先を読む頭脳(新潮文庫) [Kindle]

  • 新潮社 (2009年4月1日発売)
3.80
  • (2)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (214ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先を読む頭脳

    将棋の羽生さんのインタビューに、人工知能研究者と認知科学研究者が解説を加えたものです。
    *プロ棋士はパターン認識でその勝負の状況を把握している
    *プロ棋士はそんなに先読みをしているわけではない
    *プロ棋士は、絶対音階に似た絶対将棋感のようなものを持っているようだ
    *将棋の駒を盤上で動かすことによって知識の蓄積や学習が促進される
    *将棋のコンピューターソフトの現在のレベルはアマチュア5段程度だが、時間を短くした対戦ではプロ棋士に迫る強さを特に終盤で見せる
    *ソフトのアルゴリズムはあまり改善されていないが、演算速度の進歩により先読みの深さが深くなった分だけ強くなってきた
    *最近、評価関数を学習するソフトが出て来たことによってプロに対抗できるものが生まれるかもしれない
    *コンピュータによる棋譜のデータベース化や検索によって、近年驚くほど研究が進んでいる
    いろいろな新しいことを知ることができましたが、期待していた”先を読む”方法の科学的な解明とはほど遠い内容でした。将棋好きの方には羽生さんという天才の考え方の一面を知る上で参考になると思います。
    縁側であぐらをかきながら打った将棋。縁側、おじいちゃん、風鈴、そよ風、麦茶に団扇。ゆったりとした時間。
    たくさんのものを無くしてしまいました。将棋の駒を探してみようと思いました。

    竹蔵

  • 熟達研究の例として読む。羽生さんの,勉強法,思考法,発想法,将棋についての考え方,+認知科学者の解説という構成。2006年に出版。15年のうちに藤井さんが現れ,PCやAIの進化と将棋界もかなりの変化があったはず。その変化に応じた熟達の仕方がたぶんあるが,根本的なゲームは変わっていないのでこの本で触れている話がすべて通用しないというわけではないだろう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

羽生善治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×