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感想・レビュー・書評
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結論は出たのか。いや、出ていない。と言うか、結論が出ないことが結論なのだと思う。
著者はどの立場を支持するでもなく、現在安楽死が(全面的に、あるいは一部)認められている国や地域を訪れ、とにかく現場にこだわって、取材を重ねる。痴呆症の老人や難病の少女らの死に至る過程を追い、家族・友人を招いてパーティを開いた直後に安楽死を遂げた人を訪れ、自殺ほう助で有罪判決を受けた日本人医師を訪ねる。
この取材の合間にスポーツの記事も書いていたとあるので、この問題の専門家ではない。でも、その専門家ではない目線がむしろ読者の臨場感を増す。関係者に話を聞く度に、揺らぐ著者の死生観。それに合わせるように読者の死生観も揺さぶられる。安楽死肯定派などと漠然と思っていた自身の安易さが恥ずかしくなった。
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