精神鑑定はなぜ間違えるのか?~再考 昭和・平成の凶悪犯罪~ (光文社新書) [Kindle]
- 光文社 (2017年12月20日発売)
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みんなの感想まとめ
精神鑑定の限界と、過去の凶悪犯罪を通じて人間の本質を探る内容が魅力的な一冊です。著者は、昭和から平成にかけての重大事件を取り上げ、精神医学の未熟さや精神鑑定の不確実性を指摘しています。具体的には、池田...
感想・レビュー・書評
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冒頭で精神医学は未熟な学問であると述べている。これだけ脳科学が発展しても、精神病質が脳のどの部位で異常が起きているのかわからないという。
そこで、過去の事件の「精神鑑定」を再検討することを主眼においている。
取り扱うのは、終戦直後の昭和から平成までの五つの重大事件。
まず池田小事件、池袋通り魔事件では、二人の死刑囚についていわゆる「サイコパス」の器質が見られる。どちらも精神科で入院措置をししっかりケアしてればと思うと慚愧の念に耐えない。事件前に数々の問題や犯罪を起こしているのに野放しになっていたに等しい。
また、戦後の帝銀事件ではかなり冤罪の気配がある。検察側の資料に頼るウエイトの大きい、精神鑑定も確かなものとは言いがたい。
永山則夫事件では、不幸な生い立ち、貧しさがありもっとまともな環境で生きていたら起きなかったと思う。これは、現代の児童虐待の防止にも関わる重要な問題だと思う。
冒頭の記述を引用する。
「一方で、重大な事件と精神鑑定は、尽きぬ魅力を持っている。犯罪というものは、極限的な状況における人間の姿を映し出すものだからである。不可解な事件がどのようにして起きたのか、それを具体的に解明することは、人間というものの本質を明らかにする作業でもある。」
岩波先生の著書は発達障害関連ものを読むことがほとんどだった。これも人間というものの本質につながっていて知る必要があると強く思うからだ。
犯罪関連は今回初めてだが、まさに冒頭の記述にあるような価値があったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俺の判断とは違う
→だから間違っている!
という主張
あほか
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岩波明の作品
