西瓜糖の日々 (河出文庫) [Kindle]

  • 河出書房新社 (2003年7月4日発売)
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みんなの感想まとめ

詩的で美しい世界観が広がる物語は、読者を幻想的な体験へと誘います。独特の謎に満ちた世界は、私たちの日常とは異なるものですが、その「意味」を求めるよりも、ただその存在を味わい、心に留めておきたいと思わせ...

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと難しい。
    解説でアイデスは過度なところがない場所、と評していてそれがすごくしっくりくる。
    アイデスのなだらかで静かな価値観は、死に対する態度によく現れてるような。身近な人が亡くなったとして、身も世もなく嘆くのではなく、ささやかに哀しみを表す。
    一方で、飲んだくれの荒くれ者たち、インボイルたちはそうではない。死やそれに至る暴力を礼賛しているような節があり、アイデスもそうあるべきと自らの死をもって示す。何と言うか過度すぎますね。
    現代人の私は、どっちも両極端でちょっと理解しづらい。なだらかなアイデスの日々は憧れる部分もある…と言いたいけど、俗世からかけ離れすぎて怖く感じるなあ。完全な理想郷として書いてないらしいし、それもまた作者の狙いなんですかね。
    物語としてはすごく面白かった。しっくり来ない感じがすごく良いな。

  • ポッドキャストで偶然知って。
    詩的で美しい世界に引き込まれた。謎が多く私たちの世界とは違うようだけど、その「意味」を求めて解釈するよりもただ味わって大切にしたい物語。
    読後から時間が経っても場面のかけらがいくつか心に残っていることを嬉しく思う。
    黒くて無音な世界、がいちばんすき。
    あれからずっとこの本の後を追って良質なフィクションを探している。

  • 大好き。

    5月の気持ちのいい午後に、キラキラした光を浴びて心地よい風に吹かれながら読むのにふさわしい小説。

    ふんわりして優しくて脆い、でも強固な世界とその綻び。

    幻想のなかで死にたい。

  • 初ブローティガン。いやあ人間は怖いよねと、真ん中すぎの生きているマーガレットが登場する辺りで思ったわ。主人公の男性、実は嫌なヤツじゃん。

  • 読後の感想を言葉にすることでこの小説のもつ独特無二な世界を現実に引きずり込むよりも、わからない完璧な世界のままそっと残しておきたくなる。自分の言葉で咀嚼して理解したいけれど、それにはまだ一番大切な部分を逃してしまいそうだから、ただそっと眺める。

  • すでに死んでしまったような場所で、もう一度死ぬということ。
    外れた板を踏みながら。

  • いきなり集団自殺

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著者プロフィール

リチャード・ブローティガン(Richard Brautigan):作家・詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、サンフランシスコへ。67年刊行の『アメリカの鱒釣り』は世界的ベストセラーになり(藤本和子による邦訳書は75年に晶文社から刊行)、一躍カウンターカルチャーが隆盛する時代の人気作家となった。おもな著作に『芝生の復讐』『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』(いずれも藤本和子訳)などがある。84年、ピストル自殺。

「2025年 『風に吹きはらわれてしまわないように』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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