんみたいな感じか。
    ・規格外に大きい背中。それがマッチョと対極の印象にあるので、可愛い。
    ・書いた詩が画面上に現れていくのが気持ちいい。
    ・俳句や短歌を読むことが日常に入り込むと、こうなる。わかる。言葉と韻のことばかり気になって。
    ・日常の毒と、静かな励まし。優しさと、目を配ること。
    ・地下室で詩作とか、双子とか、彼女?妻?のちょっとした変な感じとか、ともすれば不穏に傾きそうな要素を入れつつ、そうならないバランス。
    ・目覚めた瞬間に愛撫できる人がいるのは、すごいことだ。それだけでこいつ恵まれているなくそー。
    ・ちょうど一時間あたりで転機になりそうな少女が出てくるが、ここの会話がまたよい。一見見えないが実は中間韻が踏めている……この映画そのものの話でもある。
    ・途中で気づいたが、こんなに虫の声や環境音……車、鳥、風、衣擦れ、鴉が届く映画は久しぶり。
    ・終盤、無精というスタイルになる以前の、ただ生えてきただけの髭づらになるが、ここもいい。
    ・永瀬正敏……渚カヲルっぽく唐突に出てきていいところをかっさらっていく。しかしワードか何かで作ったような糞レイアウトの本、しかも「パタースン」って、なんで統一せんの。翻訳竹之内真季とあるが、グラフィックデザインをしている人の名前らしい。

  • バスの運転手である主人公の何気ない日常が反復される。けれども日々起きる些細な出来事が、詩作を趣味とする主人公の視点から見ればすでに劇的である。
    ユニークなキャラがしばしば登場するものの、彼ら彼女らを再登場させずにただ「通り過ぎていく」感覚が良い。
    たしかに、ユニークな人に出くわしても、その翌日には忘れている。しかしそれは無意識のうちに沈殿している。その感じがリアルに描かれていた。

  • PATERSON
    2016年 アメリカ 118分
    監督:ジム・ジャームッシュ
    出演:アダム・ドライバー/ゴルシフテ・ファラハニ/永瀬正敏
    http://paterson-movie.com/

    ニュージャージー州パターソンで生まれ今もバス運転手をしながら愛する妻と暮らすパターソン。彼の趣味はノートに詩を書くこと。パソコンは使わない。スマホも持たない。平日のパターソンの生活はとても規則正しい。朝起きて妻とキス、妻が話す他愛ない夢の話を聞いたりして、シリアルを食べ出勤。同僚の愚痴を聞き、バスを走らせ、お昼は妻のお手製サンドイッチ。空き時間には唯一の趣味であるところの詩をノートにしたため、運転中はなにげなく耳に入るバスの乗客の会話にクスっとなったりしつつ、仕事が終わると真っ直ぐ帰宅。食後は愛犬マーヴィンの散歩に出かけ、いきつけのバーでビールを飲み、顔見知りの常連客やバーのマスターと会話したりイザコザに巻き込まれたり。そしてまた翌朝。

    退屈といえば退屈な日常の繰り返し。しかしこれが不思議と退屈せずに見ていられるのはやはりジャームッシュの手腕ならでは。同じように見えても日々は少しづつ変化し進行している。そして週末に起こるちょっとした事件。起承転結で言うと、平日5日間はずっと起。最後の20分くらいで一気に承転結、という感じ。

    妻のローラはクリエイター気質(だけどただの素人)で、部屋中のカーテンや家具、自分の洋服や小物もモノトーンの模様でリメイクし、カップケーキ作り&販売に熱を入れるかと思えば急にギターを欲しがりカントリー歌手になると言い出したり、自由すぎて不思議ちゃんのような気がしないでもないけど、とにかく美しくて可愛くて無邪気で、そして夫を愛している。夫が凹んでいるときの彼女の優しさ、愛情たっぷりの態度、それだけで日頃の不思議行動は全部許せてしまう。

    カントリー歌手になると言い出す妻に比べてパターソンは慎ましい。詩を書くのはあくまで趣味で、あなたは才能がある出版したほうがいいノートのコピーを取って、という妻の言葉にもいつもちょっと照れくさそう。しかしそのノートが失われたときに、初めて彼は自分の中に少なからずそれをいつか認められたい妻の言うように1冊にまとめたいというような欲求が潜在的にあったことに気づいたのではないだろうか。詩人になりたい、詩人として生きたい等と大それたことは夢見ないまでも。

    コインランドリーでラップ詩の練習をする男や、パターソンと同じように秘密のノートに詩を書きためている少女など、日常的に出会う人々の書く詩にパターソンは素直に感心し仲間を得たように共感するけれど、それは反面、詩を書くことなど特別なことではなく誰にでもできること、才能のある人間は自分以外にいくらでもいる、という現実をつきつけられることでもある。淡々と繰り返す日常に満足しているように見えたパターソンが、実は複雑に葛藤する内面を抱えていた。

    ところで永瀬正敏。ミステリートレインぶりに出演しているのは知っていたので、いつ来るかいつ出るかと待っていたのだけどこれが全然出てこない、もしかして通行人だった?と不安になったところで、最後の10分くらいにやっと登場!自信を喪失して呆然としているパターソンを、結果的に励ますことになる不思議な日本人役。新しいノートに、新しい言葉をまた書き出すパターソン。なんてことない1週間の話だけれど、退屈な日常を生きる勇気をちょっとだけもらえる感じ。

    あと犬のマーヴィン(ブルドック)がとても愛嬌があって可愛い。そして演技派。カンヌでパルムドールならぬパルムドッグ賞を受賞したそうです(笑)

  • バス運転手の夫は、日々の生活に詩というアートをめぐらせ、妻はインテリアや料理に「白」と「黒」を基調としたアーティスティックなデザインを施し日常を楽しんでいる。
    描かれるのは何気ない日常で、夫と妻の関係がまず素敵だが、そこにアートな視点が与えられることによって、ありふれた毎日の中に無限の楽しみの可能性が垣間見え、美しいリズムが刻まれる。二人の時間が、精神的な意味でより高い次元に引き上げられるような、そんな印象を受ける。
    普通の毎日なのだが、本当に素敵だ。毎日毎日、逃れられぬ仕事の網に絡め取られた私には、こんな生活がしたいんだと、心底思った。人間が良く生きていくのにアートは絶対に必要だ。

  • ジム・ジャームッシュのパターソン。
    いつもながら監督の思いが充満していた。
    老練さも加わって更に洗練度が増した気がした。
    連綿と続く日常。その日常の出来事が起こすさざなみのような起伏に
    ゆれる落ち葉のような心模様が映像で語られていた。
    自分の中でも租借しきれていない気もするけど
    (たびたび登場する双子の意味とか)
    どういう意味をこめてシーンを作り、言葉を選んだのかもっと
    考えてみたい感じです。

    アダム・ドライバーを初めて良いと思ったw

  • とてもいい映画だった

    詩人にとって、世界は広い
    詩人は毎日のあらゆる場所に物語を見つけるから、たくさんの意識の居場所がある

    この世界に自分の意識の居場所があれば、ネットやいろんなものをチェックしなくても、書いたものをたくさんの人に見せて反応を伺わなくても、
    自分を自分のまま認められるということかもしれない

    バス運転手のなんでもない毎日にたくさんの物語を想像することができる、シンプルであり無限に空想が広がる映画

    まるで川の流れを見てるような気分だった

  • なんとなくとても良い時間でした。思ってたほど穏やかな作品じゃなくてほのぼのはしなかったけれど。
    おんなじ事の繰り返しな毎日と思ってても、同じ日は1日も無い。淡々と同じ事を繰り返す事ができる方が凄い気がするな…ルーティンに違う要素が不意に入ってきても大筋は変えないで居られるのは。。
    アダム・ドライバーさんの佇まいいいな。空気感が。文字もご本人のだったらかなり読みやすくて素敵!

    夫婦が凸凹過ぎてましたが、お互いに、この人のこういうところが好き、を保っていられてるのはいいな。パターソンさんはずっと受け身だけれど変わることは無いだろう……妻への詩が静かに熱くて素敵でした。
    パイ、具材は悪くないと思うけどどう不味かったんだろ?

    小さな詩人の女の子も、毎晩行くバーのマスターも、結構深刻な家庭の愚痴を毎日こぼして心配になるバス会社の同僚も、ワンジャックで詩のノートが失われて空虚になってたパターソンさんと出会う日本人の詩人も良かったです。
    永瀬正敏さん最後の曜日にちょっと登場しただけだけれど大事な役でした。uh-huh連呼。

    犬が可愛い。ずっと不機嫌そうに唸ってるの、ブルドッグって不機嫌じゃなくても声こうなのかもだけど可愛い。
    ポスト倒すのが日課なんですね。
    パパの椅子に座ってるのも、テーブルに顎乗せるのも。実家の犬もテーブルに顎乗せるんだけど同じ気持ちなんだと思う…犬みんなこれやるのかな。

  • 何か大きな事件が起こることもなく、淡々とした日常が描かれるという、本来自分の最も苦手なジャンルの話。しかす、主人公と恋人の関係が好ましく、日常のわずかな出来事から詩が生まれてくるという主人公の生活に繰り返しが、不思議と羨ましく感じるのです。

    詩を書きためたノートを猫が引き裂いてしまったときは気の毒に思ったのですが、多分彼にとって大切なのは「書いた詩」ではなく「詩を書いている日常」であるということが、自分の中にストンと落ちました。

  • 原題:PATERSON (2016) ※日本公開 2017年
    収録時間:118分

    「何があっても日は昇り また沈む 毎日が新しい日」
    「詩の翻訳はレインコートを着て シャワーを浴びるようなもの」

    詩が好きな人はもっと楽しめたんだろうか。
    途中で凄く眠くなった。
    少々退屈ではあったが、どこか心地良い。
    パターソンのポエム帳が犬にビリビリにされた辺りから目が冴えた。
    その後に永瀬正敏さん登場。
    印象に残る役だった。

    “ニューヨークインディーズ映画界の巨匠、ジム・ジャームッシュ監督による人間ドラマ。ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手・パターソンのユーモアと優しさに溢れた何気ない日常を描く。永瀬正敏が27年ぶりにジャームッシュ作品に出演。”

  • ニュージャージー州パターソン。街と同じ名前を持つバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、決まったルートを走り、フロントガラス越しに通りを眺め、乗客の会話に耳を澄ます。乗務をこなすなか、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていくパターソン。
    一方、ユニークな感性の持ち主であるローラは、料理やインテリアに日々趣向を凝らしている。
    帰宅後、パターソンは妻と夕食をとり、愛犬マーヴィンと夜の散歩、いつものバーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅。そしてローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない日常。だがパターソンにとってそれは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない日々なのであった……。
    アダム・ドライバー演じるパターソンは、バスの運転手をして決まった習慣を守りながら、毎日の中で浮かんだことを詩にして秘密のノートに書いている。
    ただパターソンは、毎日の楽しみの1つとして書いているので、妻のローラに今まで書いた詩を世に出したらと薦められても乗り気ではない。
    一見代わり映えのしない毎日でも、パターソンの馴染みのバーでは馴染み客がつまらない痴話喧嘩をしたり様々なことが起きる。パターソンの心にさざなみを立てるのは、コインランドリーでフリースタイルラップをしている黒人、母親や姉を待ちながら詩を書いている少女など、詩を通して心を通わせる人々。
    代わり映えしないように見えて、かすかにきらめく瞬間をいとおしむ感じのヒューマンドラマ映画。
    地元民のような様々なキャラクター、アダム・ドライバー演じるパターソン、永瀬正敏が、印象的。

  • 淡々とした日常だが癒される。日本人もいい味を出している。こうした日常こそ大切な日々だと気づく。

  • アダム・ドライバーが演じるのはパターソン市に住むパターソン。

    彼は毎朝、妻の寝顔を見ながら起床、腕時計を着け、フレークを食べ、歩いて職場へ向かう。仕事はバスの運転手。仕事が終われば、すぐに帰宅して、妻と夕食。愛犬と散歩して、その途中、なじみのバーでビールを飲む。唯一の趣味は詩を書くこと。

    そんなパターソンの毎日が月曜日から繰り返される。劇的な変化はないが、ささいな変化が少しずつ 現れる。

    そして、仕事が休みの週末。なにか大きな変化が起こりそうな予感。妻とケンカするのか、犬が逃げ出すのか、バスが爆発するのか、バーがつぶれるのか、痴話喧嘩が殺人につながるのか、彼の詩が大ヒットするのか。いろいろな想像をしてしまう。なんでもない人間のなんでもない日常だが、それを覗き見するのは大きな娯楽だ。

    そして、本作の締めに登場するのは、ある日本人。予想外のあっけなさで、見終えて呆然としてしまった。だけど、なぜかパターソンに魅力を感じるし、もっと彼のことを知りたくなる。

  • 深い愛
    誰かにとっては退屈な日常かもしれないけれど、毎日が新しくて違う日
    それを吸収して、言葉を紡ぐ

    「翻訳された詩なんて、レインコートを着てシャワーを浴びているようなものだ。」

  • パターソンという詩人のまちと、そこで暮らすパターソンというひとりの詩人の物語。
    詩人であるということ。
    失ったものと、それでも失われないもの。

    一見無表情なパターソンの
    愛情深さやユーモアが
    詩を通して見えてくるのもまた、すごくいい

  • 日々のルーチンと過ぎゆく風景に対する主人公の感受性を追体験するような映画。
    腕時計、バスの車内の会話、弁当、序盤からしばらくはずっとルーチンだが、しかし少しずつ変わる細部、動いていく物語が心地よい。

    何に対しても淡々としたパターソンの人柄に対して、詩になると熱量が明らかに増すところが彼にとって詩が命であることが伝わってくる。
    パターソンの妻のキャラクターもよい。行動的で、独特の感性、やや突飛な言動、それらがパターソンといい対照をなしていて、またしっくりくる。常に少しずれたおかしさがあって単調になりがちなこの物語にとてもいい役割をしている。

    最後の日本人の詩人について。主人公と同様に詩を愛する者だが、強めの語気で"Uh huh"と言って止めるのが非常に印象的。ノンネイティブ・異国の人間がつむぐ言葉の意外性や不思議さが、同じ言葉でありながら新しい刺激を生むことを示しているように思えた。新しい可能性としてノートを手渡すところにも関連する。ケガした右手はなんだろうか、ノートを失って傷ついた主人公とのシンクロだろうか。

  • 2022/4/23
    アーハー。

  • バスドライバーの日常を淡々と描いた作品。詩人を輩出した町、パターソンを舞台に展開される癒される物語。なぜか永瀬正敏も出演。

    主演のアダム・ドライバー(Adam Driver, 1983年11月19日 - )は、2015年12月18日に公開されたスター・ウォーズシリーズの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、悪役カイロ・レンを演じた。2017年12月15日に公開された『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でも再び演じている。2018年に公開されたスパイク・リー監督作品『ブラック・クランズマン』では主人公の黒人刑事の相棒となるユダヤ人刑事を演じ、第91回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされると、翌年には『マリッジ・ストーリー』でスカーレット・ヨハンソン演じる妻と離婚裁判で戦う夫を演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。

    『パターソン』(原題:Paterson)は、ジム・ジャームッシュ監督による2016年の映画。アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ主演。第69回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティション出品。日々の出来事を秘密の詩に書きとめることを楽しみとするバス運転手・パターソンの何気ない日常を描いた作品。
    ニュージャージー州パサイク郡、人口150,000人の都市パターソンは詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ、アレン・ギンズバーグで知られる。

  • 2016年 米 118分

    ニュージャージー州パターソンに住む、バス運転手のパターソンの何気ない日常。

    NOTE記録
    https://note.com/nabechoo/n/n7e73c961cc1c

    とある1週間の日常。そのリズム。マクロで見ると毎日は同じようだが、ミクロで見ると、それはまったく同じではない。毎日が新しい。瞬間が新しい。特に派手なことは起こらない愛すべき日常。

    全体的に地味というか、静謐な雰囲気に包まれている。時に、ちょっとした出来事で不穏な空気が流れるが、それも僅かで、けっこう所々クスッっと笑える場面も多く、穏やかな感情が心に広がる。

    そういえば作中に「対」の要素が、頻繁に出てきてたけど、どういう意味合いがあるんだろうか?町と同名のパターソン、二人組、特に双子がやたら出てくるし。二つの話や、ローラのモノトーンもか?

    ラストに永瀬正敏さん出てくるの、嬉しかったな~。重要なシーンだし。でも、あの「アハー」の繰り返しの意味が、よく分からない笑。あとついでに、工藤夕貴さんも出てきてくれたらだいぶ熱かったけど。

  • そう、そう。
    なのに!

  • 地味な生活を大事にする信条としてるので、こういう映画はすごくよい。淡々とすぎていく毎日に同じ日なんてないのだが、エブリデイワンダーというほど大袈裟ではなく、しかし毎日ちがう双子に出会える程度には刺激がある日々。バスの運転席で乗客の会話を聞くのは楽しいだろうし、仕事終わりの車庫に停めたバスの運転席で書きものがはかどるのも何故だかわかる気がする。
    いつも同じ道で図書館に行ったり、スーパーのあとはお寺を通って石畳から帰ったり、そういうわたしの生活も愛おしくなった。少しずつ詩を紡ぐような生活。
    何度も観たい映画がひとつ増えて嬉しい。

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