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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988013081413
感想・レビュー・書評
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少女の情熱と挫折と踠き、そして成長を、バレエを題材に瑞々しくもしなやかに描いた作品。
バレエダンサーの卵として日々を重ねるロシアの少女ポリーナ。
たまたま公演を観たコンテンポラリーダンスに魅入られてしまった彼女は、両親の期待に背き、国内最高峰のボリジョイ・バレエ団への入団を蹴って、フランス人の恋人とともにフランスへ渡る。
現地ではコンテンポラリーダンスカンパニーに入団を果たすけど、なかなかうまく踊れない。
ロシアの恩師ボジンスキーからは、古典を古典らしく、型に忠実に、そこにたどり着くまでの苦労や苦悩など観客には絶対見せないよう、ただただ美しく優雅に踊ることを叩き込まれた。
けれど、フランスのダンスカンパニーの指導者リリアからは、ポリーナ自身が内に秘める苦悩や不安、欲望といった生身の人間としての心をさらけ出し、身体で表現することを求められる。
才能もあり、努力もしているのに、どうしてもリリアが要求する表現力が身につかないポリーナ。
そんな中、練習中に怪我をしてしまい…。
挫折を経て、一度はどん底を経験しながらも、振付師のカールと出会って、やがて、自分の踊りを自分で振り付け、何度も何度も直しながら、究極的に自己表現を突き詰めていこうとするポリーナの姿は、とても魅力的であると同時に、創造の道の厳しさや流動性などを表しているようでもあり、とても象徴的です。
同時に、遊び心や発展性、そして、自己表現等に重きをおく西欧と、古典性を重んじる東欧の芸術感の違いが浮き彫りにされている点でも、よくできていると思います。
主人公がロシア人で、ロシアからフランスへ、そして、ベルギーへ…という設定が、とてもうまく活用されています。
惜しむらくは、カメラワークがイマイチなシーンが多いこと。ダンスのような動きのあるシーンは、カメラワークが良くてこそ、一層壮大で美しく撮れるものだと思いますが、なんだか細切れで、その割には平面的で動きの捉え方としては弱いシーンが多いです。
ポリーナの成長とひとつの到達点を象徴するラストのバレエシーンも、どうも一面的というか…。これは監督さんか、カメラ担当さんの力量の問題なのか、敢えてそうしているのでしょうか…。
とはいえ、少女の成長物語として、シンプルなつくりの割に、さまざまなテーマが詰まっていて、よく出来た作品だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
評価の定まって体系での成功を捨てて、評価の定まっていない体系に飛び込むのって衝動なんだろうか?その動機がよくわからなかった。娘は「信じて」と言ったものの、連絡もせず、それでも心配で見守るお父さん!苦しい家計の中、危ないビジネスにまで手を出してまで娘の成功を夢見ていたお父さん。ハートブレイクのまま逝ったお父さんが切ない。
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バレエアカデミーの教室に親に連れられて来るところから
物語は始まる、、親は貧しいながら(ヤバそうな仕事をしながらも…)娘のポリーナの才能に賭けて バレエを習わせ、念願のボリショイバレエ団のオーディションに合格した事を喜ぶが…
ダンスに人生をかける天才バレエ少女が成功と挫折を経験しながら成長していく姿を描いたフランス製ドラマ。バスティアン・ビベス原作による人気グラフィックノベルをもとに、バレリー・ミュラーと、自身もダンサーや振付家として活躍するアンジュラン・プレルジョカージュが共同での監督作品。
ロシア人の少女ポリーナは厳格な恩師ボジンスキーのもとで幼い頃からバレエを学び、将来を有望視されるように。しかし目標としていたボリショイバレエ団への入団を目前にしたある日、コンテンポラリーダンスと出会い、すべてを投げ打ってフランスのコンテンポラリーダンスカンパニーへの入団を決意する。主人公ポリーナ役には、本作が映画デビューとなるアナスタシア・シェフツォワ(ベッキーに似ていたが…(笑)意志の強さ溢れてる女優さんだった)コンテンポラリーダンスの振付家役をジュリエット・ビノシュが演じるほか、パリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガール、「胸騒ぎの恋人」のニール・シュナイダーが共演 実際にプロの凄いメンバー
ポリーナは才能を持ちながら 何処に向かってるんだろうって心配しながら観てたけど 自分探しの旅していたんだなあってラスト納得 追求して自分が求めてるものを掴むって素晴らしい!アーティストの映画って音楽でも踊りでも好きです!恩師が やっと 自分の求めるものに行き着いたポリーナに対して 納得の微笑みが素敵でしたね。 -
幼い頃からクラシックバレエを習い、ボリジョイに受かった途端にコンテンポラリーダンスに目覚めてフランス、そこから流れてベルギーへ向かうロシア人少女のお話。
クラシックは親がやらせていた感じだし、親は親なりに貧乏なのに娘に夢を託していたみたいだけど、自分のやりたいことを見つけて進むのは良いことだと思う。
せっかくならボリジョイで2年ほど踊って箔をつけてから転向すればいいのに…と思ったけれど、ケガとかもあるからそう計画的にはいかない世界なのかな?
お話としては親を筆頭とするヒロインの人間関係の描き方が希薄なこと、物語の視点が定まっていないことで誰にも感情移入することができず、ダンスシーンに力を入れていますね…という印象で終わってしまったことが残念でした。
そもそもコンテンポラリーダンスって観ている人よりも踊っている人たちの方がはるかに楽しそう。どんなダンスも自己満足という部分はあるけれど、特にそれが大きいので観る側に好き嫌いが分かれるのかもしれないですね。
ちょっと制作側の自己満足臭が強い作品でした。 -
自由に自由になりたい感じ、応援したいなって思った。
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ラストのコンテンポラリーダンスシーンが見事。
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出てくる度、写るショットごとにまるで違う表情をするポリーナ。
彼女はたぶん先生に、観て欲しかったんじゃないかな?
そして、心の中でもしかしてと思ったことが最後に明かされて、すごく嬉しかった。
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