- 早川書房 (2018年1月25日発売)
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感想 : 44件
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感想・レビュー・書評
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現実にアルテミス計画もスタートしたことだし、プロジェクト・ヘイルメアリーも面白かったので読んでみる。他の作品の主人公のようにモラルも高くどんな状況にも前向きに対応していくキャラクターからパターンを変えようと思ったのだろうけれど、なんでこのようなキャラ設定にしたのだろう?密輸も請け負うポーターとして暮らす女性が主人公。ユーモアもあり頭はいいのだけれど愚かな行動ばかり。こんなに頭よかったらそんな結論になる?行動の背景も大義はないため感情移入は難しく、昭和の親父としてはこんな娘に育てた親ともども説教してやりたくなることばかりでいらいらする。
月面都市の緻密な描写はすばらしいのだけど、コンピューターからの合計金額提示場面に「xxxになります」なんてわざわざ正しくない言い回しをさせることはないのでは?細かい点だけどそれまでの緻密な世界が一気に崩れるような幻滅感。これは翻訳の問題か?
とにかく読むのが辛い上巻。下巻を読むかどうかは思案中。 -
前書「火星の人」はオデッセイのタイトルで映画にもなりましたね。アンディー・ウィアーの今作は、タイトルからもわかる通り、火星ではなく月が舞台。「火星の人」では不毛の惑星に一人残された主人公が、自らの知識と技術を駆使してサバイバルする過酷さがウリの内容でしたが、本作は一転して、ポップでコミカルなノリで始まります。
この時代の月は、アルテミスと呼ばれるドーム基地が建設されており、約2000人の人が暮らしています(本書の表紙を見ると月面にいくつか円が描かれているのが分かります。これがちょうどアルテミスのドーム都市群にあたります)。アルテミスにいるのは、毎年リゾートツアーに訪れる富裕層と、彼らが滞在するホテルで富裕層の落とすお金を得て暮らす労働者たち。主人公のジャズはまだ20になったばかり。お金持ちの人から依頼を受けて物資を運んだりするポーターという仕事をして暮らしています。しかし、普通の労働者が月でまともに生活していくのは厳しく、ジャズは荷物運びや物資だけでなく、実入りの良い代わりにリスクもある「密輸品」の運搬も時には請け負わざる負えないありさまです。立つこともできない低い天上のカプセルホテルで日々過ごすジャズですが、ポップでコミカルな彼女の気質もあり、最底辺のシビアな生活にも拘らず本作には悲壮感が全く感じられません。しかしながら、主人公のジャスもいつかはお金持ちになって裕福な生活をしたいという野心を持っています。そんな中、懇意にしている実業家から、とある一世一代の危険な取引を持ちかけられることになる・・・というストーリーです。
ジャズが依頼を受けて運搬をするポーターという仕事は、現在のウーバーイーツといったところでしょうか?月面都市アルテミスの居住環境維持の工学的な仕組みや、タブレットのような端末で日々の送金を行う、といった様子がジャズの日々の仕事を通して自然に描かれる本作は、今後の地球外での暮らしや労働をリアルに想像させてくれる内容です。 -
月面都市でポーター(フリーの宅配)をしている女の子のお話
軽い感じの文体と内容でスラスラ読めます
久しぶりのSF、時にはこういう感じも良い良い
下をゲットせねば -
「オデッセイ」ってタイトルの映画にもなった「火星の人」がものすごくおもしろかった記憶があって、同著者の新作となれば読まなくては!と。
今回も未来SFで月が舞台だけど、時代が進んでいて、月には「都市」ができていて移住者もいて、地球から観光客がやってきて商売している、みたいな設定がものすごくおもしろかった! わくわくする。
月では沸点が低いので、コーヒーや紅茶はめっちゃぬるい、とかそういう話が楽しくて。
文章もユーモアがあって、威勢のいいガテン系26歳女子の主人公も楽しい。 -
早く後半読みてーって感じでするんと読み進めてしまった、まだ驚きの面白さはない、普通に面白いけどね。主人公の若さとお父さんの愛情のすれ違いが今の私には眩しくて、切ない。続きが楽しみだー。
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「火星の人」「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のアンディ・ウィアーの長編2作目。
月面に建設された人工2千人の都市アルテミスを舞台に、ポーターの仕事をしながら密輸にも手を出している主人公が大金に目がくらみある依頼を受けたことから大きな事件に巻き込まれるというサスペンス物。
「火星の人」や「プロジェクト・ヘイル・メアリー」がストレートなSFだったのに対して、本作はSF考証がガチなハリウッド映画や日本のアニメのようなエンターテインメント作品な仕上がり。 -
「わたしの名前はジャズ。六歳のころから父さんと二人、月面都市アルテミスで暮らしてる。ちょっとした問題でその父さんとも離れて暮らすわたしは、とにかくお金が必要なんだ」
合法、非合法問わず、金のにおいがする話に片っ端から首をツッコんでいくジャズ。そんな彼女に馴染みの事業家が持ちかけたのは、月面都市アルテミスの基盤となる事業の乗っ取り計画だった。
夏です。ハヤカワの季節です。※そんな季語はない
略さずにいうと「サブスクにはほとんど参加せず、電書セールも特定の時期しかやらないハヤカワさんの本をお得に購入できる季節」です。
とはいえ、ハヤカワさんのめぼしい本は昨年買いあさったか、もしくは文庫化待ち。面白そうな本を探し始めるとついつい欲しくなってしまうサガもあり、今年は自重していたのだが…。そんな時Amaのおすすめ欄にぺろっと表示されたのがこの『アルテミス(上)』。
いや、めっっちゃ安いな!?(25/8/10現在の話)
著者は『火星の人』と同じ、アンディ・ウィアー。著者の作風が自分にぴったりなのは昨年『火星の人』で確認済み。実は昨年まとめ買いするとき、この『アルテミス』も候補に挙がっていたのだ。ではなぜ購入しなかったのかといえば、「火星の人やヘイルメアリーと比べると…」というレビューが多かったから。
「まあこの値段ならコケてもいっか」と、大変失礼な動機で読み始めたが。
うん、普通に面白い。
分類的には『火星の人』も『アルテミス』もSFなのだが、横に並べて比較する作品ではないと思う。
『火星の人』は、火星に一人取り残されたワトニーという青年が地球に帰還するまでの物語。いっちゃ悪いが、ワトニーが取り残された時点で結末は大体予想できる。その結末までワトニーがどうやってたどり着くか、その過程を楽しむ構成になっている。
対して『アルテミス』は、『火星の人』よりSF色は弱めだが、先の読めない展開が魅力。月を舞台にしたサスペンスアクションと捉えたほうがいい。
SF好きな方は『火星の人』、エンタメ好きな方は『アルテミス』が向いているのではと感じた。
あとは主人公の性格が太陽と月ぐらい違うのも、評価が分かれた一因だろう。
『火星の人』の主人公ワトニーは、協調性が高く、ユーモアにあふれ、思いやりのある青年だ。宇宙飛行士という背景からそう設定されたのだろう。
対して『アルテミス』のジャズは、自分勝手で反抗的、頭はキレるものの詰めが甘い。トラブルメイカーな性格は、物語を転がすのに向いているともいえる。
まあ一般的にウケがいいのはワトニーのほうだろう。
とはいえ著者もジャズを完全にアウトローにする気はなかったようで、父親に反発しながらも父のしつけが身に染みついているあたりが微笑ましい。
文通相手とのやりとりで少しずつ事情が明かされていく構成や、『月』ならではのアクションやトラブルなどよく練られていると感じる。セール価格でなくとも「損した」とは思わなかっただろうなあ。
小数点までつけられるなら★4.5。 -
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アルテミス(月面都市)の設定と、主人公ジャズが月だからこそ起こる問題や犯罪に関わる姿が面白い
上巻は月面世界の日常であり、地球とは違う世界はどう回るのかという部分だった
それだけでも十分興味深いが、後半で手に汗握るアクション模様が出てくる -
月にある植民都市アルテミスに住んでいるジャス(ジャスミン)は、EVAマスターになろうと試験を受けたが、中古スーツのお陰で酸素がリークして失敗した。中古スーツを買うしかお金が無かったのだ。仕方なく現在の仕事であるポーターを続けている。もちろん内緒で密輸もやっているけど…。
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めちゃくちゃ読みやすいエンタメSF。一人称の語り口に若干引っかかっていまいちな面もあるけど、面白さの方が勝ってグイグイ読んじゃう。月を舞台にした細かい設定がとても良い。合間に挟まるメールのやり取りも楽しい。SF読み始めて有名作ばかり読んできたけど、歴史に残る有名作はヘビーな作品が多かったため、こういう軽くパパッと楽しめるエンタメ系は新鮮で、こういう方面も開拓したいと思わされた。
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前書「火星の人」はオデッセイのタイトルで映画にもなりましたね。そんなアンディー・ウィアーの今作は、タイトルからもわかる通り、火星ではなく月が舞台。「火星の人」では不毛の惑星に一人残された主人公が、自らの知識と技術を駆使してサバイバルする過酷さがウリの内容でしたが、本作は一転して、ポップでコミカルなノリで始まります。
さて、この時代の月面には、アルテミスと呼ばれるドーム基地が建設され約2000人の人が暮らしています(本書の表紙を見ると月面にいくつか円が描かれているのが分かります。これがちょうどアルテミスのドーム都市群にあたります)。アルテミス居住者は、毎年リゾートツアーに訪れる富裕層と、彼らが滞在するホテルで富裕層の落とすお金を得て暮らす労働者たち。主人公のジャズはまだ20才になったばかり。お金持ちの人から依頼を受けて物資を運んだりするポーターという仕事をして暮らしています。しかし、普通の労働者が月でまともに生活していくのは厳しく、ジャズは荷物運びや物資だけでなく、実入りの良い代償ににリスクもある「密輸品」の運搬も時には請け負わざる負えない暮らしぶりです。立つことすらできない低い天上のカプセルホテルで日々過ごすジャズですが、ポップでコミカルな彼女の気質もあり、最底辺のシビアな生活にも拘らず本作には悲壮感が全く感じられません。しかしながら、彼女もいつかはお金持ちになって裕福な生活をしたいという野心を持っています。そんな中、懇意にしている実業家から、とあるきな臭い一世一代の危険な取引を持ちかけられることになるのですが・・・。
ジャズが依頼を受けて運搬をするポーターという仕事は、現在のウーバーイーツといったところでしょうか?月面都市アルテミスの居住環境維持の工学的な仕組みや、タブレットのような端末で日々の送金をする、といった様子がジャズの日々の仕事を通して自然に描かれる本作。今後の地球外での暮らしや労働を想像させてくれるリアルさもGoodでした。 -
マクドナルドの食事みたいな、
薄味で軽いベタなハリウッド映画的なもの。 -
上巻読了時点。今のところ面白い。
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(感想は下巻にて)
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随分、前作と趣が違う。感想は下巻で。
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上下通しての感想。
月の都市アルテミスで起こる事件を、女性主人公のジャスミンの語り口でテンポよく進む。
火星の人の独り言的な部分もあるが、今度は周囲に人が多数いて、父と娘や友人たちを交えての会話も面白い。
どんな危機があっても諦めない主人公が格好良い!
ジャスミンにビールで乾杯!
アンディ・ウィアーの作品
