王宮の至宝と人質な私 仮面夫婦のハッピーエンド!? (ビーズログ文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2018年2月15日発売)
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感想 : 3件
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感想・レビュー・書評
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ストーリーだけなら波瀾万丈で、恋愛小説としても二人の美男に取り合いされているヒロインというドラマチックな題材、のはずなのだが、現実的な価値観のヒロインの1人称の語りなのでキラキラ感はゼロ。いや、それがダメなわけではない。うんざりしながら物語を読み進めた結果、ヒロインは何も変わらなかった。変わった部分はある。愛だ恋だと浮かれることがないヒロインが徐々に最終的には一方の男性を愛することにはなるのだが、しかし、彼女が過酷な状況を通じて何かを失い、何かを得て、彼女のものの考え方が変化あるいは深化したかというとそれは無い、それが無い。そこが一番残念なところだ。1巻目300ページ、2巻目278ページ、これだけのボリュームでそれなりのエピソードが書かれたはずなのに、物語冒頭のヒロインと結末のヒロインでは恋愛経験や結婚生活の経験が加わっただけで、内面的には何ら変化のない人物のままだった。てか、底流に(富も力もないので)諦念を受け入れつつも、とにかく自分の身の安全第一の人物だった。ぶっちゃけ、大事なはずの誰かを失っても、彼女は日常生活を送るんだろうなぁ。私がリアルで彼女と友達だったらある意味安心だが、小説世界のヒロインがこれでは面白くも何ともない。
ちょっと検索してみたら『大神官は婚活中』の原作者さんだったのね。漫画を少し読んだ。自分の両腕が届く範囲でのみ感情を消費する、極めてエコなところは本作と共通するものがある。はっきり言って、世界が狭く知性を感じられないヒロインは(人間的だと魅力を感じる人もいようが)私にとっては出会う必要のない人物だった。
では、ヒロインは触媒に過ぎず、ヒーローや周囲の人物の内面的な変化に寄与する存在かというと結果そうではなかった。美男の一人はヒロインを正真正銘の妻にできてハッピー、もう一人は本業に勤しむだけだった。
結局のところストーリーを動かす役割だけだったのかな?ヒロイン。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ダークな過去を持つ男性を、果たして許して愛せるか」あとがきにありました。清廉潔白ではないからこそヒーローがとても魅力的なのです。登場人物も皆そうです。ヒロインも心の中で悪口や愚痴や突っ込みを入れていて、とても人間臭くて魅力的です。凄く面白かった。
著者プロフィール
岡達英茉の作品
