愛なんて嘘(新潮文庫) [Kindle]

  • 新潮社 (2017年9月1日発売)
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みんなの感想まとめ

恋愛の複雑さと人間の本能に迫る短編集が描くのは、自己愛と他者への欲求の葛藤です。登場する女性たちは、倫理や常識を超えた気まぐれな決断を下し、時に身勝手とも思える行動を取りますが、その背後には誰かと共に...

感想・レビュー・書評

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  • 好きな作家さんの一人である、白石氏の恋愛短編集。

    倫理とか常識とかすっ飛んだ、気まぐれとしか思えない決断を下す女性達が描かれています。

    究極の純愛は自己愛。と紹介文にありますが、自己愛だけではやはり生きていけない。
    誰かが隣にいることを望む。
    けれど、優先すべきは自己。

    果たしてその愛は「嘘」なのか?
    当人からすれば「真実」であり、
    相手からすれば「嘘」であるのでしょう。

    何事にも、表と裏があって二通の見え方ができる。
    「愛」も然り。

    かつての恋愛は、さて別の視点で見たらどうだったのでしょうか。
    ふと、そんな事を考えました。
    考えて、ぐるりと一周して、そんな事しなくていい、自分の目線でいいじゃないか、と思い直しましたが。

    さて、身勝手とも言える女性達の姿にただただ、「世の中を、生きにくいだろうな」と感じました。

    自己を重ねるでもなく、同意するでもなく、憧れるでもなく、否定するでもなく、ただ、遠く離れたところから、自分とは対極にある人のお話を読んでいる、という感じ。

    私としては、彼女達の周囲にいる人間の気持ちや痛みを想像してしまったので最後の短編の主人公が
    「ごめんなさい」と言ってくれたことで少し楽になって、読了できました。

    好き嫌いが分かれそうな作品ですね。

    2015年3冊目。


  • 馴染みの街の話

  • 著者は男性だが、とても女性らしい文章を書くんだなと感じた。些細なところで女性の感性や言葉遣いをリアルに再現しており、読みやすかった。

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著者プロフィール

白石 一文(しらいし・かずふみ):1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞。著書に『不自由な心』『すぐそばの彼方』『僕のなかの壊れていない部分』『草にすわる』『どれくらいの愛情』『この世の全部を敵に回して』『翼』『火口のふたり』『記憶の渚にて』『光のない海』『一億円のさようなら』『プラスチックの祈り』『ファウンテンブルーの魔人たち』『我が産声を聞きに』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』等多数。

「2024年 『代替伴侶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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