とんがり帽子のアトリエ(3) (モーニングコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 魔法が万能とは限らないけれど、万能であるものと思わせたいのは誰の意志だろうか。キーフリーはじめ助けた人たちにとって、彼らが助けたことはどういう結果につながるのだろうか。あまりつっこんじゃいけないんだろうけれど、この「魔法使い」と「魔法使いじゃない人」が共存する世界で、魔法使いの魔法の使い方がすごいうっかりしすぎてる気がする。知らないことが知らずに人を傷つけていたら、結構凹むんですけど。ココの心のありようはいい子すぎるが、一つの理想ではある。

  • 作者の素晴らしい画力

  • 描き込まれた可愛い絵の「とんがり帽子のアトリエ」の3巻。ファンタジー世界の雰囲気がよく出ていて絵に惹きつけられる。

    さてと、物語ですが、実を言うと2巻では、物語の方向性がよくわからなくて、読者的に迷子になっていたのだけれど、3巻では、主人公のココを受け入れてくれたアトリエの先生・キーフリーにも、何やら禁忌魔法を操る「つばあり帽」との確執がありそうな伏線が出てきて、ちょっと納得。キーフリーの過去などが少しずつ分かってゆけば、どんどん面白くなっていくんでしょう。

    描き込まれた1枚の絵画のような絵柄が魅力的な漫画だけど、動きの表現があまり得意でないのか、ときどき流れがわからなくなるのがちょっと気になる。地形を変えてしまった魔法やその修復なども、セリフを読んでから、絵をじっと見て、なんとか理解する…という感じ。せっかく「絵」で表現できる漫画なのだから、もう少し動きが描かれているといいのにな。

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著者プロフィール

ビームコミックス『エニデヴィ』で漫画家デビュー。イラストレーターとしてもマーベルコミックス、DCコミックス、スター・ウォーズ等のアメリカンコミックスの表紙・挿画などを手がけている。2016年より『月刊モーニングtwo』で『とんがり帽子のアトリエ』を連載開始。本作は日本での人気のみならず、フランス「JapanExpoAwards」をはじめ海外でも多くの漫画賞を受賞している。

「2023年 『とんがり帽子のアトリエ(12)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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