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みんなの感想まとめ
人間の理解を超えた巨大な存在に挑む姿を描いた作品は、ホラー的な要素も感じさせながら、深い哲学的テーマを内包しています。クライマックスでは、一文一文を噛みしめるように進む緊張感があり、特に4章のゾーンの...
感想・レビュー・書評
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ハヤカワ文庫版はもちろん既読。タルコフスキーの映画も大昔に名画座で見た。
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メイドインアビスのよう
古典的らしいが今読んでも新しい
人間にはどうしようもない 巨大な不可解なもの ホラーのようでもある -
面白かった。クライマックスは一文一文噛みしめるように読んだ。凄まじい。4章のゾーンの描写と主人公シュハルトのモノローグが凄かった。じわじわと溜まって来たものが一度にスパークしたような。3章で1回だけ語り手が切り替わるところが良い。シュハルトの主観だけでなく別の人間の目線でゾーンやストーカーについて語られる。元の題名(路傍のピクニック)の方が示唆的でいい気もするが映画の存在感はデカい。頭に浮かぶイメージもシュハルトのキャラも映画とは全然違うんだけどやっぱ途中でふと映画のシーンが浮かんできた。
テーマも違うし別物なんだけど小説の「黄金の玉」と映画の「ゾーン」が象徴する願望の叶う存在が思考の中心になってるところは同じ感じ -
殺伐としたディストピア系の話はあまり好きではないのだけど、ぐっと集中して読めたので達成感。
ファーストコンタクトものだけど、何の謎が解けるわけでもなく、〈ゾーン〉という不可解な危険地帯に突っこんでいき、死んだり、手や足を失ったり、奇形になったり……何の謎が解けるわけでもないのに、どうしようもなくそこに惹かれて、舞い戻っていく人間たちを描いている。
〈ストーカー〉にとっては〈ゾーン〉でブツを手に入れて闇市で売りさばくという物欲が直接の目的のようだけど、そうはいいながら、ただきちんと就職してコツコツと稼げばいいのではなく、やはり究極の危険と背中合わせの生活に心底魅入られてしまっているのだ。わけのわからない謎を前に、けっきょくは人間性の底にあるものがあばかれていくのがおもしろい。 -
おもしろかった!
RPGにある街の話かなと思っていた。
街から一歩出るとモンスターがウヨウヨしていて、なぜか街の中だけは安全で。モンスターからとれるアイテムが高値で取引されている。
でもそうじゃなくて、人間がポイ捨てしたゴミや環境を汚した残渣物が野生生物、虫たちにとって脅威になるという話だった。大事な話じゃん。
ロシア人ってどうしようもないのに魅力的な人間を書くのがめちゃくちゃうまい。
他のも読みたいですが全然Kindleになくて悲しい。 -
ソビエト・ロシアの作家ストルガツキー兄弟による古典SF▲接触することなく去ったゾーン《異星超文明の痕跡》に不法侵入し遺物を持ち出す「ストーカー」異星文明が来訪したその目的とは? ▼原題は『路傍のピクニック』それは冒頭インタビューのピルマン博士が3章でヌーナン監督官と飲みながら語るネタです。他の章は主人公レッド視点なので、視座が低く、目前で起きることしか分からないがサスペンスフル、先の読めないダークファンタジーのような苛烈な現実と向き合う姿が描かれます。ファースト・コンタクト・テーマの傑作です(1972年)
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アニメ『裏世界ピクニック』の元ネタだというので読んでみた。
タルコフスキーの映画はテレビ放送を録画して見てはいたが、映画はかなりうろ覚えとはいえ、ぜんぜん違うので驚いた。
ゾーンの中にいるシーンは映画の印象からするとびっくりするほど少ない。ほとんどは「ゾーン」がどれほど地上世界を混乱させているかというエピソードの連続。
ストーリーはシンプルではなく、目を引くような鮮やかな場面も、あっと驚くような巧みな展開もない。ゾーンが何であるかの答えには到達しないし、ゾーンから持ち帰った物品についてもそれが何かが突き止められることはない。
しかし、「不可解なものとの遭遇」という話はスタニスワフ・レムの本でいくつも読んでいるので、それに比べれば読みやすいと思う。
主人公の赤毛(レッド)は、ゾーンができたハーモントで生まれ育った、特に教養もなく、ゾーンに不法に侵入してものを持ち出す「ストーカー」稼業が板についた人物。
しかし、そういう朴訥な人物だからこそ、「来訪」やゾーンがもたらした混乱に立ち向かう、「人間」の代表たり得ている。彼だからこそゾーンの核心に迫れた。
ゾーンが何であるかは視点をいくつも変えて議論が続くが、それが答えを出すことはない。レッドだけがその核心部分に到達できた。物語はそれでいいと思う。
そして、結局はゾーンが何であるかは分からない。
ワクワクする奇妙な物体を山程出しておいて、そこを謎のままにする原作者はかっこいい。
なお、原作のタイトルを直訳すると『路傍のピクニック』だそうで、「そのままかよ!」と『裏世界ピクニック』に言いたくなったw -
■地球上に6か所、突如出現した特異地点”ゾーン”。そこには異星人が残していったと思われるガジェットが散在している。しかしそれらはどうやって、なんのために使う道具なのか想像もつかない。なぜなら異星人の科学ははるか先を行ってしまって全く人間の理解が及ばないから。
■”ゾーン”自体も人智を超えた怪現象が頻発している。”ストーカー”たちは大金目当てにガジェットの奪取をこころみようとするのだが、彼らは自分の身に何が起こったのかさえ理解できないまま次々と命を落としていく……。
■「異星人の気ままなピクニックのあとのゴミが人間どもを振りまわす」というひとつのアイデアだけでできた物語。異星人の遺物が徹底的に理解不能に描かれていて、そこがとっても不気味だった。 -
これまで読んだ異星人コンタクト物のSF小説のなかでも異彩を放つ作品の一つである。
ある日突然地球上に出現した異星人の来訪地点と思われる5つのゾーン。
そこは、人知を超えた現象が起こる異様な世界であり、簡単に人間の命を奪う危険地帯である。しかし、異星の高度なテクノロジーによる遺物が存在する為、それらを狙ったストーカーと呼ばれるハンターが危険を冒してゾーンに侵入する。
半世紀ほど前の作品だが、面白さは今だ古びない。
異星人は最初から最後まで登場しないが、ゾーンという異様な世界を通してそれらが我々の理解を超越しており、およそコンタクトなど取れるような存在でないことが仄めかされている。
ゾーンの描写も非常に異質かつ不気味で、人知を超えた存在に属する世界を巧みに表現していると思える。
この作品は、その後作られた様々なSF作品に影響を与えおり、SF小説の古典の一つとして読み継がれていくと思う。
深見弾の作品
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