嗤う淑女 (実業之日本社文庫) [Kindle]

  • 実業之日本社 (2017年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (336ページ)

みんなの感想まとめ

悪女が織りなす不気味な物語が展開され、読者を引き込む魅力に満ちています。主人公の蒲生美智留は、巧妙な言葉で人々を操り、彼らを悲惨な結末へと導く存在です。その姿は、まるで美しい毒の華のように、暗闇の中で...

感想・レビュー・書評

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  • 2018年(発出2017年) 336ページ

    最恐の悪女・蒲生美智留誕生!というところでしょうか。前半はグロい胸糞展開でした。そして、ドロドロとした澱みの中から、光り輝くように美しい毒の華が生まれました。それが、蒲生美智留です。
    言葉巧みに人を操り、地獄に堕とす。美智留は天上からそれを見て妖しく嗤う。
    おもしろかったのですが、やはり最後は無理があるかな〜。そして、宝来兼人弁護士登場にも笑ってしまいました。
    イヤミスで決して後味がよいとは言えません。だけど、蒲生美智留の活躍をまた読みたいですね。

  • ちょっとはまれない

    評価2.8
    audible 9時間27分
    kindle 336ページ

     いじめられっこの恭子の学校に美智留が転校してくる。男を使ってイジメっこにやり返す恐ろしさを見せるなど悪女の片鱗はみせるが、なぜかいとこの恭子には優しい。美貌だけでなく振る舞いもかっこいい。恭子が再生不良性貧血になった時も何の躊躇なく骨髄移植に応じ、もはや男らしいほど。
     虐待する父親を殺害。上手く恭子を焚き付けて共犯にする。父親も大概であり、これは仕方ないかとも思えるが、この時点で13歳。末恐ろしいのは確か。
     時は移り次の話ではもはや立派な詐欺師になっている。恭子も一緒だが洗脳されているのか、彼女も悪者なのかは分からないがどう見ても悪者。
     弟が出てくるが、身内にもひどいことするのかとこれはびっくり。今度はなんだ。弟を使って保険金殺人でも企てているのか?と思ったら標的はまさかの恭子。いくらなんでも弟の頭が悪すぎるし、ちょっとあり得ない。と同時にストーリーの組み立てとしてもこれだけあり得ない話が出てくると本作品の評価自体にも影響する。
     最後は今度こそ保険金殺人。先程の弟も合わせてもはや美智留の聡明さや悪女っぷりという以前に被害者の知的レベルの低さにドン引きする。
     やりすぎたのかついに逮捕され法廷に舞台は移る。そもそもが証拠も弱く状況証拠であり、有罪とするにも難しいようにも思えたのであまりドキドキもしない。最後のどんでん返しも整形で顔を変えまくるというちょっと現実的ではないトリック頼みと今ひとつ。そんなんでいいなら誰でも美女になれてしまう。
     結局、ちょっとした悪女が頭の悪い被害者を騙しまくって整形しまくって逃げただけの物語。すらすらとよめたが特に残るものはない。

  • 結構不気味な話。 全て対象になった相手は最後に悲惨な結末を迎える。 その背後にいるのはみちる。という話でまだまだこれから続きがあるようだ。ちょっと不気味である。が話としては面白い。こんな話も書くんだなあ。七里。すごい。蛙男に繋がるか?

  • audible 。不気味さ漂う描写。しかしうまいなあこの作家さん。audible でも集中できてしまう。それにしても命が軽い。

  • 恭子のもとに現れた従姉妹の美智留が、知能と美貌を武器に他人の運命を次々と変えてゆく。

    悪女が裏で画策する様子を想像するとゾッとする(°_°)短編ストーリーが連なる形で読みやすく面白かった!続編も読むぞ〜

    借金地獄を自ら作り、嵌って身動きが取れなくなる女性に知恵を授けたかと思いきや、布石を打って上手に転がし、現金を横領する。

    操りやすい人間を唆して邪魔者を屠り、己の未来のために他人を巻き込み事件を起こす。想像を絶する悪女っぷりにゾクゾクした。

    そしてラストの展開には目を見張った。まるで最後の嗤い声がコチラにまで届きそうなほどの、リアルな怖さを感じた。

  • いわゆる<魔性の女>系。
    賢く、すこぶるつきの美女が「生活アドバイザー」の名のもとに、あの手この手で他人を貶め自分の利にしていく物語。
    いわゆる<イヤミス>にも分類されると思うが、イヤミスが読めない私でも本書はどこか徹底的に乾いた主人公造形で最後まで投げだすことなく読めた。

    そういう意味では「徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのか――最恐悪女度no.1小説、待望の文庫化」という煽り惹起のとおり、エンタメ小説として(このキャラが嫌いじゃなければ)そこそこに読ませる。

    が、まあ、それだけといえばそれだけの内容止まりといえようか。
    要は、これを読んだからといって、なにか自分で思案することとか、社会問題に思いを馳せる…というようなものは私にはなかった。

    最後の裁判シーンでの大どんでん返しは賛否が分かれるところだろう。
    胸がすく!おもしろい! という人もいるだろうし、血液反応はいいとしても歯形や指紋など個を特定する科学要素は今の時代ほかにあるので「???」となるか。
    私は誰かの感想で見かけた「整形は魔法じゃないですからね~」がすべてだ。

    ここからは完全に個人の感想なので気を悪くする方がいたら申し訳ないのだが…
    『火車』のほうが完全にその素性が最後まで分からないという点で不気味だったし、だからこそそれを追う警察側の視点で迫っていく様子がスリリングだったように記憶している。最後のページの描写には鳥肌が立ったから。

    また本書を『白夜行』に例えている感想も見かけたが、いや、ごめんなさい。白夜行とはそのスケール、大河感、人間模様からして桁違いだ。白夜行はもはやただのエンタメを超えているから。

    ということで、本書は現時点でこのあと2冊シリーズが出ているが、そしてそのたびに犯罪がスケールアップしていくようだが、うーん、私はこの一冊だけでよいです。


    ===データベース====
    中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は
    従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。
    美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、
    それが地獄の始まりだった――。

    名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は
    老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。
    連続する悲劇の先に待つものは
    史上最恐の悪女ミステリー。

  • 面白かった!
    こういった捻れた人間の物語は大好き。
    完璧と言えるまでの美貌と話術を備えた稀代の悪女、みちる。
    でも、みちるなりに幼少期から苦労をしているだけに、それを土台とした芯の強さはものすごい迫力。
    私も圧倒的に支配されてしまいそう。
    綺麗事なんてなく、生臭くて、透かしてる。
    もっと続きを読んでみたい。

  • 人を巧みにマインドコントロールしていく様子が恐ろしくも、とても面白かったです!
    真実が明かされるシーンも読んでいて非常に驚かされました。
    過激な暴力描写もあるので、人は選びますがホラーとは異なったスリルを味わいたい方にオススメ!続編もあるようなので読んでみたいです。

  • オーディブルにて。
    エンタメとして。
    途中、飽きがくるけど最後まで読むと面白くなります。


    ところで「絶世の美女」とか「どんな男も振り返る美女」が出てくるとその時点で作品との距離が離れてしまうのだが、普通は気にならないのかしらね。
    ミステリ系に出てきがち。

  • オムニバス形式でストレスなく読める。
    ちょっと喪黒福造っぽい 。

  • 骨髄移植したら、血液のDNAが同じになるのはなんとなく理解できるんだけど、その他の組織は?母親が生き残ってるんだから、髪の毛とか他の部分で成りすましバレちゃわないのかな…

    でも、どんでん返しで面白かったです。

  • 美しき花の如く、この悪女もまた棘を隠し持つ。
    うっかり彼女に近づけば必ず傷つくことだろうが、美しき花の棘に傷付けられることが本望な人もいるだろう。

    美智留が美しい悪女に間違いはないが、境遇等を知っても、余りにもミステリアスのままだった。

    騙す者が悪いのは事実だが、無知もまた罪ではないかと思う。
    守るべき子供たちを守り切れず、それでも美智留を庇う母親。
    美智留に母と父(どうでもいいが)を奪われた娘二人が、また美智留の様に生きていくのではないか。
    復讐は生きるための糧となる。

    稀代の悪女をまた世に放ってしまった。
    大声で笑ったことがないと言われたみちるも、最後には高笑いしたことだろう。
    彼女の笑い声が耳に響く。
    願わくば、みちるを苦しめるほどの敵に出会ってみたい。

  • どんでん返しは控えめ。
    周りの人がアホすぎる。
    宝来先生……。

  • オーディブルにて。
    思春期に起こった出来事が人格形成に影響し、そのとき築いた人間関係が大人になっても変わらず続く…まるで湊かなえの小説を読んでいるようだった。
    少女達の心の機微や残酷さが伝わってくる一方で、その中心にいる未智留の本心が全くわからないのが恐ろしい。恭子の一家を陥れる顛末はオチまで完璧。

  • 何となく、こうなるんじゃと思いつつ、でも伏線がやっぱり細かくて、さすがですね

  • 中山七里さんは御子柴シリーズなど大好きですが、これは私の好みではなかった。。好きなキャラクターが出てこなかったからかな。。残念です。

  • 完全犯罪の裏側が丁寧に書かれていて面白かった。知性や行動力、判断力を兼ね備えたなかなかの悪女で、むしろ感心した。みちる視点の話ももっとみてみたいと思った。

  • 文庫を読んだが、電子書籍しか検索できなっかたので。

  • 中山七里さんの本は好きで色々読んでいます。
    相変わらず引き込まれる文章ですが、個人的には、あまりどんでん返し感がなく、とってつけたようなネタでした。

  • 蒲生美智留という魔性の女っぽい登場人物を軸にした5章の短編集。1章はまずまず面白かったですが、なかなかにしてグロいので万人にはおススメ出来ないかも??

    余りにも騙される人たちが浅はかすぎるのと、最後の章がミステリーとしてのクオリティが低すぎるのでちょっと厳しめの星3つ。ただ、短編集の割には各章ごとに登場人物の心理描写が上手く描けていた気がしますし、エンタメ小説としてならそれなりに面白かったと思います☆…繰り返しになりますが、1章はなかなかにしてグロいのでエンタメ感ゼロですが^^;。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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