新潮 2018年 03月号

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  • / ISBN・EAN: 4910049010389

感想・レビュー・書評

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  • 刊行されたのは2月で、めずらしく連日、街がスノードームのようになって雪が散らついていた。

    真冬に私は、楽しみにしていた千葉雅也さんの夏の日記から読み始めたのだけど、
    ツイートでも読んだ記憶のあることが、生活の細部の切り取りとともに読めて、そして仕上がりがすっごいおしゃれ!でとても楽しかった。

    千葉さんの日記は、句が差しはさまれた「歌日記」になっていて、例えば、

    夏の子ら切り刻まれた紙を吹く

    というのはもちろん夏の句だけど、
    早朝に窓の外で雪合戦をしてる声がしていて、それが消えてくのを聴きながら、しばらく布団のなかで日記を思い返し、イメージを重ね合わせることを楽しんだりしてました。

    読んだ日は、その冬で一番雪が降り積もったときで、
    しんしんと夜明けていき、夏と冬がグラデーション状に何層にも重なっていくような、いい朝を過ごせました。

    パラパラと読める本って、その時感じている風景とセットで憶えてたりするもので、生活になじんでいるところが好きです。あまりに私的な感想になったけど、一人一人こうして書きたいくらい楽しい、しあわせな企画本でした。

  • 私は美肌じゃなくて血まみれになりたかったんだと気がついた。気がついた瞬間泣きたくなったが、なんだか笑ってしまった。
    定期的に痛いことに回帰するのは、非常階段からの飛び降りの代替行為なのだろうか。

    1度目は初めてのディズニーで新鮮かつ面白かったけど、3度目ともなると何を楽しんでいいのかがわからなくなって不安になる。
    尋常じゃないテンション&爆上げをみてこわくなる。こんなん毎晩やってるなんて。



  • クリエイターたちの、さまざまな日記の形。律儀に毎日つけたのだろうなというものから、まとめてあとで書いたに違いないという日記、そもそも書く気はなくて、自分の持論を披瀝するスペースに使ってやろうという思惑の感じられるもの、あるいは瀬戸内寂聴のように、過去の同日の記憶を日記としてしたためたもの(!)予想以上に面白かった。同時に日付の配分や人選などに、編集側の計算なども透かし見えて、緩やかなクローズドサーキットをなしているところも面白かった。ああ、だから「リレー」なのか、と深く納得した。

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