日本再興戦略 (NewsPicks Book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今後、世界の中で日本が“再興”するにはどんな戦略が必要なのか? 研究者・落合陽一氏が、テクノロジーや政治、経済、教育などの切り口から、日本と日本人のグランドデザインを描く。個人的には、政治(特に地方)の再興に対する見解が特に参考になった。


    第1章 欧米とは何か
    第2章 日本とは何か
    第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか
    第4章 日本再興のグランドデザイン
    第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
    第6章 教育
    第7章 会社・仕事・コミュニティ
    おわりに 日本再興は教育から始まる

  •  アメリカや中国に勝てない、少子化で人口が減少する、経済成長が著しく鈍化した成熟社会、リスクをとらない、とれない、いま、日本を説明するならそんなマイナスファクターのものばかり、ということになるし、その課題にどう向き合ったらいいのかもわからないという状況が続いている。
     しかしこの本では人口が減少する社会は機械化、自動化が解消するしそこで作った仕組みは海外に輸出できる、経済について言えばこれからはインドがさらに台頭してインドとうまくやっていければ問題はないし東京は文化、金融の中心になれるように再構築すればいいと説明する。日本という国の単位で考える必要はなく、市や県といった単位で自治を重視していくほうが日本人にはあっているし、そういう風にやってきていた。
     最も重視するのは教育で溢れかえった仕事をしないホワイトカラーおじさんの代わりに課題を自分で見つけ手を動かしトライアンドエラを続け、ただ前にある課題に向き合いその課題自体を素早く変化させていくような人が必要になっている。この目の前にある課題にただ取り組むというのはどの分野のトップランナーもやっていることのように思う。評論だけで終わらない具体的なアクション。それを続けることでしか日本の再興はなく、それさえできればなにもおそれることはなく自身を持っていいとそう勇気づけられるような一冊だった。
     最後に急激に広がった日本の残業規制については明らかに誤った流れであるのは相変わらず労働を時間で規定しているということ。自発的ではない長時間労働を防ぐという意味では大きな一歩だと思うが、ストレスがあれば短時間労働でもうまくいかない。価値ある時間をどう過ごすかを考えないといけない。

  • 情熱大陸で観たときは科学者としての面ばかり取り上げてた気がするけど、この本には教育者であったり、日本の歩む未来を考えて指揮する立場の意見が詰まってて、深く知ることができた。
    ピンチはチャンスと言うけれど、停滞から抜け出せない日本に少子化で拍車がかかる状況から抜け出す方法を、分かりやすくブレなく説明してくれている。確かに、それが今後の向かうべき方向なのかもと思った。

  • 世の中を落合さんの目線で切っていてとても面白く示唆に富んだ一冊。
    過去の天皇制に対する視点、20世紀的経済発展に対する切り口。

    以下メモ

    高度経済成長の正体、均一な教育、住宅ローン、マスメディアによる消費購買行動の3点セット。

    幸福は元来、ハッピー(幸)&ラッキー(福)だった。

    日本の歴史、出雲vs大和で大和の勝利、以後天皇制。
    中臣鎌足、645年の大化の改新。律令政治の開始。天皇の横の官僚が政治を行うスタイル。
    743年墾田永年私財法により土地を保有できるようになった。

    インド、カースト、抜け出すためにITが流行った。

    20世紀はエジソンが電気製品を作り、フォードが自動車を大衆化した。工業デザインがマスを取った。

    2018年2月④

  • なかなか刺激的な1冊だった。
    これからの働き方についてヒントになれば、と読んだが、文化や歴史などの考察も面白かった。
    働き方としては世の中に価値を生み出すことが何度も強調されてて、それに伴って百姓(百の生業)としての生き方が提唱されていた。
    個人としての生き方から、コミュニティに属する人間としての意識や生き方へのシフトも描かれている。
    とにかく何でも実際にやってみて、行動によって自分をまた見出していく。
    そうやって柔軟に変化し続ける生き方が、いつの時代も有効なのかもしれない。

  • 持てる者特有の冷たい感じは否めないが、若い人には読んで欲しい本だと思った。落合マフィアが増えたら日本は生きやすい国になるだろう。さて、この素晴らしいビジョンを読んで、50歳を目前にした一派遣社員、どう生きていこうかなー。アハハハハ。
    あ、たまたまだけど、ホモデウスを先に読んでおいて良かった!全然違和感持たないで読むことができた。

  • 手を動かせ。モノを作れ。批評家になるな。ポジションを取った後に批評しろ。
    今はまだ近代を引きずっている時代。これから脱近代が訪れた時に我々はどうすべきか。
    まずは拝金主義を捨ててアート感覚を養うこと。本質的な価値について考えたことがあるか?
    日本人はみんな百姓。士農工商の商は何も価値を生み出していない。100の生業を持って生きていく職業のポートフォリオを考えた時、自分には何ができるだろうか。カレーとマーケティングと哲学?
    時代感覚を磨く、というのが日本人は苦手らしいが自分も苦手だ。
    ワークライフバランスではなくワークアズライフというが、現代は自分探しを許容してくれない。時代を読んだ上でテクノロジーのコンテクストにも敏感になろうという。結局やりたいことだけやってちゃだめというメッセージなのかな。

  • 筆者である落合陽一氏は、多方面で活躍されており、研究・教育・経営などで類稀な業績を挙げている。彼が描く日本再興戦略を知りたく、本書を手に取った。

    <概要>
    ・欧米
    →日本人は外来から来たものを全部欧米と言っている。それぞれ整理すべき。日本に合うものと合わないものがあることに気づくべき。

    ・日本
    →高度経済成長期には、物を作れば売れた。需要予測が可能なため、トップダウン指令で社員が動き、生産効率を上げれば良かった。しかし近年は、需要が多様化して製品ライフサイクルも短くなってしまった。何を作れば良いのか分からず、皆んな迷走している。新しい価値を作れる人材を育てる必要がある。

    ・テクノロジーが世界をどう変えるか
    →5G:"空間伝送"して都会に住む必要がなくなる
    自動翻訳:人間の中身が大事になる
    AI:ユーザーの個別最適化ができる

    ・日本再興
    →地方都市を活性化させる中央財源はない。次の一手を国から投資できない。地方都市が自立して、トークンエコノミー化してお金を集めるべし。また今の社会はシリコンバレーに搾取されている。解放されるには、自給自足する必要がある。

    <所感>
    今後の日本再興には、5Gや自動運転投資のテクノロジーを利用し、地方都市のトークンエコノミー化等を進めることで、地方を活性化すべしと理解した。日本政府の掲げるSociety5.0と同じ思想だと思った。今後、沖縄・大阪・京都など、アピール力の強いところはどんどん活性化していくのかな。
    しかし地方分権するリスクは、本書であまり語られていない。やっぱり仕事の効率性のみ追求すれば、都市一極集中型だと思う。地方に拠点が散れば、生産性は下がりそうだなという印象。

  • 自慢話が鼻につく

  •  落合陽一が語る、日本の将来の生き方。
     東洋的思想を大事にしている所や、松岡正剛が好きな所に惹かれたのが、落合を好きになったきっかけかもしれない。
     東洋的思想と西洋思想の違い。欧米なんて国はない。士農工商の素晴らしさ、などについて書いてある。東洋思想は古典を例に出しているが、西洋思想は例が無いので、ここは確定はしていないけど大事にしたいあやふやな愛国心みたいなものを感じた。明確に例示を出す落合にしては、はっきりとしていない。東洋思想をどのように取り入れて、どのように活用していくのかという本を出して欲しい。
     次には、5Gの凄さについてや、日本の高齢者に向けての機械製造の勧めなどが興味深った。英語についての道具としてのスタンスも面白い。
     モチベーションを高く持ち、出来ることをして、やりたい事を見つけろ。学生に教えてあげたい言葉でもあり、自分に対してもまだまだ出来ることはあると思わせる。
     最後に書いてあった言葉がよかった。「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え続けろ」良い言葉で、熱量が伝わってくる。それと同時に、自分の平熱ぶりは一般人らしくて寂しくなる。
     本書に書かれている事を理解して、自分の世界でバリバリ行動に移せるようにしたい。そう思わせてくれる本だった。
     

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著者プロフィール

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。
代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』『デジタルネイチャー』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。

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