- Amazon.co.jp ・電子書籍 (197ページ)
感想・レビュー・書評
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魔法が万能とは限らないけれど、万能であるものと思わせたいのは誰の意志だろうか。キーフリーはじめ助けた人たちにとって、彼らが助けたことはどういう結果につながるのだろうか。あまりつっこんじゃいけないんだろうけれど、この「魔法使い」と「魔法使いじゃない人」が共存する世界で、魔法使いの魔法の使い方がすごいうっかりしすぎてる気がする。知らないことが知らずに人を傷つけていたら、結構凹むんですけど。ココの心のありようはいい子すぎるが、一つの理想ではある。
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作者の素晴らしい画力
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描き込まれた可愛い絵の「とんがり帽子のアトリエ」の3巻。ファンタジー世界の雰囲気がよく出ていて絵に惹きつけられる。
さてと、物語ですが、実を言うと2巻では、物語の方向性がよくわからなくて、読者的に迷子になっていたのだけれど、3巻では、主人公のココを受け入れてくれたアトリエの先生・キーフリーにも、何やら禁忌魔法を操る「つばあり帽」との確執がありそうな伏線が出てきて、ちょっと納得。キーフリーの過去などが少しずつ分かってゆけば、どんどん面白くなっていくんでしょう。
描き込まれた1枚の絵画のような絵柄が魅力的な漫画だけど、動きの表現があまり得意でないのか、ときどき流れがわからなくなるのがちょっと気になる。地形を変えてしまった魔法やその修復なども、セリフを読んでから、絵をじっと見て、なんとか理解する…という感じ。せっかく「絵」で表現できる漫画なのだから、もう少し動きが描かれているといいのにな。