贄姫と獣の王 5 (花とゆめコミックス) [Kindle]

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  • 白泉社
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  • ガロア公爵の件が一段落。アヌビスとおーさまの少年時代が描かれ、家臣がおーさまに、如何に期待を掛けているのか、なぜ、人間だからと言う以上に、サリフィにお妃としての完成度が求められるのかが描かれます。お話としては地味な部分ですが、きちんと裏側が描かれるのは、物語に奥行きが出るので、とっても好感が持てました。

    ただ、星を今までより、大幅に減らしてしまったのがなぜかと言うと…サリフィのいびつさが嫌だなと思う場面が多かったからです。確かに家臣たちや風聞以上にサリはいい子で、相思相愛。応援していました。でも…。おーさまから見て、サリはいつでも明るく、彼の迷いや闇を払ってくれる、一途な少女のはず。イメージカラーも純白だと思うのです。それも確かに、彼女の真実です。助かりたいがためにだけ、籠絡してるわけじゃないし。

    けれども、窮地に陥ったり悪く言われた時、あまりにも態度がいびつで、この子はどこか欠落しているのかな、と思うようになりました。怒るべき時、反論すべき時にしていない。笑ってそれを飲み込んで。おーさまの前でだけ、無邪気な笑顔をみせて。そのくせ、頭の回転が早いのです。法官セトにも、わざと『ほーかんさん』と言い直して、無垢を装う感じが、2巻くらいまでは頑張れ!って思っていたのに、ここに来ると『嫌だな』と感じられてしまって残念でした。もしもこの先、おーさまだけでなく、サリフィも変わっていくなら、このまま応援したいけれど…。次のところが面白くなかったら、この手のお話は『黒伯爵は星を愛でる』だけ読んで、後は良いかな、と思ってしまいました。

  • 人間バージョンが長く見られて眼福。

  • 王様と宰相アビヌスの少し前の話。
    ちっさい二人の出会いと忠誠、そしてアビヌスの思いが描かれます。

    大聖祭の式典を前にした、レオに起きたトラブル。
    どんな姿であっても、王であるとレオは言いますが、この世界での人間であることは?

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