首都高SPL(1) (ヤングマガジンコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 車もののマンガといえば、頭文字Dを代表とする公道バトルマンガが主流であり、多くの読者もそれを望んでいる。

    が、このマンガはチューニング整備会社の周りで起こるひきこもごもの話が中心。実際に1巻ではバトルというバトルは1回も無い(あれちょっと速い若者がいるなくらいの描写はあるが)。

    その熱いバトルが無いにも関わらずこのマンガが面白いのは登場人物が個性的でキャラ同士の会話の掛け合いが見事であることに尽きるだろう。
    主人公の工藤・仕事仲間のコータ・別れた妻・別居中だったが押しかけてきて一緒に住むことになった娘・保険会社の美和。それぞれキャラが立っており工藤と娘のテンポの良い会話は読んでいて気持ちいい。
    難しい車の専門用語は出てくるが、わからなくても問題はない。
    かつてプロトタイプとして制作し売却したK0というマシーンは今はどこにあるのかという謎も興味深くグイグイと先まで読みたくなる。

    最後のページに一切デジタルは使わず全部アナログで描いていますというひとことが添えられていた。今の時代車なんかは3Dモデルを作って落とし込んだほうが楽だろうに、作者のこだわりなのだろう。

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著者プロフィール

1977年、『あこがれの白いスポーツカー』でデビュー。代表作は『あいつとララバイ』、『シャコタン★ブギ』、『湾岸ミッドナイト』など。車漫画では、日本を代表するトップランナー。

「2023年 『首都高SPL(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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