エピローグ (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • あんまりSF読まないから、というのはあるんですが、めちゃくちゃ脳髄揺さぶられた感じで頭の中がふわふわしてます。

  • 面白かった、けど、理解できてる自信がない。読み直そう。メタメタ。

  • 冒頭のプロローグから、軽い覚悟で読み始めるといきなり頭上にたくさんのクエスチョンマークが浮かび、???で脳内が埋めつくされるほど難解、というか独特。
    奇妙奇天烈な世界観が当たり前のように繰り広げられ、そこに説明はあるのだけど、その文章も説明されないとよくわからない。
    とは言っても、決してデタラメな文章が並んでるわけではなく、ふとした瞬間に意味が通り、クリアになる。混沌とした文章に見えて、実は秩序がある。

    文学的要素強めで、そこにSFが掛け合わされていて、なかなか特殊な作家だと思う。


    (1420)
    現代宇宙論には相互に譲ろうとしない二派が存在しており 、単一可能宇宙派と 、複数可能宇宙派にまずは分かれる 。前者のモノ ・マルチ ・ユニバ ース ・インタ ープリテ ーション派は 、多数の宇宙が存在する可能宇宙がただ一つだけ存在すると主張する 。対する後者 、マルチ ・マルチ ・ユニバ ース ・インタ ープリテ ーション派は 、多数の宇宙が存在する可能宇宙が複数 、あるいは無数に存在するとする 。単一可能宇宙派は 、枝分かれしていく平行宇宙像を基礎とする点 、複数可能宇宙派は 、たまたま似通っただけの平行宇宙像を主張する点において決して相容れない存在なのだが 、そこは可能世界というものの性質により 、既知宇宙の中では決着がつく日はこないことが知られている 。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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