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Amazon.co.jp ・雑誌 / ISBN・EAN: 4910077010382
感想・レビュー・書評
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毎年恒例の、芥川賞特集。1冊の雑誌にその年の芥川賞受賞作品が2本入っているので、おトクだし、それ以外の短編や有名作家たちのエッセイも面白い。
芥川賞「百年泥」。作者の実体験に基づいて書かれた小説。インドの企業で日本語を教える羽目になった日本人女性が、文化の違いや生活に奮闘する話。アパートと会社の間の川が氾濫し、混とんとした泥の中からいろいろなものが浮かび上がる。感想は、芥川賞としてはかなりカジュアルで、シュールで読みやすいところが気に入った。また、日本語を教えるとか、インド人とか、個人的になじみがある題材だったので、興味深かった。さらりとジョークが盛り込まれている一方、リアルな人生を川の流れのように受け流しているクールな主人公のしたたかさも共感できる気がした。
「おらはおらでひとりでいぐも」も良かった。夫を亡くし、子どもも独立した高齢女性が、日々自由を楽しみつつも孤独と向き合い、生きてきた人生、これからの人生に思いをはせ悶々とする。私も父を亡くしてから、母が孤独でないか気になっていることもあり、また将来自分が夫を亡くした場合どういう気持ちで生きていくのだろうと重ねながら読んだ。興味深かったのは、老いというのは負けることが決まっている戦い、というフレーズと、老いすらも未体験なので、どうなるか興味深いという主人公の思い。早く亡くなった夫は美化され、それでも尽くす人生で良かったのだろうかという疑問も残るようだ。
芥川賞受賞作は良さが理解できない作品もあるが、今回の2本はどちらも読み甲斐があった。 -
百年泥 石井遊佳
この作品結構面白かった。インドで日本語教師をやっている人の話なのだが、ストーリーにどんどん引き込まれていき、一気読みした。さすが芥川賞作品文章が素晴らしい。
おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子
この作品は自分にはあまりしっくりこなかった。 -
世界の権力構造はめまぐるしく変化しており、世界史の大店牡蠣に立っている。今や冷戦終結後に確立された国際秩序は、あちこちで摩擦を起こしている。日本社会だけが微温湯。
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