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感想・レビュー・書評
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知らずに読んだけど、映画「ブルックリン」の原作者だった!
舞台は1960年代のアイルランド。
夫を亡くしたノーラ・ウェブスター46歳が、再就職して家族のためにがんばるって話かと思ったけど、単純に前向きな話でもなく、子どもたちとも実の妹たちとも距離がある感じだし、再就職しても意地悪な人がいたり、おせっかいな親戚や近所の人なんかにいろいろ言われたり、楽しみを見つけようと、音楽をききはじめたり、歌を習ったりしても、すぐに、わー楽しい!って感じにならないところとか、なにやってもなかなかうまくはいかないところがリアルで好ましかった。
そもそもノーラって人自体、ひとりでいるのが好きだったり、人からどう思われるか気にしたり、うじうじ考えるタイプと思いきや、意外と大胆な行動に出たり、なに考えてるのか、どういう人なのか、いまひとつつかみにくいって印象ももったんだけど、本来、人って複雑で、いろいろな面があって、考えることだってひとつじゃないよなーと。
なにかがぱーっとうまくいったりはしないのだけど、一歩進んで二歩下がる、みたいな遅々とした歩みながら、でもほんの少しずつ前に進んでいく、みたいな淡々とした感じがよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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