黒猫の小夜曲(セレナーデ) 「死神」シリーズ (光文社文庫) [Kindle]

  • 光文社 (2018年1月20日発売)
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みんなの感想まとめ

感動的な物語が展開されるこの作品では、黒猫の死神クロが未練を残す地縛霊たちを助ける姿が描かれています。クロと人間との温かい絆や、彼の成長過程が緻密に表現されており、読者はその中に引き込まれます。ミステ...

感想・レビュー・書評

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  • Audibleにて。
    「死神」シリーズ第2巻。
    この世に未練を残す地縛霊たちを助ける黒猫の死神クロの感動的な物語。

    クロと人間との絆が温かく描かれ、ミステリー要素もあり、引き込まれる作品。

    著者のストーリーテリングは緻密で、クロが困難な状況を乗り越え、人間の複雑な感情と向き合いながら成長していく過程が丁寧に描かれている。

    クロと地縛霊たち、そして人間との交流が心温まる内容となっていた。

    物語の中には緊迫したシーンもあるが、クロの愛らしい行動が見どころの一つとなり、心を癒してくれる場面が多い。

    さらに、前作の犬のレオとクロの絡みも笑いを誘う要素として楽しめた。

    また、シリーズの第3巻も既に刊行されており、中毒性のある面白さを秘めているため、記憶が新しいうちに手に取り読みたいと思う。

  • とても好きです…こんなのも。肩がこらずに楽しく、読み終えました。この作家さん大好きです。犬の次は猫・・・・いいなあ。

  • Audibleで再読。

    初めの方の内容は忘れていた(ノ≧ڡ≦)
    クロの鳴き声が可愛い。

    章が進むにつれて、ひとつの線に繋がっていく。

    だんだん人間らしくなっていくクロ♡

    次巻は犬猫コンビなのかな?
    優しい物語、知念実希人さんのシリーズで1番好きです。

  • 面白かった。
    猫だなーって仕草が随所に散りばめられているところが笑える。
    動物ものほっこり系ミステリー。

  • 文庫で読んだがなかったので

  • 優しい死神の飼い方の続き。
    今度は黒猫の中に入った死神の話し。
    前回とおなじく良かった。
    犬やら猫が人語を喋るって
    やっぱいいよね。

  • にゃんこツンデレがいいですね〜

  • 2005年初本はこれ「黒猫の小夜曲(セレナーデ)」。
    年始から縁起がいいように、皆さんの口コミ評価などを見て決して外れない王道の一冊にした結果、大当たり~~♪
    最後は涙、涙の温かい感動。少年ジャンプ張りの友情と愛に打ち震えました!

    ミステリのところは、それはまあ調子がいいところもありますが、本シリーズの読みどころはそこではないですものね。
    死神=天使といわれる霊的存在の主役の動物がいかに人間と理解しあい友情を築くか。
    前作「優しい死神の飼い方」のゴールデンレトリバー・レオにつづき、今回の主役の黒猫のクロもそこが読みどころでした。
    今作では前作のレオも登場するので懐かしさもあり、レオのシーンは萌え度も十分。
    また後半のレオとクロの共闘には涙しました!

    個人的な話になりますが、以前の私は猫という動物にまったく何の思い入れもありませんで…。
    それが数年前からYouTubeでネコ動画を見はじめてからは、猫のそれこそ一挙手一投足が小憎らしいくらいかわいいと思いはじめまして~。
    だから本書のクロが見せる<伸びのストレッチポーズ>とか<香箱座り>とか、もう脳内に生き生きと再現されてかわいさ倍増。それとあわせて<霊的存在>のクロがうそぶく生意気さも相まってなんとも愛おしくなりました。

    このシリーズは次巻もすでに出ているようなので、そちらも「ぜったい読むリスト」にいれてあります。そちらは完全にレオとクロの話のようで、たいへん楽しみにしています!

    素直におススメです。


    ====データベース===
    黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。
    迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。
    =====

    ◆私的な覚書◆
    P186
    「なんにしろ、彼女は大丈夫だ。僕たちの正体を他人にバラしたりしない。君が最初に正体を知られたあのレディと同じように、僕に協力してくれているんだよ」
    僕が言霊でいううと、レオはどこかまぶしそうに目を細め、雲一つない青空を見上げて「菜穂か……」と言霊でつぶやいた。きっと、彼にとって大切な女性のことを思い出しているのだろう。邪魔をしてはいけない気がして、僕はだまっていた。

    P262
    「この国って、すごく安全で快適なの。もちろんそれは素晴らしいことなんだけど、そのおかげでというか、せいでというか、人の「死」に接する機会がすごく少ないのよ。自分がいつか死ぬってことをわすれてしまうくらい……」
    「……人間が死ぬことをおそれ、それから目を逸らそうとするのはとても自然なことだよ。ただ、どれだけ目を逸らしても、人間は心の奥底では忘れてはいけないんだよ。自らが限られた時間をいきていることをね」

    P260
    君たち個人個人がすべきことは、与えられた時間を必死にくいなく生きることなんだと思うよ。そして次のジェネレーションの誰かが、その想いを繋いでいってくれる。そうなれば、その人生にはきっと意味があったことになるんだろうね。

    P386
    「……扉を開けろ」
    唐突に、どこからか言霊が聞こえてきた気がした。僕はあわてて目を開けて周囲を見回す。
    気のせいか?
    「早く扉を開けるんだ!」
    いや、気のせいなんかじゃない。この言霊は……。
    (中略)
    「なんで君がここに?丘の上に帰ったんじゃ……?」
    「帰ろうとしたけど、途中で引き返してきたんだ。お前の思い詰めた態度が気になったからな」
    「な、なんでわざわざそんなことを……?これは僕の仕事で、手伝ってくれても君の実績にはならないじゃないか」
    「実績?」
    峰岸に振り払われたレオは、数歩後ずさって身構えると、不思議そうに言霊を飛ばしてくる。
    「実績なんて関係ない。仲間の手伝いをするのに理由なんていらないだろ」
    「そんなの合理的じゃない……。そんなのまるで……」
    なぜか言霊が震えてしまった。ただそれだけの理由で、彼が危険をおかしてくれるなんて……。
    「まるで、人間みたいだろ。私はお前より長く人間と暮らしてきたからな。おかしな影響を受けてしまったんだよ」
    少し口の端を上げながら僕に一瞥をくれると、レオは顔をゆがめて腕を抑えている峰岸に再び飛びかかる。
    「ほら、この男はどうにか足止めしておくから、お前は自分のやるべきことをやれ」

    P406
    「……お姉ちゃん」
    小さな声でつぶやいた瞬間、麻矢の瞳から涙があふれ出た。
    僕は麻矢に近づくと、頬を伝う涙を舌で舐めとる。
    「ふふっ、くすぐったいよ。ねえ君、なんて名前なの?」
    麻矢は柔らかく微笑みながら、僕の頭を撫でてくれた。沙耶香がいつもやってくれたように。
    それじゃ自己紹介をしよう。僕の名前はクロ。
    君の優しい姉、僕の大切な友達につけてもらった大事な名前だよ。
    僕は胸を張ると、にゃーと大きく鳴いた。

    うう…、だめだ、これを打っているだけで、また大粒の涙が止まらない…。

  • 刑事のパートが一番好きだった。
    やっぱり展開は読めてしまうけれど、王道で良かった。

  • 第2弾。
    前作では仲間の人への思い入れを不思議がっていた死神。
    そんな死神の気持ちが黒猫として人と接することで徐々に変わってゆく。
    ミステリーとしての話の行方もさることながら本質をついた黒猫の言葉に心が揺さぶられる。

  • 死神の猫がさまざまな未練を抱えた地縛霊を解決していく過程が面白かった。また、感動した。

  • 再読。今回はオーディブルで。

  • 死神シリーズ2作目。今回の主人公は黒猫のクロ。内容は前作の二番煎じになるかと心配もあったが、前作より事件の要素が強めで、謎が解き明かされる楽しさはこちらのほうが勝っているように思う。ベタだけどレオの友情出演も嬉しい。

  • 良くも悪くも普通
    折角お医者さんなのでもっと医療ギミック全面に出してきても良かったのでは
    でもそれだと自分の他作品の焼き直しになっちゃうのかなぁ…

  • 優しい死神の飼い方の続編にあたる話。
    前作の主人公レオにちょっかいをかけていた道案内が地上に黒猫の姿で降り立ち、地縛霊を成仏させるために彼らの未練を断ち切るべく奮闘する。
    前作よりミステリ要素も面白さもアップしていた。

  • 死神シリーズの第2弾。作者の医療に関する知識がやや背後に退き、ストーリーの展開により重点を置いた感じの作品です。

  • ざっくり言うと、死神が地上に降り立ち、未練ある魂(地縛霊)の未練を解消し昇天させてあげるお話です。

    ストーリーは老夫婦の美談から始まるも、急にミステリー色が強くなります。

    極悪人と善人しか登場しなかった前作。
    今作もそれを踏襲していると考えると、阿久津は犯人像からは遠い。
    ミステリー的にはとてもわかり易かったですね。

    しかし最後はうるっときました。

  • 黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

  • 前作を読んでから文庫化を心待ちにしてた。
    図書館で借りるかKindle版出てさらにセールを待つか考え中~。 ←鬼

    - 追記 -
    Kindle版、50%ポイント還元セールになったのでついに購入w ←やっぱり鬼
    さっそく読み始めましょ~(´-`)

    ・・・・・
    そういや前作もミステリーやったっけ。
    ほっこりとサスペンスが入り混じって、結構引き込まれた。
    所々ユーレイネタゆえの都合よさもあったけど、まあこれは誰にも検証できんしそういう設定なんやから許容範囲かな。

    死者がこうして見守ってくれてるかも、と思うとうれしいかもね。

  • 2020.5.28〜6.3

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。
2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に『天久鷹央』シリーズがある。
『崩れる脳を抱きしめて』、『ひとつむぎの手』、『ムゲンのi(上・下)』、『硝子の塔の殺人』、『放課後ミステリクラブ』で本屋大賞にノミネートされる。
その他著書に『仮面病棟』、『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『機械仕掛けの太陽』、『祈りのカルテ』等がある。

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