本のエンドロール [Kindle]

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  • 講談社 (2018年3月6日発売)
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (396ページ)

感想・レビュー・書評

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  • この本はKindleで読んだのだけど、本当は紙の本で読むべきなんだろうな…

    電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われる印刷会社の営業 浦本学が、悪戦苦闘しながら成長していく姿を描くお仕事小説。
    本好きの人にはとてもオススメしたい本。
    本が企画され出来上がるまでの工程が、スリリングに描かれていて一気に読まされてしまう。

    斜陽産業だからこそ、仕事とは何かを切実に問いかけてくる。明るい未来は想像出来ない業界で、いったい何のために働くのか。

    ひとつの結論として、「自分のために働いている」との答えが提示される。

    ー 誰かの役に立つこと 、あるいは何かの役に立つことは 、自分の幸福につながる 。自分のために働いていいのだ 。

    全くそのとおりだと思う。

    ところで、小説の中で「天職」という言葉が、結構飛び交う。
    今同時に読んでいる「Think Clearly」という本には「天職を追い求めるのはやめよう」と書かれている。天職を追い求めるあまり、自分自身と自分の仕事を重要なものと捉えすぎてしまうから。夢見るような「天職」でなく、自分の能力に基づいて仕事を選ぼう、と。

    好きなことで能力が発揮できれば、そしてそれが人の役に立てればそれは本当に幸せなことなんだと思う。
    でも、簡単なことではない。特に好きであれば好きであるほど、自らが満足のいく仕事にするのは非常に難しいことだと思う。

    ...なんだか、いろいろ考えてしまった小説だった。




    前述のとおり、この本はKindleで読んだのだが、一部分を文字を目で追いながら音声読み上げ機能も併用してみた。漢字の読みをよく間違えたりヘンな抑揚だったり、そのたびに笑えてしまい、非常に興味深い読書経験だった。でも便利な機能だと思った。

    本屋大賞2019 1次投票第11位

  • 印刷会社にクローズアップした小説は読んだ事がなかったから、新鮮で面白かった。斜陽産業で、これからどう生き残っていくか苦しさの中で活路を見い出していく過程とそこでの考え方の変化などを読むことで自分の仕事の取り組み方を見直す良いきっかけになった。

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著者プロフィール

安藤祐介
一九七七年生まれ。福岡県出身。二〇〇七年『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞。同書は森山未來主演でドラマ化もされ、話題を呼んだ。近著に『本のエンドロール』『六畳間のピアノマン』『就活ザムライの大誤算』などがある。

「2023年 『崖っぷち芸人、会社を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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