ダークゾーン【上下 合本版】 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • まず感じたのは、シチュエーションが貴志さんっぽい作品だな、と。
    戦闘編、現実編が交互に描かれ、現実編で描かれる主人公の思いが戦闘編に色を付けていくといった構成になっており、とても読みやすく上下巻ではあるが一気に読めた。

    戦闘編はどうしても『クリムゾンの迷宮』を彷彿とさせるが、7戦という前提からか、クリムゾンほどの臨場感は得られなかった。
    また、繰り返す戦闘は、毎回異なった戦略ではあるものの少し間延びした感があり、現実編の内容ももっと戦闘編に色濃く反映してもよかったのでは?と思う。

    結果として、上下巻のわりには少し内容が薄いなと感じた。
    貴志さんの作品ということで期待していた分、少し残念。

  • 貴志祐介っぽい感じ(どんな感じだ?)で、滅茶苦茶面白い訳でもないですが、そこそこでした。
    将棋と異空間と、現実とがごっちゃになって、みたいな。

  • DOAという単語が出てきた時点で、オチは読めていた。

    いつまでも自分に都合の良い夢を見続けていればいいんじゃないかな。

  • 2019/1/8 AmazonよりTHEベストフェア2018にて648円でDL購入。

  • 刊行時以来の再読。将棋をベースにしたダークファンタジーで、現実世界(の振り返り)と仮想世界で場面が変わりつつ物語が進行する。刊行時も将棋に興味はないながらもエンタメ小説として大いに楽しんだが、将棋に興味を覚えるようになった今、その面白さは倍増する。現実世界の時間軸が物語とリンクした結末にも驚き。仮想世界で将棋の駒のようになって戦う場面の緊迫感も、将棋を題材にした他の小説とは一線を画す緊迫感。貴志祐介氏の作品の中でも、好きな作品の一つ。『クリムゾンの迷宮』が好きなら絶対これもハマるはず。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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