- 早川書房 (2005年11月30日発売)
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みんなの感想まとめ
麻薬をテーマにしたこの作品は、著者自身の経験を背景に持ちながら、管理社会やSF要素を巧みに織り交ぜています。主要人物たちが麻薬中毒者であるため、彼らの生活や精神状態が詳細に描かれ、独特の雰囲気を醸し出...
感想・レビュー・書評
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キアヌ・リーブス主演のアニメーション映画 『スキャナー・ダークリー』の原作。
PKDは作中のドラッグ登場率が高い作家だが、本作では麻薬そのものをテーマに絞ってきた。ディック自身の中毒者としての体験が土台となっている。やや異色に思えるものの、管理社会やスクランブル・スーツなどのSF要素が組み込まれ、ミステリー的などんでん返し、人間と社会の「暗闇」を「スキャナー」に映すといったテーマ性など、まぎれもなくディック作品の傑作。
主要人物のほとんどが麻薬中毒者であり、彼らの生活や精神状態を委細に描いたところが独特。その故当然のことながら、一般の読者には、キャラクターに対する共感や感情移入がしにくいため、延々と繰り返される彼らの独白めいた文章には疲れてしまうかもしれない。しかし終盤の展開には目をみはるものがあり、名作といえるのも納得できるので、最後まで読んでみてほしい。ラストの著者覚え書きには泣ける……。
新訳である本書を読了後にアニメーション映画版を視聴。
すでに15年前の映画だが見劣りすることはなく、実写をトレースした独特の映像で原作の再現率も高い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ディックのドラッグの経験が色濃く現れた作品。後半は「アルジャーノンに花束を」みたいな展開に。
フィリップKディックの作品
